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    原発問題 -The Truth is Out There-

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    東電福島原発事故の真実 放射能汚染の真実 食物汚染の真実 正しい情報を求めて

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    劣化ウラン弾イコール使用済み核燃料 分っていること,分っていないこと,そして明らかなウソ 

    使用済み核燃料イコール劣化ウラン弾に読み替えてこの論文をお読み下さい。


    劣化ウラン弾(DU) 分っていること,分っていないこと,そして明らかなウソ
    「劣化ウラン弾無害論」の批判的解説 2004年11月 鈴木 頌 (しょう)

    はじめに

    劣化ウラン弾について最初の文章「劣化ウラン弾:その人体への影響」を書いたのは,2001年の初めでした.そのころは,劣化ウラン弾という言葉さえ日本ではあまり知られていなかったため,紹介する意義は十分にあったと思います.実際いくつかのサイトで私の文章が引用されていました.

    そのあと,コソボでの被害が明らかになるにつれ劣化ウラン弾が急速に問題化しました.またイラクでの恐るべき被害の実相が徐々に知られるようになってきました.

    同時にアメリカが劣化ウランの放射能毒性を真っ向から否定し始めたため,ずいぶんとややこしい問題になってしまいました.また劣化ウラン弾に反対する人たちのなかにも,「劣化ウランは核兵器だ」という人が出てきたり,「劣化ウラン被害は重金属汚染ですべて説明できる」と主張する人がいたりと,つまらないことで内輪もめしています.

    いずれにせよ,2年前の文章はいささか古くなっています.とくに,イラクにおける劣化ウラン被害を扱っていないことが致命的となっています.さらに最近の論争を踏まえていないために,ポイントが少しずれています.いつか直さなければと思いつつ,ついそのままにしてきました.それが,このたび講演の依頼があり,しかも最近の論争ポイントを踏まえて話をせよとの仰せですので,ついに腰をあげざるを得なくなりました.

    劣化ウラン論争は,ひとつは学問的真摯さを問う論争です.「劣化ウランが体に良いわけはない」という,学問をはじめるにあたって当然持つべき健全な常識のマヒです.インターネットを探していたら,「低線量被曝はむずかしいのよ~」と題する以下のような発言がありました.

    劣化ウランを擁護するわけではありませんが、まあ低線量被爆については、まだまだわからないことだらけであるという事です。…劣化ウラン反対キャンペーンの言う事は、因果関係が完全に立証される迄は、話半分程度に考えた方が良いのではと思います。ということは、ずっと話半分程度に考えた方が良いことになります。

    話の内容からするとそれなりの専門家のようですが,自らは不可知論の安全地帯に逃げ込みながら,「素人が何をほざくか」とおちゃらかしているのが見て取れます.(不可知論と相対化論は詭弁の初歩的テクニックのひとつです.一国の首相が得意げに振りかざすのも嘆かわしいことです)

    分っていないことを分っているかのように前提して議論を組みたてるつもりはありませんが,分っていることを組みたてていくだけでも,劣化ウランの危険性は十分指摘しうると,私は考えています.もうひとつ,実験結果はときに予想を裏切ります.思いもかけなかった結果をどう評価するのか.学問の世界というのは,謎に満ち溢れたファンタスティックなものです.

    60年代半ばころから10年くらいの間,公害論争というのがありました.水俣病,イタイイタイ病,カネミ油症,四日市喘息などさまざまでした.さらにサリドマイド,スモン,森永砒素ミルクなど薬害問題も多発しました.いま考えると,これらの論争のほとんどは,本来それほどむずかしい問題ではありませんでした.難しくしたのは加害者側の責任回避と詭弁・強弁でした.そして加害者側に立って無害論を振りまいた御用学者の存在でした.

    公害の告発は最初は無視され,ついで激しい非難・中傷,アカ攻撃にさらされました.そしてさまざまな裁判で,最終的に不毛の学問論争と立証責任の壁を突破したのは,被害者救済を最大の眼目とする実践的疫学の思想でした.確定的な事実と十分推計可能な統計学的事実を組み合わせれば,その主張には道理があり,それ以上の立証責任は被告側に生じるとするものです.

    イラクではこうしている間にも多くの人たちが死んでいっています.これは具体的かつ冷厳な事実です.「因果関係が完全に立証される」までに,何人の人が死んでいくのでしょうか.米軍は何トンの劣化ウラン弾を発射するでしょうか.低線量被曝は,難しいといって逃げてはいられない実践的,緊急課題なのです.専門家と自称するのであれば,少なくとも素人を冷笑する以外の何かを成すべきだと感じています.



    目次

    (?) わかっていること

    以下の事項は,放射線医学の教科書的常識として認められていること,明白な証拠で確認されていること,米政府・軍当局も否応無しに認めていることを列挙したものです.

    ①ウラン238も,劣化ウランも放射性物質である

    ②劣化ウラン弾は爆発してエアロゾルとなり内部被曝を起こす

    ③不溶性劣化ウランも可溶性劣化ウランも人体内に蓄積する

    ④劣化ウランは重金属中毒に類似した症状を起こす

    ⑤劣化ウランの原料として使用済み核燃料も使用されている



    (?) かなりわかっていること

    以下の事項は,多くの臨床研究や疫学調査により,ほぼ確実なものと認められている事項です.米政府や軍当局はさまざまな言い逃れをしますが,真っ向から否定はしていません.内部資料(明らかになった)では事実として承認しています.ただしそれがたんなる重金属中毒として説明可能か,アルファ線による放射線障害の関与したものかについては確定できてはいません.

    ①湾岸症候群の多くは劣化ウランが原因である

    ②コソボでは,劣化ウランによる環境汚染が発生している.

    ③コソボでは,劣化ウランに暴露された兵士にガンが多発した

    ④イラク南部の劣化ウラン大量使用地域にガンが多発している



    (?) 推定されるが確認できないもの

    以下の事項は,イラク現地の医師によるデータに基づいて推論できる事項です.データそのものは多義性に富み,十分整理されているとはいえません.しかしさまざまな弱点を超えて迫ってくる事実の重みは圧倒的です.まずは厳粛に受け止めるべきだと思います.それができない人との議論は,そもそも無意味でしょう.

    米政府・軍当局は否定というより無視の態度です,

    何度も言うのですが,イラクの医師の技術水準は決して低くはありません.少なくとも湾岸戦争が始まる前までは日本と肩をならべる水準でした.

    ①イラクにばら撒かれた劣化ウランは,かなりの濃度で人体内にとりこまれている

    ②高濃度に曝露された元イラク軍兵士などにも,湾岸症候群が発生している

    ③低濃度で持続性の劣化ウランによる曝露は発ガン性を持つ



    (?) 明らかなウソと思われるもの

    以下の事項は,主に米政府・軍当局が行なっている宣伝です.ただし文章はそうなっているのですが,よく読むと必ず,対象のすり替え,微妙なニュアンスなど逃げ道が用意してある巧妙なものです.悪徳業者の作った契約書みたいなもので,彼らの常套句を使うなら「紙一枚」のすれすれデマ宣伝です.

    ①劣化ウラン,ウラン238,アルファ線が人体無害であるという宣伝

    ②湾岸症候群が劣化ウランと関係ないという宣伝

    ③劣化ウランによる被害は純粋な重金属中毒であるという宣伝

    ④真っ黒でなければ白だ,証拠がなければ無実だという宣伝





    (?) わかっていること

    ①ウラン238も,劣化ウランも放射性物質である

    A ウラン238と劣化ウランとの違い

     ウラン238と劣化ウランとは良く混同されます.実体としてはたいした違いはないのですが,概念としてはまったく異なるものです.

     ウランという元素には238,235という二つの同位元素があります.天然ウラン原料の大部分(99.3%)はウラン238,残りが235になっています.このうち,原子力発電や核兵器に使われるのはウラン235です.

    正確にいうと,天然ウランには234という同位元素もわずかに存在する.また原子炉の中で核分裂反応が起きると,自然界には存在しない236という同位元素もできる.236については後述する.

     ウラニウム原料においては,ウランは不溶性の酸化ウランとして存在します.ウラン生産工場では,まずこれを水溶性の6弗化ウランに変え,これを遠心分離してウラン235の濃度を高めます.こうして作られたのが濃縮ウランです.濃縮ウランの多くは軽水炉型原発の核燃料として用いられます.この場合,核燃料のウラン235の濃度は5%未満です.いっぽう,原爆用のウランは,はるかに精錬度が高く,ウラン235の濃度が90%以上になるまで濃縮されます.

    B 劣化ウランは放射性物質である

     劣化ウラン(DU)はウランの精錬過程で生じる副産物です.天然ウランから235を抽出したあとのいわば絞り粕ですが,まったく放射能ゼロというわけではありません.1グラムあたりの放射線量は,天然ウラン2万5千ベクレルに対し劣化ウラン1万5千とされています.米大使館文書も放射線強度は天然ウランの6割といっています.ウラン235も微量(天然ウランの約3割)ながら残っています.

     大使館文書は問わず語りに,劣化ウランの放射能の存在を告白していますが,これには裏があります.米国内のウラン精製工場でガンの多発が確認されたからです.

    バドゥーカ報告: ケンタッキー州パドゥカに,ウラン235の製造工場である合衆国エネルギー省の研究施設(Paducah Gaseous Diffusion Plant)があります.そこでウラン製造にかかわる職員のあいだに呼吸器疾患が多発していることが,以前から報告されていました。
    政府は,これまで長いこと,ウラン精練の副産物である劣化ウランが人体に与える影響を否定してきました.しかし2000年1月,彼らはついに,その人体への影響を認める発表を行ないました.この報告は,製造にかかわる従業員のあいだに白血病、ホジキン病、前立腺ガン、腎臓ガン、肝臓ガン、唾腺ガン、肺ガンの罹患率が有意に高いことを明らかにしています.

     バドゥ-カ報告は,劣化ウランが,健康や環境に対して悪影響を与えていることを裏付けるものです.そのことは,劣化ウラン弾が,同じように人体に影響を与える危険性があることを裏付けています.

     お酒に弱い人なら,酒粕でも十分酔払います.劣化ウランでも100トン単位でくれば,結構やばいということがお分かりいただけると思います.そこで問題なのは,酒粕で酔っ払った人が残存アルコールで酔っ払ったのか,それとも粕そのものに人を酔わせる性質があるのかということになります.

    C ウラン238も放射性物質である

     我々素人が普通に考えると,酒粕で酔う人は,酒粕の中に残っているアルコールに酔うのだと思いますが,劣化ウランの場合はそうではないようです.

     ここから先が,俄然ややこやしくなるのですが,アルコールにあたるのがウラン235ですが,劣化ウランにおいては,235は人体に悪さをしていないというのが目下の定説です.つまり劣化ウランでなにか人体に障害が起きるとすれば,それは酒粕そのもの,すなわちウラン238に原因があるということです.ウラン238はただのカスではないぞということです.

     もうひとつややこしいのが,ウラン238の悪さのし方はウラン235とは違うということです.学習会をやると,ここでみんな挫折するのですが,アルファ線とガンマ線の違いです.

    D ウラン238の放射性障害はアルファ線による

     頭が混乱しないようにするためには,余分なことは憶えないようにすることです.肝心な事実そのものは,そんなに面倒くさいものではありません.



    ウランの元素番号は92です.これはウランが92個の陽子を中心に成立していることを示しています.それは電子の数でもあります.原子核は核子からできています.238とか235というのは核子の数です.それから92を引いた数が中性子の数ということになります.

    原子核が何らかの影響により分裂することを核分裂といいます.何らかの原因といっても,実はひとつしかなく,他所からきた中性子が原子核と衝突することが原因となります.

    このとき,ウラン235は二つに分裂するのですが(軽いのがストロンチウム90など、重いのがヨウ素131、セシウム137など),ウラン238は中性子を受け止めてプルトニウム239に変身します.ウラン238に中性子がひとつくっついただけなのに,どうしてプルトニウム(とりあえずはネプツニウム)になるのか,それはウラニウム239が電子を獲得し,中性子1個が陽子化するからです.それは別の機会に.

    いっぽうでウラン235も238も,放っておいても自然と壊れていきます.この場合,核分裂とは異なり,陽子2個と中性子二個からなるアルファ粒子という粒を放出するだけです.鰹節が少しづつ身を細らせていくように,ウラン238も削れていくのです.これは核分裂とは呼ばずに「アルファ壊変」といいます. ウランは自発核分裂もしますが,その頻度は無視しうるものです.

    ウラン238の寿命は大変長いものです.岐阜環境医学研究所の松井先生によると,5ミクロンの大きさのウラン238の粒のアルファ壊変頻度は,17時間に1回ということです.アルファ線が放出される頻度が17時間に1回ということです.

    当初,1ミクロンと勘違いしていましたが,「計算が合わない」ということで調べなおしたところ,5ミクロンの間違いでした.お詫びして訂正いたします.松井先生によると,この17時間という数字が大切なので,傷害を受けたところが修復作業中に震度6強の余震が来ると,犠牲はけた違いに大きくなるとされ,「二期的細胞反応モデル」と呼ばれているようです.

    アルファ線はそれほど遠くへ跳びません.それこそ紙一枚を貫くことすらできません.だから外界に存在するアルファ線を心配する必要はありません.しかしこれが体内にとりこまれた場合まったく話は違ってきます(内部被曝).エネルギー=重さX加速度(mα)です.ガンマ線被曝があちこち蚊に刺された状態だとすれば,α線は小錦にぶちかましを食らったようなものです.

    これを業界用語では,「LET(線質係数)が高いためRBE(生物学的効果比)が高い」といいます.要するに危険だということで,何十年も前からICRPでは警告しています.



    ②劣化ウラン弾は爆発してエアロゾルとなり内部被曝を起こす

    DU弾が装甲を貫通する場合,弾頭に含まれた金属状のウランが燃え出します.燃えたウラン238は,微粒子状の八酸化三ウラン(U3O8)になります.この微粒子は大気中のチリなどに付着して、広範な放射能汚染を引き起こすことになります.

    ウランがどのような悪さをするかは,すでに60年前,第二次大戦中に原爆製造実験を行った米軍がみずから明らかにしています.

    ウランは汚染された水、食糧、空気により消化器官に入り込む.空気から吸引されたものは鼻や咽喉頭、気管支の粘膜などに付着し、次に飲み込まれる。その効果は気管支におけるのと同様な局所的な炎症である。…放射線被爆による一般的症状を示すことなく、消化器官に致死性の潰瘍、穿孔が発生する.

    これは劣化ウランではなく,天然ウランについての報告ですが,劣化ウランにもほぼそのまま通用すると考えてもよいでしょう.

     軍は劣化ウラン汚染の危険性の存在を1943年以来ずっと知っていました.「劣化ウラン・低放射性物質の危険への対処」という米軍の公式文書があります.ここには「食物及び水は,汚染によって消費に適さないものとなる」とはっきり書いてあります.

     なお,ウラン238は重いからエアロゾルになったとしてもそう長くは浮遊していないはずだ,という意見があります.それはその通りですが,それがいきなり戦車や装甲車の中に多くがとどまるはずと結論するのは,勇み足でしょう.粒子が十分に小さくて担体の浮力が十分に大きければ,鉛だろうと水銀だろうと宙に浮かぶことはできます.

     空に浮かぶ雲は水や氷でできていて,空気より重いのに落ちてきません.先日はアラビア砂漠の黄沙が偏西風に乗って日本までやってきたというニュースがありました.麻原翔公の空中浮遊はさすがに眉唾ですが,物が浮遊するにはそれなりに事情があるはずです.

    ナショナル鉛産業会社事件: 1980年,劣化ウランの30ミリ砲弾および平衡錘を製造するナショナル鉛産業会社から40キロ以上離れた地点で,空気フィルターから劣化ウランのエアロゾルが検出された.1ヶ月あたりの空中放出放射線量は,州基準150マイクロキュリーを超えていた.ニューヨーク州裁判所は同社に操業停止命令を下した.この放射線量は,30ミリ砲弾の貫通体の1.5本分にも満たない.
    その後工場は撤去されたが,除染作業には1億ドルもの工費がつぎ込まれた.この計算でアフガン・イラクとコソボの汚染除去を行なうといくらになるだろうか?



    ③不溶性劣化ウランも可溶性劣化ウランも人体内に蓄積する

     このウラン238をふくむチリは,呼吸器,消化器,皮膚からとりこまれます.これらはチリの性質により不溶性の場合と可溶性の場合があります.燃焼したウラン238は燒結して不溶性ウランとなり気管支粘膜にそのままとどまります.生体はこれを喀痰として排出しようとしますが,直径ミクロン程度の粒子は細気管支にとどまり,生体反応を免れます.硅肺や塵肺と同じ理屈です.

     燃えなかったウランは可溶性物質です.その9割は血液に入り,腎臓から尿として排泄されますが,残りはカルシウムなどの物質と結合して体内に沈着します.

     99年,「低レベル放射線傷害と医療対処」に関する国際会議が開かれました.ここではラットに対する劣化ウラン投与の実験結果が報告されています.これによると大半の劣化ウランが排出されるが,腎臓と骨を中心に一部残存することが明らかになりました.比率としてはわずかですが,生殖器への沈着も確認されています.

     大使館文書の,「劣化ウラン弾に当たった復員兵20人に関する研究結果」は,現在もなお兵士がウランを尿から排泄し続けていることを明らかにしています.それだけでも危険なことだという認識が,関係者にはないようです.



    ④劣化ウランは重金属中毒に類似した症状を起こす可能性がある

     劣化ウラン弾は,化学的には鉛に近い金属(4弗化ウラン)です.これが空気との接触で酸化されると水に溶け,カルシウム・イオンのような性質を示します.放射能の問題を無視しても鉛中毒類似の重金属中毒を起こす可能性があります.事実,デュラコビッチ大佐が湾岸戦争症候群について最初に学術報告したのは,ウラン238による腎毒性についてのものでした.

     米陸軍放射線研究所のD.E.McClain は、動物実験に基づき「劣化ウランは胎盤を通過する」と発表しました.この実験によると、6ヶ月以上劣化ウランを埋め込んだラットで,胎児異常が出現することが明らかになっています.

     また同研究所の Alexandra Miller は,人培養骨細胞を劣化ウランに曝露する実験を行い,ガン類似細胞が発生することを明らかにしました.この実験では,「染色体が損傷されリングを形成する」ような遺伝子損傷を生じていたことも明らかになっています.また劣化ウランを除去した後も長期にわたり影響が残存することが明らかになりました。このことにより、劣化ウランが「遅発的毒性」を持つことが示唆されます.

     しかし高頻度の発ガン性や催奇形性について,重金属中毒で説明するのにはかなり無理があります.やはりDNA損傷と過誤修復が明らかに起きていると考えざるをえません.

    もちろん,重金属中毒から発ガン性を説明することも不可能ではありません.例えばマウントサイナイ病院のトマス・フェイジーらは,肺に沈着した三酸化ウランがウラニルイオンとなり体内に拡散.ウラニルイオンはDNAに親和性が高いため,これと結合し凝集クロマチンを形成するという,一種の重金属中毒説からDNA損傷の可能性を検討しています.ただこの場合,障害発現の遅発性が説明できないという弱点があります.

    ⑤劣化ウランの原料として使用済み核燃料も使用されている

     さまざまな議論のなかで,このことがあまり取り上げられないのが不思議です.使用済み核燃料はいわばニセ劣化ウランです.劣化ウランと称してニセ劣化ウランを使うのは明らかな犯罪行為です.

     2001年 1月,国連環境計画(UNEP)がコソボでの現地調査の結果を発表しました.このとき地表に放置されていた劣化ウラン弾の貫通体から,ウラン236とプルトニウム239が検出されました.これについてUNEPは,「再処理された劣化ウランであることを証明している」と指摘しています.

    再処理ウランの危険性: ウラン236もプルトニウム239も自然には存在せず,使用済み核燃料の再処理過程で発生するものです.濃縮ウラン30トンを使用すると,300キロのプルトニウムが生成されます.これを再処理しても,ウランだけ純粋に取り出すのは不可能で,必ずプルトニウムが混入すると言われています.
    使用済み核燃料には核分裂生成物がふくまれています。これは核分裂性物質が核分裂することによってできた核種のことであり、核分裂性物質とは異なります。主要なものとしては、ヨード131,セシウム137、ストロンチウム90などがあります.その殺人効果は恐るべきものです.これらの核分裂生成物が完全除去されているかどうかに疑問が残ります.年表の「金の指輪事件」をご参照下さい.
    なおWHOによれば、プルトニウムなどの混在は1%以下であり,放射性・科学的毒性の観点からは大きな意味を持たないとされます.Who's WHO?です.

     UNEPは「現在の状況から判断して,劣化ウラン弾の影響はないという説は明らかに間違ったもの」と述べ,児童,動物,地下水に悪影響を及ぼす可能性があることを明らかにしました.

     問題はそこからです.UNEPの報告を受けたドイツのシャーピング国防相は,NATOに説明を求めました.これに対しNATOのスポークスマンは,「劣化ウラン弾の一部には,確かに放射性物質であるウラン236とプルトニウムが含まれていた.これは以前から知られている公認の事実で,このように微量な放射性物質が健康に与える影響はとるに足らない」と述べたとされます.

     NATOは米軍が実質的指揮権を握る統合軍です.そこが使用済み核燃料の使用を認めてしまったのです.したがってセシウムやストロンチウムの混在する可能性を認めたことになります。しかもそれが「とるに足らない」事実であると開き直ったのです.

     はたして「とるに足らない」ものでしょうか,実は一連のやり取りの裏には,20人近くのコソボ従軍兵が白血病などで死亡したという事実が判明し,ヨーロッパ中で大問題になるという当時の状況があったのです.だからシャーピング国防相は,「米国は劣化ウラン弾問題に対して十分な情報を提供していない」との非難声明を発表したのです.



    (?) かなりわかっていること

    ①湾岸症候群の多くは劣化ウランが原因である

     湾岸症候群とは,91年の湾岸戦争に従軍した兵士の中で多発した疲労,消化不良,皮膚炎,腎障害などの一連の症候群を指す言葉です.その後の調査で,血液,肺,消化器系,皮膚ガンの発生率の異常な増加,先天性疾患や胎児奇形の発生率の異常な増加が確認されています.しかも湾岸症候群患者と劣化ウランの濃厚被爆者はきわめて高い相関を示していました.

     実は,湾岸症候群について中立の研究組織が調査したデータはほとんどありません.ほとんどが米政府・軍当局の内部資料のリークされたものです.中にはガセネタもあるかもしれません.いずれにせよ,公式発表とは逆の結果を示しているものがほとんどです.

     これらのデータの信頼性は,内容の信頼性ではなく出所の信頼性と一致しています.だからまずはできるだけ公式発表に近いものから紹介するしかありません.

     93年1月,米国会計検査院は「友軍射撃」を受けた戦車の乗組員が劣化ウランに汚染された恐れがあると公表.「不溶性のウラン酸化物は肺に長くとどまり,放射線によるガンの発症リスクをもたらす.嚥下された劣化ウラン粒子は放射能によるリスクと科学的毒性の両方をもたらす」としました.

     これに対し陸軍当局は,「生命を脅かされる戦闘中には,戦闘による危険の方が,劣化ウランによる健康へのリスクよりはるかに高いため,防護対策の必要性は無視できる」と反論しています.

     つまりこの時点では,劣化ウランの健康への影響については,会計検査陰と軍当局の間にコンセンサスがあったわけです.軍当局は劣化ウラン弾の影響を恐れ,使用をかなりためらっていた経過があります.

     次にあげるのは湾岸戦争直前の1990年中ごろ,軍の機密文書として出されたものです.

     ひとつは米軍のコンサルタント会社である国際応用化学社が米軍に提出した報告です.この文書は,「戦闘状態によっては,劣化ウランのエアロゾルが制御不能なほど放出される」,「兵士が戦場でエアロゾルの劣化ウランに被爆した場合,放射線や化学的毒性の影響を強く受ける恐れがある」,「体内被曝のときはガンと関連し,化学的毒性は腎臓損傷の原因となる」と警告しています.

     もうひとつは,おそらく国際応用化学社の報告を受けて国防総省が出した機密文書です.ここでは劣化ウラン弾が非常に強力な対戦車兵器であることを認めつつも,「その着弾の衝撃で飛散する粒子を吸入した場合には放射能によるガンの発生の危険があり,使用を禁止される恐れがある」と指摘しています.

     もしこの文書が本物なら,「低線量被曝は難しいのよ~」というスコラ的論争は無意味なものとなります.なにせやった本人が認めているのですから.

     もうひとつの文書は大変衝撃的なものです.しかし信頼度はワンランク落ちます.93年末にアメリカの復員軍人局が,ミシシッピ州在住の湾岸帰還兵251家族を州全域に渡り調査しました.兵士と妻の間にできた子供200人あまりのうち,67%が失明,無眼球,無耳,指が融合している状態だったといいます.

     この結果は公表されませんでした.のちに民間団体が手に入れて公表したのです.これはビリーブ・オア・ノットの世界です.

     さらにもうひとつ,95年7月,陸軍環境政策研究所が劣化ウランに対する調査結果を議会に報告しました.これは秘密報告でしたが,入手したNGOが発表したことから明らかになったもので,情報の正確さは信頼できると思います.

     そこには以下のように書かれています.

     劣化ウランが体内に入ると,深刻な医学的悪影響がもたらされる可能性がある.体内の劣化ウランは化学作用と放射作用の両方で危険をもたらす.…水溶性成分は体中に広がり,骨・腎臓・肝臓に濃縮貯蔵される.腎臓はウラン毒性の標的臓器と広く認識されている.DUによる戦場の汚染対策がすべての治療的復旧計画に含まれるべきである.

     この報告で重要な点は,ひとつは劣化ウランが化学作用だけではなく,放射作用の面でも危険であることを認めていることであり,もうひとつは劣化ウラン被害に特効薬がないことを明確にしたことです.

     さらに背景的な意味で重要なことがあります.それは,この報告が,米議会の軍に対する正式要請に基づいて行なわれた調査の,公式な報告であるということです.

     さまざまな議論の末,98年,米議会は「湾岸戦争退役軍人法」を可決しました.湾岸症候群の患者は,退役軍人病院での無料の病気治療と,疾病・傷害年金が認められました.劣化ウランと特定こそしないものの,事実上,国家としてその関係を認めたのです.

     国防総省の発表によると,43万人の兵士が劣化ウラン弾使用地域に入ったとされます.法律成立後,このうち25万人が「湾岸戦争症候群」として治療を受け,18万人が「疾病・障害補償」を請求し,すでに9600人以上が死亡しているといわれます(田城氏).これらがすべて劣化ウランによるものとは考えられないにせよ,兵士は元来健康な若者のはずですから,10年足らずで2%の死亡率は異常です.

     私は,これらの情報から,湾岸症候群の多くは劣化ウランが原因であると判断しています.



    ②コソボでは,劣化ウランによる環境汚染が発生している.

     1999年から2000年にかけて,国連環境計画(UNEP)はコソボで現地調査をおこないました.地表に放置されていた劣化ウラン弾の貫通体からは,劣化ウランが検出されました.UNEPはこれらの劣化ウランが児童,動物,地下水に悪影響を及ぼす可能性があると指摘しました.

     さらに半年後,UNEPはセルビアの地下水から劣化ウランが検出されたと発表.これはDU弾が腐食し土中に染み出したものと考えられます.建物内の空気からも劣化ウランが検出され,劣化ウランを含む粉塵が再浮遊する事実が確認されました.

     この場合,これらを信じるか否かはUNEPを信じるか否かの問題になります.事実,世界保健機構(WHO)はUNEPの報告を知りつつこれを否定するかのような報告を発表しました.しかしその報告はタイミング的にそうなっただけで,内容はランド社報告の受け売りに過ぎません.

     いまWHOは,間違いなくアメリカ大使館によるDU無害キャンペーンの片棒を担いでいます.少なくともWHOの名前が利用されていることについて,見てみぬ振りをしています.裏の事情はわかりませんが奇怪です.

    ただしWHOは,2003年の文書では,軍事的に使用した場合,劣化ウランは環境に悪影響を与える可能性がある,としています.おそらくUNEP報告を念頭において,「数年後に食料や地下水の汚染が増加することもある.…手についたものをなめることの多い子供は,大量の劣化ウランを飲み込む可能性が大きい」と述べています.ここまで言うのなら,どうして大使館文書にクレームをつけないのか,ますます不思議です.

     これに対し,UNEPの姿勢は明確です.UNEPに参加したスエーデンのスニースは,アルファ線の細胞生物学的影響について発表.これまで考えられていたよりアルファ線の影響が深刻であることが明らかにされました.

     さらにUNEPイラク班のハービスト議長は,米軍が土壌の除去を行われなければ,汚染地域に戻ってきた住民は知らないうちにDUの健康被害の実験台にされてしまう危険があると警告を発しています.



    ③ボスニア・コソボでは,劣化ウランに暴露された兵士にガンが多発した.

     99年,ボスニア保健省は,国内におけるガンの発生率が戦前の約1.5倍になったと報告しました.翌00年末,PKOに参加したイタリア兵に白血病被害が発生.死亡者が6人に達したことが明らかになりました.イタリア環境保護局の劣化ウラン弾問題委員会は,兵士の白血病発生率が同年齢の普通の人に比べ2ないし4倍高くなっていると報告しました.

     その後のマスコミの調査で,バルカン地区の国連平和維持活動に参加した諸国軍の帰還兵17人が,白血病で死亡したことが報道されました.

     これらの数字がどれぐらい統計学的に有意なのかは分りません.ただしフランス国防相が,白血病で死んだ4人のフランス軍兵士について「劣化ウラン弾の放射能により白血病を患ったものと考えている」と述べたこと,ドイツ国防相が,「いかなる国も劣化ウラン弾を保有・使用すべきではない」とし,「ドイツ軍は例え武器が不足しても劣化ウラン弾は使わない」と強調したことは事実です.日本の大臣とは大違いです.



    ④イラク南部の劣化ウラン大量使用地域にガンが多発している

    A 知られざる被害

     95年の国連癌統計が発表されました.湾岸戦争後3~4年目のことです.これによれば,イラク南部における癌発生率は89年から94年にかけて7倍に増加したとされます.アメリカ国防省は「イランとの戦争でイラクが使ったマスタードガスのせいではないか」と反論しました.

     このことで,劣化ウラン大量使用地域にガンが多発していることが確認されます.ひとつは権威ある国際機関の公式発表ということであり,ひとつは米国も事実そのものは否定していないからです.

     98年,バグダッドで,「劣化ウラン弾の被害」に関する報告会議が開かれています.報告によれば,被爆した兵士における発症率は,被爆していない兵士に対して,白血病で4.8倍,リンパ腫で5.6倍に達しています.また湾岸戦争後に産まれた子供達の間では,眼,耳,鼻,舌,性器などに変形,あるいは欠損といった先天障害が多発していることも報告されました.

     ところで95年~98年はイラクにとってもっとも厳しい年でした.サダム・フセインに対する国際的な制裁により物資は極度に不足し,幼児を中心に100万人以上のイラク人が死亡しました(ユニセフ発表).私の中東年表をご参照下さい.

     したがってこの時点では劣化ウランのみが取り出されて,危険性を指摘されるような状況ではありませんでした.またイラク発信の情報が世界で受容される雰囲気もほとんどありませんでした.戦後日本の苦境の中で広島・長崎の被爆者が置かれた状況を連想させます.

    B 日本はイラク被害の情報先進国

     我々が劣化ウラン被害について情報に接したのは,森住さんがバスラ大学ガンセンターのジャワド・アル・アリ教授から提供された,バスラ市内のガン死亡者数推移の表でした. ついで日本の市民団体がアル・アリ先生を招き,各地で講演会を開きました.

     それ以来,日本ではイラク本国よりも広く,劣化ウランの被害が知られるようになりました.先日北京で開かれた世界反核医師の会総会でも,日本の医師の紹介したイラクの被害の実相が多くの医師の注目を集めていました.

     このような経過の特殊性が,ある意味でさまざまな齟齬を生んでいるのですが,それは日本の市民平和運動の,先覚者としての光栄ある苦難であり,前向きに捉えるべき事柄でしょう.

    C 被害の実相

     以下の事項は,イラク現地の医師によるデータに基づいて推論できる事項です.データそのものは多義性に富み,十分整理されているとはいえません.しかしさまざまな弱点を超えて迫ってくる事実の重みは圧倒的です.まずは厳粛に受け止めるべきだと思います.

     厳粛に受け止めるということはどういうことか,それは報告をそっくりそのまま信ぜよということではありません.国際的規模での科学的調査が必要だという主張を支持することです.それができない人との議論は,そもそも無意味でしょう.

     それはUNEP,WHO,英国王立協会の一致した主張でもあります.そしてアメリカとのもっとも鋭い対立点になっているのです.2001年の国連総会で,イラク政府は「湾岸戦争で使用された劣化ウランの影響を国連が中心となって調査する」ことを提案しました.

     この提案はただのプロパガンダではありません.UNEPの強いプッシュにより,軍縮国際安全保障委員会ではすでに採択されていたものです.しかしこの提案は否決されました.アメリカはこの調査に強硬に反対し,決議案を葬り去ったのです.


     ファオでは肺ガン,消化器ガンが多く,五大ガン以外のガンも多くを占める(有意差検定は行なわれておらず,経年変化も示されていない).アルウィスワシらの97年報告では,90年に比べ,子宮ガン60%,甲状腺ガン143%,乳がん102%,リンパ腫82%の増加.

     アサアド医師によれば,小児ガンは湾岸戦争時と比し,2002年で8倍.小児ガンの50%が白血病.白血病の幼年化が進行.5歳以下の白血病発症例は90年に2/15例だったのが,2000年には34/60(57%)に増加.

     先天奇形は7倍に増加(1000分娩あたりの奇形児数は90年の3.04に対し,2000年には17.6).特に95年以降の増加が目立つ.これは湾岸戦争症候群兵士における奇形発生が,帰還直後から多発したのと著しい対照を成す.





    (?) 推定されるが確認できないもの



    ①イラクにばら撒かれた劣化ウランは,かなりの濃度で人体内にとりこまれている

    ②高濃度に曝露された元イラク軍兵士などにも,湾岸症候群が発生している

    ③低濃度で持続性の劣化ウランによる曝露は発ガン性を持つ

     これらの事項は今のところ推測の域を出ません.しかし疑いは濃厚です.



     私個人の思いとして,いくつかの謎があります.

    ①初期の湾岸症候群については,アルファ線障害以外の機序で説明したほうが分りやすいのではないか

    アルファ線障害はむしろその遅発性に特徴があります.ミシシッピの復員軍人調査などに示された臨床像は,比較的早期に重篤な組織傷害を示しており,95年以降にイラクに著増しているガンや先天奇形とは別の機序による可能性があります.

    病理組織像からは重金属中毒が浮かび上がってきますが,「死の灰」や「枯葉剤」被害者の症状とも類似しています.ベータ線やガンマ線が関与している可能性もあります.

    ②可溶性のウラン238が,遅発性傷害の主役ではないか.

    英国王室協会の報告では,肺にとどまった不溶性の劣化ウランが問題であり,可溶性のウランはほとんどが腎臓から排泄されるとされていますが,これは濃厚曝露群に限定された現象ではないでしょうか.

    アサード医師が示した地域別のガン発生部位を見ると,最も濃厚に汚染されているとされるファオ地域でのみ,肺がんの有意の増加が見られます.これは,劣化ウランの被害を分析するのに,濃厚被曝群とそうでない群とを分けて考える必要があることを示唆しています.

    ③劣化ウランがガンや奇形を誘発する機序は,複数あるのではないか

    ニューヨークの一派による「巻き添え効果」説や「クロマチン傷害」説も,「二本鎖切断」による説明も,ヨーロッパの「二相性傷害」論も,劣化ウランがこれまでの予想よりはるかに危険であることを説明するための仮説にとどまっています.

    同じ白血病でも,従来型の白血病が量的に増える場合と,バスラのように低年齢化を伴う増加と,コソボ従軍兵士のような成人型白血病は発生機序が異なるはずですし,それに対する劣化ウランの関与の仕方も異なる可能性があります.

    推理小説で言えば,死体が発見され,凶器が発見された.しかしその凶器をどう使って殺したかが分らない,というところでしょうか.

    いずれにしても,早く戦争が終わって国内の治安が回復しないことには,裏づけ調査はできません.被害者の救済のためにも,米軍の一日も早い撤退が望まれます.さらにいうなら,すべての国際勢力がテロリスト糾弾の立場を明確にし,挑発分子を断固として排除する決意が必要となるでしょう.



    (?) 明らかなウソと思われるもの

     以下の事項は,主に米政府・軍当局が行なっている宣伝です.ただし文章はそうなっているのですが,よく読むと必ず,対象のすり替え,微妙なニュアンスなど逃げ道が用意してある巧妙なものです.悪徳業者の作った契約書みたいなもので,彼らの常套句を使うなら「紙一重」のすれすれデマ宣伝です.



    ①劣化ウラン,ウラン238,アルファ線が人体無害であるという宣伝

    参考資料 在日米国大使館ホームページより  2003年4月1日
    劣化ウランに関する情報 国務省国際情報プログラム室 

     劣化ウランについて誤った情報と根拠の無い不安感が多くみられる。
     劣化ウランは自然環境にごく普通に存在する元素である天然ウランの派生物である。自然環境には少量の天然ウランが存在しており、それを私たちは毎日、吸い込み、食べ、飲んでいる.

     天然ウランという言葉にはごまかしがある.自然放射線の源としてのウランも,イラクで問題になったイエローケーキ(濃縮処理前のウラン原料)も天然ウランには違いない.マンハッタン委員会のレポートは,すでに60年前天然ウランの危険性を明らかにしている.

     U-235とU-234は、天然ウランの中の放射性の強いアイソトープで、それを抽出して核燃料や兵器用の濃縮ウランを製造する。劣化ウランとは、こうした放射性の高いアイソトープの大部分が分離された後に残ったものである。劣化ウランの放射性は、実際には、自然環境にある天然ウランの放射性より40%低いのである。

     劣化ウランだからといって安全なわけではない.天然ウランの6割の放射能がある.

     WHOの2001年4月報告と,欧州委員会の2001年3月報告,NATOの2001年1月報告を引用し、劣化ウランの発ガン性を否定.

     それぞれの報告については,すでに批判済み.ただ注意しておきたいのは,NATO報告以外は「発ガン性の証拠がない」といっているだけで,疑念ははっきり示されている.

     ランド・コーポレーションの文献的研究は、天然ウランの内部被曝による発ガン性を示す証拠は、「文献に示されていない」とした。

     これはあまり慰めにはならない.劣化ウランがこれほど多量に使用された経験はないから,文献もあるはずがない.「文献」が意識的に偏っているとの批判もある.

     「劣化ウランとがんとの間に関係がないことを示す最も印象的な例」として、「劣化ウラン弾に当たった復員兵20人に関する研究結果」をあげる.このなかにガン・白血病、腎臓病を発病した者も,子供たちに出生異常のあったものもいないとする.

     これは人々に希望を抱かせる驚きの研究(いわゆるボルチモア・スタディ)である.放射線医学の常識から考えても,これだけ大量のアルファ線を浴び続けながら,まったく健康というのは考えらにくい.是非フォローアップをお願いしたいものである.それと同時に,多少とも学問的良心があるのなら,ウラン汚染と発ガン・催奇形性との強い相関を示すデータもたくさんあることを踏まえるべきであろう.

     発ガン性物質を使った化学兵器が、がんや出生異常の原因である可能性が最も大きい。イラク政府が化学兵器を使用した地区で、がんや出生異常が大幅に増えた.

     これはデマといっても過言ではない.がんや出生異常がもっとも増えているのは,化学兵器の使われたイラク北部ではなく,劣化ウランの使われた南部である.



    ②湾岸症候群が劣化ウランと関係ないという宣伝

     98年ころから,米軍当局は,それまでの受身的な態度を改め,積極的な「劣化ウランは安全」キャンペーンを開始しました.国防総省の「湾岸戦争病・医療準備・軍事配置・国防長官特別補佐官事務所」(OSAGWI)は,劣化ウランと湾岸戦争症候群との関係を否定する報告を発表します.

     議会での救済法案提出の動きに関連したものですが,時期的に見ると,コソボで本格的に劣化ウランを使用するための準備と思われます.つまりこのころ,米軍はどんなことがあっても劣化ウラン弾を手放すことはしないという決意を固めたものと思われます.

     これに対し大統領特別監視委員会は,「OSAGWI報告は科学的論証の点で不備がある」と指摘しました.

     そしてその理由として,①体調不良を訴えている者のほとんどが検査対象とされなかったこと,②劣化ウランにさらされた程度の評価が不完全であること,③可溶性劣化ウランと不溶性劣化ウランの比率が間違いであったこと,④劣化ウランの毒性の度合いの評価が間違っていること,⑤依拠した研究が結論付けには不完全なものであること,などをあげました.

     さらに,劣化ウランの無害性の立証責任は,直接の使用者である国防総省にあることを強調しました.これは非常に大事な点で,「因果関係が完全に立証される迄は、話半分程度に考えた方が良い」という立場とは正反対です.



    ③劣化ウランによる被害は純粋な重金属中毒であるという宣伝

     学説として,重金属中毒というものはありえますが,少なくともそれだけでは説明しきれない理由が二つあります.ひとつは重金属中毒を起こすほどに劣化ウランの濃厚な被曝があったとは考えにくいこと,もうひとつは障害が数年のタイムラグを経て出現するという遅発性が,アルファ線障害によってしか説明できないことです.

     ただ大使館文書などは,これを理由にして,劣化ウランの危険は重金属中毒である.しかるに重金属中毒を起こすほどの環境濃度は証明されない.しかも重金属中毒の臨床像とは異なるので,湾岸症候群も,イラクにおけるガンの増加も劣化ウランに起因しているとは考えられない,という理屈を持ち出してくるのです.

     ああ言えばジョウユウの世界です.



    ④真っ黒でなければ白だ,証拠がなければ無実だという宣伝

     2001年初め,バルカン症候群の多発について欧州各国が懸念を示した時,NATOはこう言いました.

    今日のデータに基づくと,劣化ウランとがんとの関連は立証されていない.劣化ウラン弾は精製ウランよりも放射能が低く,健康にまったく影響のない安全で合法的な武器である.各国政府の懸念には科学的根拠はない.

     これは,「真っ黒でなければ白だ,証拠がなければ無実だ」という開き直り論法の見本です.現に,コソボ駐留軍所属の米軍医は「劣化ウラン弾使用の痕跡がある所では,防御用スーツの着用を指示している」ことを認めています.

     アメリカよりといわれる国際原子力機関(IAEA)でさえ,「劣化ウラン弾の放射性物質はごく微量だが,健康への影響についてはっきりさせる必要がある」とし,明確な結論が出るまでは予防措置をとることを提案しているのです(IAEA役員は米多国籍企業トップが占めているとされる).

     1945年9月6日,GHQのファーレル准将は,「広島・長崎では,死ぬべきものは死んでしまい,9月上旬現在において,原爆放射能のために苦しんでいるものは皆無だ」と発表しました.その後GHQは,プレスコードにより原爆報道の一切を禁止し,全ての海外特派員に対し,広島市及び長崎市を立入禁止区域に指定しました.

     しかし,このとき,広島と長崎では,毎日,100人を超える被爆者が苦しみ悶えながら死んでいき,また何万という被爆者が救護所で,自宅で,避難所で原爆症の苦しみにあえいでいました(原爆症裁判訴状より).

     わたしたち日本国民は,このような歴史を背負っています.イラク人民の苦しみは他人事ではないのです.



    追加? 知りたがり屋のための8章

     アルファ線による細胞傷害については,このくらい分っていれば,たいていの議論にはついて行けると思いますが,とんでもないオタクと議論する羽目になった場合は,もう少し生物学的知識が必要になるかもしれません.



    第1章 電磁波…赤外線,紫外線,エックス線,ガンマ線

     光線も細胞障害を起こします.赤外線で低温やけどしたり,紫外線で日焼けするのは日常的な現象です.赤外線は熱線ですから,細胞が死んでしまうのは分りきったことですが,紫外線は電子にエネルギーを与え,その運動を高めることにより,細胞に傷害を与えます.

     この紫外線の性質は,電磁波と呼ばれる光線に共通のものです.ご存知のように電磁波は,電子レンジや磁気調理器で私たちの生活に入り込んでいます.

     エックス線・ガンマ線も電磁波の一種です.従って紫外線と同じ細胞障害を起こします.しかし違うのは可視光よりもずっと波長が短いことです.詳しいことは省きますが,波長が短いということはエネルギーが高いということです.

     ガンマ線からのエネルギーをたくさんもらった電子は,はしゃぎすぎて原子から飛び出してしまいます(電離).これにはふたつの意味があって,ひとつは飛び出した電子(ベータ線)が他の物質に悪さをすること,もうひとつは残された原子が不安定になることです.



    第二章 電子は死してラジカルを残す

     で,飛び出した電子がどうなるかということですが,当然いつかは死ぬわけです.電子は細胞の中を暴走して,細胞核の分子を壊して,そのエネルギーを失います.

     分子は原子の結合したものです.中学の理科の実験でやったと思いますが,塩(NaCl)を水に溶かすと、Na+とCl-に分れます.Na+が陽イオン,Cl-が陰イオンです.この現象をイオン化といいます.この場合イオンのやり取りは,原子の一番外側の軌道を回っている電子の間で行なわれます.

     ところがはぐれ者の電子が暴走ダンプのごとく家の中に突入してくると.何番目の軌道をまわる電子であるかお構いなしに弾き飛ばしてしまいます.これは同じイオン化でも「危険なイオン化」です.

     電子1個が1個の細胞核を通過する間に,平均して70個の原子に「危険なイオン化」が起こると言われています.このイオン化した原子は,暴れ者の原子に変身してしまうのです.まじめな若者が暴力学生になるようなものです.これがラジカルです.



    第三章 アルファ線も中性子線も,究極的には同じ

     陽子と中性子は原子核を構成しています.これは電子よりはるかに大きいものですから,ガンマ線やベータ線があたったくらいではびくともしません.ではどうしてアルファ線(はぐれもの陽子)が発生するかというと,なにも刺激を受けなくても,みずからの重みに耐えかねて自然と壊変するのです.

     ウランの場合,原子核という家の本来の住人である陽子は92個.原子核の大きさは規格化されています.ウラン238は,そこに238-92=246個の中性子が居候している超過密状態です.陽子は一人で出ていくのではなく,陽子二個と中性子(すなわちヘリウムの原子核)が連れ立って飛び出ていきます.このはぐれもの陽子がアルファ線です.

     アルファ線はあたるをさいわいなぎ倒し,その巨大なエネルギーで原子から電子を放出させます.しかしその後,周囲に起こることは,基本的にベータ線と同じです.

     いっぽうアルファ崩壊したウラン238はトリウム234となります.トリウム234からはベータ崩壊のカスケードが始まり,半年後の「放射平衡」状態にいたるまで,ベータ線を放出し続けます.



    第四章 DNA切断が細胞傷害の本質

     細胞傷害の主役は,意外にも放射線そのものではなくて,ラジカル化した細胞内の原子です.ラジカル化した原子とは,半分はDNAそのものを構成する原子であり,半分は細胞内の水分を構成する活性酸素です.アルファ線はDNAを壊すのに的にあたらなくてもよいので,目標近くにエネルギーをぶち込めば,後は子分となったラジカルがやってくれるわけです.

     犯行の手口は染色体の中にあるDNAの切断です.ご承知のようにDNAは二本の鎖がらせん状につながったものです.ここをラジカルが切り離してしまいます.なぜ二本が並んでいるか,理由はいろいろありますが,ここでは片方がやられたときもう一方が修復する働きが重要です.つまり片方がやられただけのときは,ほぼ完璧に修復が可能になっているのです.

     ところが,両方の鎖が同時にやられると,修復はきわめて難しくなってしまいます.修復を間違えると突然変異、染色体異常、細胞死などの重大事態につながっていきます.これを二本鎖切断といいます.二本鎖切断にはいくつかの種類がありますが省略します.



    第五章 アルファ線はDNA損傷を起こしやすい



     そこで二本鎖切断を起こしやすいのはどんな放射線かということで,「線エネルギー付与」(LET)という単位で表現します.その放射線が長さ1ミクロンの直線を走る間に,周囲に発散するエネルギーの量です.これが高いほどエネルギーの密集度が高いわけで,当然二本鎖切断を起こす頻度も高くなります.

     アルファ線は飛跡が短い分,エネルギーの密集度も強いのです.細胞核1個の中に約23,000 個のイオン化が生じるといわれます.電子(ベータ線)が70個というのとは桁が違います.しかも細胞の局所にラジカルがかたよって生じ,DNAの修復がむつかしいのです.これをRBE(生物学的効果比)が高いと表現することになっています.

     左の図を見ると分るように低LET線(ガンマ線やエックス線)も,高LET線もひとつの細胞に与える線量(赤点)は同じです.これを細胞側から見た場合は吸収線量といいます.しかし二本鎖切断を起こす確率は高LET線のほうが高いことが分るでしょう.



    第六章 二本鎖切断は放射線傷害の証

     いま,医学の世界では活性酸素の毒性が大いに注目されています.化学物質や環境ホルモンによる活性酸素の産生が,発ガン性や催奇性をもたらすということです.その典型がベトナムで使用された枯葉剤,つまりダイオキシンです.ただし二本鎖切断を起こすほどの強い反応は,放射性物質の曝露以外にはありえないとされています.

     劣化ウランは重金属中毒に過ぎないとか,イラクの人々のガン多発は化学兵器のせいだという意見がありますが,今後DNA分析が進んで,二本鎖切断の程度がはっきりすると,アルファ線の影響がはっきりするかもしれません.

     またDNAの損傷を定量的に評価し,そこから逆に推計することで,たんなる重金属中毒や化学兵器による傷害ではないことが結論付けられるかもしれません.



    第七章 DNA損傷への生体の反応

     DNA切断はさまざまな酵素の働きで修復されます.1本鎖の場合はあまり問題ないのですが,二本鎖切断となると,完全にうまく行くことは少なく,欠陥修復となることが多いとされています.アルファ線照射後,修復が終わったDNAのそばにはDNAの切れ端が見つかっています.我々が時計やラジオを修理すると,なぜか部品が余ってしまう,というのに似ています.

     そして欠陥修復の比率が高いほど発ガン率が高いことが分っています.DNAの鎖には遺伝子が積みこまれていますが,そのなかで細胞の分裂周期をつかさどるのがp53,Rbという遺伝子です.この遺伝子がおかしくなると,細胞分裂に歯止めがかからなくなりガンになっていくことが分っています.このような遺伝子をオンコジーンと呼んでいます.増殖因子遺伝子のシステムが損傷を受けると,再生不良性貧血が起きたり,早期老化が進んだりします.

     こうなると,いっそのこと死んでくれれば良かったのに,ということです.実はそういうシステムもあるのです.

     欠陥修復もできないとなると,細胞の自殺システムが作動します.これはアポトーシスと呼ばれます.個体レベルで言うと,最重症の被曝者は汎血球減少となり出血で死亡してしまいます.また消化管粘膜の細胞が壊され吐血・下血で血だらけになって死んで行きます.広島・長崎のことを思い出してください.



    第八章 低線量被曝

     アルファ線の内部被曝が人体に有害なことは,以上のことから明らかですが,問題はどのくらいのアルファ線が照射されれば危険になるのかということです.劣化ウランの微粒子を吸引してそれがじわじわと利いてくる環境は,おそらく非常に計算に乗りにくいと思います.

     発ガンとか奇形というのは,当たりか外れかのどちらかしかありませんから,確率的に論じるしかないわけで,しきい値は本来は存在しないのですが,それなりに安全域というものは想定しえます.

     しかし放射線被爆についてはASAP(As Small As Possible)の原則が確立しています.医用放射線などCost Benefit 比が論じられない限り,劣化ウランの安全域などという議論はそもそも成立する余地がありません.

     91年の湾岸戦争で使用した劣化ウランの総量は,国防総省の発表でも320トンです.さらに今回のイラク戦争でも200トン使用したといわれます(フェイヒーによる推計).これだけ派手に使いまくれば,「低線量」もヘチマもありません.このべらぼうな「量」というのは,人間性という観点からはとても説明できないものです.

     低線量被曝という言葉は,非常に誤解を生みやすいので(その誤解を利用する議論もたくさんあるので),持続性内部被曝とか“まだら被曝”とか言葉を変えたほうがよいのかもしれません.

     低線量被曝が分らないことだらけ,というのはひとつを知れば三つの新たな謎が出てくるからであり,まさに医学の世界そのものが分らないことだらけです.そのことによって医学そのものが否定されているわけではありません.

     ある意味で放射線医学は,病気は線量で決まるんじゃないよ,という発想から出発した医学でもあります.最終的には生物学的効果からみてどうなのかということです.とにかく眼前に生物学的結果としての病気があり,患者がいるわけです.そこを出発点に,従来のセオリーが現実に合わなければそれを変えていかなければなりません.



    追加: 「汚い爆弾」と核兵器は,分けて考える必要がある.

    原理的には劣化ウラン弾は核兵器というよりも、「汚い兵器」に属するものといえるでしょう。60年代に「ABC兵器」という言葉が良く用いられました。「A」はAtomic、「B」はBiological、「C」はChemicalの頭文字をとったものです。いずれも非人道的兵器ということで一括されたものですが、核兵器の内包する危険性は生物・化学兵器とはまったく桁が違いますから、最近ではあまり使われなくなりました。

    その後、非人道的兵器と考えられるようになったものとして、枯葉剤、対人地雷、クラスター爆弾、ナパーム弾(黄燐弾をふくむ)などがあります。ただこの概念をあまりにも拡大していきますと、そもそも兵器そのものが非人道的ということになってしまい(そうも言えますが)、焦点がぼけてしまいます。

    そこで、「汚い兵器」の概念が注目されるようになりました。それが枯葉剤であり、劣化ウラン弾ということになります。ところが、環境汚染という問題をふくむことから、かつての公害論争のような様相を呈してきました。

    たしかに枯葉剤の場合、本来は除草剤として平和目的で開発されたものです。それをあまりにも大量に散布した結果、人体に悪影響を及ぼすことになったという点では、公害に似た側面を持っています。また、レイチェル・カールソンが「沈黙の春」でDDTやBHCの悪影響を告発し、それが社会通念にまで至る過程のなかでベトナム戦争が戦われたという点では、情状の余地がないわけではありません。

    今日、枯葉剤が社会的に糾弾され、その責任を追及されているのは、枯葉剤の人体への影響が医学的・疫学的にほぼ完璧に立証されているからに他なりません。枯葉剤被害は、いわゆるダイオキシン汚染とは直接関係なしに論じるべきものです。

    いっぽう、劣化ウラン弾はそもそも使ってはいけないものを使っているわけです。それは少なくとも民間レベルで見る限り、明らかに犯罪です。私たち普通の市民が劣化ウランを持ち出し、道路際にそれをばら撒いたら即パクられるはずです。

    不肖私も病院の管理に携わっていますが、検査に用いるラジオアイソトープの管理は、それは厳重なものです。いくらそれが人体に無害だとしても、かりそめにも、流しから水に流してしまうようなことは不可能です。

    私が危惧するのは、劣化ウランは危険でないという人たちの中に、放射性物質をあつかう専門家がかなり居るようだということです。たとえ平和目的であろうと、戦争目的だろうと、劣化ウランをばら撒くような仕業には、断固として反対しなければなりません。それがプロフェッショナルとしての常識的立場でしょう。

    もうひとつ言っておかなければならないのは、劣化ウラン弾がどのような状況で使われているかということです。2004年11月に行われたファルージャ制圧作戦のドキュメントをぜひ見てください。そして、戦争という現実が決してスコラ的ではなく、具体的かつ理不尽な恐怖であることをを味わってください。

    まず、劣化ウラン弾を使用することに、「原理的に」反対してください。問われているのは劣化ウランの有害性ではなく、あなたの「品性」なのです。


    http://www10.plala.or.jp/shosuzki/edit/ippnw/controv.htm

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