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    原発問題 -The Truth is Out There-

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    東電福島原発事故の真実 放射能汚染の真実 食物汚染の真実 正しい情報を求めて

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    「福島原発は地上のオンカロになるだろう」マドセン監督 

    「福島原発は地上のオンカロになるだろう」マドセン監督
    2011-12-24 13:55 Web DICE


    3月11日の東日本大震災と福島第一原発の事故の後の4月2日アップリンクで緊急公開されたドキュメンタリー『100,000年後の安全』。フィンランドの高レベル放射性廃棄物を100,000年の間保管する地層処分場「オンカロ」を描き、核のゴミの問題を問いかけた今作の12月23日のDVDリリースにあわせマイケル・マドセン監督が来日。4泊5日という滞在期間の間連日多くのメディアからの取材に応えた。また12月21日にはオーディトリウム渋谷の上映会に参加し、観客とのQ&Aに参加し、被災地における悲しみや現在の社会の空気に同調するのではなく、もっと根本を見つめなければいけない、と日本の人々に提言した。

    事故直後、日本に行かないことがいかに危険な状況にあるかを示す手段なのではないかと思った

    ──オンカロという存在を知り、映画にしようと思ったのはどういうきっかけだったのですか。
    ある日、自宅の台所で山のように積まれた汚れた皿を洗っているときに、退屈しのぎにラジオをつけたところ、聞こえてきたのが、フィンランドで「最終解決策」として核廃棄物を捨てるための方策ができたというニュースで、それが100,000年に及ぶ年月の間維持される建造物であることを知ったのです。そこで、人がずっと関わっていくはずのその恐ろしく長い時間に疑問を持ったのです。100,000年耐える建物を作るのに関わっているのはどんな人たちなのだろう。これはどんな施設なのだろう。そしてこうした施設を通して、いま私が生きている時間とはいったいなんなのか、つまり単なる核廃棄物だけでなく、その向こうに見える今という時代を見てみたいと思ったのです。

    私がオンカロに撮影に行ったときは、まだ300メートルほどしか掘れていませんでした。そして2週間ほど前に500メートル、最後の地点まで掘り進んだというニュースを聞きました。300メートルのところに行くまでは約20分ほどかかります。そこに降りていくにつれて、気圧の違いを耳に感じます。降りていく途中には壁面に、岩盤の状態を記録するための様々な数字やアルファベットが書いてあるのです。

    オンカロは積極的に廃棄されたものを何かするというものではなく、あくまで少しづつ放射性廃棄物の危険が弱くなっていくことを待っているだけ、そこに置いておくだけの場所なのです。ですから、そこにヒビが入って、貯蔵するための冷却水が漏れてしまうことが最も怖いこ。そうしたことを考えながら、未来の人がこのトンネルを再発見したら、この数字を見て一種の壁画みたいだなと思うのではないか。我々が古代人が残した壁画から古代の生活を想像するのとは全く違う壁画で、未来人がこれを見たときに、いかにも理性的なだけの民族がそこにいたと思わせるのではないか、と感じました。


    ──4月2日に上映が始り、その後に知るメルトダウン、メルトスルーが起こっていた5月に監督は来日を要請されていたものの、行くことができないと回答したとのことですが、当時ヨーロッパではどのような報道がされて、どのような判断で来日を止めたのですか。
    今回の福島の原発事故で最悪の点、そしていまだに続いている点は、この危機に対する評価や意見がヨーロッパの人たちの意見、日本の人たちの意見、さらに日本の中の意見であまりにも異なっているということです。私は日本に招待を受けたときに、お断りすることの決断は容易ではありませんでした。ぜひ日本のみなさんに会いたいという気持ちの一方で、あえて日本に来ないことで、いかに日本が危険な状況にあるか、ということをみなさんに示すというのもひとつの手段なのではないか。そう思い、来ることを断念しました。

    当時いろんな国の報道を見ていると、日本では自主避難を指示するの範囲を半径20キロ地区から30キロ地区、ヨーロッパではそれでは足りず避難圏を70キロや100キロにすべき、とこれだけ違う数字が一斉に出たのです。これは核廃棄物が生物に無害になるまでの年数がフィンランドでは100,000年とされていますが、アメリカとフランスでは1,000,000年生物から隔離した場所に置かなければいけないとしている違いにもあるように、科学者はなかなか確かだと言いたがらず、実際明らかになっていないということなんです。ここに原子力エネルギーや核廃棄物の問題を見ていただくことができると思います。

    ──日本に行くべきかどうか、今作に出てくる専門家に相談されたそうですね。
    私はこの東日本大震災が起きたとき、メキシコの映画祭に行っていました。そのときにデンマークのプロダクションからすぐに携帯に事故が起きたとメールが来ました。あわててテレビをつけると、ちょうど原発の最初の爆発の様子を目の当たりにしました。多くの人が気づいていないけれど、これは本当に大変な事態だととてもショックを受けました。この状況であれば炉の冷却システムは働いていないだろう、そうなると炉が溶けるだけでなく、原子力発電所には大量の廃棄物も収められているはずで、それにまで影響が及んだら、簡単な避難だけでは済まないことになる。そこでマイケル・イェンセン(放射能安全機関分析学者)に事態について意見を聞かせてくれとメールを打ちました。彼からの返事「いまは電話ができない」というものでした。政府から緊急招集がかかり、シェルターに専門家が集められ、スウェーデンでどれだけの影響があるのか会議を開いていたのです。日本とは地球の裏側の国でそんなことが起こっているということに私はさらに深刻さを感じたのです。

    ──撮影中、グリーンピースが約束を破ったために、制作を中止するように要請されたという話も聞きましたが。
    原子力産業はグリーンピースのような団体にアレルギーを持っています。それは科学者もある種の原理主義的なところがありふたつの原理主義者が敵対する関係になってしまうところはあります。原子力産業は悪く報道されることには慣れていますが、私は彼らと接するときには最初から包み隠さず自分の意図を相手にはっきりと延べました。そして私自身、どんな政治的意図もなければ、取材をすることを通してなにかを暴露しようとか、告発しようという意図ではなく、現実をそのまま見つめることが目的であり、そして彼らの廃棄物処理の事業も意義のあることだと思っていると率直に伝えました。

    私の主義は一貫していましたが、実際にこの映画の資金繰りが可能になった時点で、処分場を操業するポシヴァ社から契約書が送られてきたのです。そこには自分たちが作品を削除できる権利、編集できる権利などが盛り込まれ、自分たちの言うとおりにできる契約内容でした。「2年後の2011年まで公開してはならない」とまでありました。私たちはきちんと自分たちの姿勢を保ち続けていますが、あらゆる情報をオープンすることを打ち出してきたあなたががたがそういうことを言うということは、逆になにかを隠しているんじゃないかと思えてしまう、伝えました。最終的に制作を続けてもいいということになり、そして許された3ヵ月で私は最初に伝えた意図を貫き撮影を行いました。


    日本の姿勢と対処が、世界中に大きなインスピレーションを与える

    ──映画は福島原発の事故前に作られましたが、日本では原発事故後に公開したため日本の観客はこの映画全然別の視点で観る事になりました。
    世界中のどこでも、原子力エネルギーを使えばおのずと放射性廃棄物は出てきます。原子力エネルギーを使うことに賛成派であろうと反対派であろうと関係なく、いま私たちは既に核廃棄物を生み出せてしまっているという現実が厳然とあるのです。それに対する責任を、このように100,000年後の人に責任を押し付けるのではなく、いま私たちが責任を取らなければいけない事実がここにあります。

    日本のみなさんは、今回の福島の地震と第一原発の事故を通して避難をしたり家を無くしたり、大きな被害を受けている方も数多くいらっしゃると思います。しかしその責任をどうしたらいいかということをさらに世界中が問われているのです。この映画を機会に、核廃棄物の問題について周りの多くの人と話し合う時間を作ってもらえたら嬉しいです。

    我々は完全に把握することのできない「新しい炎」に灯をつけてしまったのです。その「新しい炎」というのは原子力発電所のなかだけに存在するのではなく、事故の起こった福島の原発にもありますし、我々が使っている電気もその「新しい炎」から生まれているのです。それを消すためには、フィンランドでは100,000年かかるとされています。さらに怖いのは、オンカロに入っていく人間の存在なんです。どれだけ奥深く埋めても、未来の人がそこに侵入していくのをどうやって防いだらいいのか。それが非常に難しい問題であるということは、この映画を観ていただければ解ると思います。

    また同時に、このオンカロは未来のためではなく、今のために作られた建物という言い方もできます。原子力発電のアキレス腱と言われた核廃棄物の問題は、これで解決したんだということのデモンストレーションのために作ったという見方もできるのです。映画の中でも関係者が「これは宝の山だ」と言っていますが、原子力産業に関わっている人は「放射性廃棄物」とは言いません。本編では触れていませんが、実はオンカロには裏口が作ってあって、何かのときに取り出したいと思ったら取り出せる構造になっているのですが、ここから核兵器を作ったりすることは可能なのです。さらに彼らはオンカロのすぐ横に新たな原子炉を建設していました。何度も失敗を繰り返していたのですが、それも当然のことで、チェルノブイリから25年経っているのに、新たな技術の革新はおきておらず、技術者もどんどん引退しています。そうした止まってしまった技術のうえで新たな原子炉を作るのであれば、問題が起こるのは当然のことです。



    ──福島の事故の後の状況と日本政府の対応についてはどういったことを考えましたか。
    ドイツは日本の今回の事故を受けて、原子エネルギーからの完全な撤退を表明しました。日本での惨状を見て、私たちの国では無理だと判断したのです。これから日本でこの現状とどのように対処していくのか、いま世界中が注視しています。声に出して話し合うこと、そして、日本のみなさんの姿勢と対処により、世界中に大きなインスピレーションを与えることができるのだと思います。

    オンカロの取材をしたとき、学者たちに「最終廃棄物処理場が作れない国があるとしたらどこか」という質問をしました。その答えは日本でした。現在の科学では放射性廃棄物の処理は地層処理しかないと言われていますが、地層処理場ができないのに原子力を持っている国である日本は、火山があり地震があり、常に地層が安定していません。チェルノブイリは壊れた原子炉をコンクリートで覆いましたが、チェルノブイリは完全にカバーしてしまえばよくても、福島は次の地震が来ない保障がない。中華の回転テーブルの上に放射性廃棄物が入った容器を置いたようなもので、いつ動くか解らない。日本はそういう状況にあるのです。

    そして、今回の福島の原発の事故を受けて日本政府は分解すると言っていますが、あの中を完全に分解することは不可能だと私は思っています。そうなると全部埋めるしかない。日本は福島に地下ではなく、地上のオンカロを既に持ってしまったと言えるかもしれません。

    これまでの環境系のドキュメンタリーは、苦痛を受けてもがく人たち、悲しみにくれる人たちなど、悲観的なところだけを描く作品がとても多く、そうした映画は「古い時代のほうが良かった」という結論に陥りがちです。私はそのような作品や、知らない人に教えてあげる、こうあるべきだという語り方には、決して賛成できません。科学や技術の進歩を否定してしまったら、いまだに私たちは洞穴で焚き火していることになります。科学の発展を享受するなら、受動的に受けてしまうのではなく、やはり声に出し話合うことが必要なのです。日本人の人たちは、いまそれを行なっているでしょうか。


    意思決定機関にいる人たちにこそこの映画を観て知ってもらいたい

    ──今作はニューヨークの国連で上映され、監督はそこで政府高官にDVDを配ったそうですね。
    私はこの映画を作った段階から、2つの場所で上映したいと思っていました。国連そしてヨーロッパ各所の議会で、小学校で演劇を観にいったりするような感覚で、議員の人たちや代表の人たち全員がそこに観に行くような場を必ず設けて欲しいと思っていたのです。この映画に限らず、私は常に、観る人が正しく理解し、好奇心を持ってもらっていると信じています。ですので私はそうした場で、「こうあるべきだ」と答えを提示するのではなく、そのままの情報を明らかにして、この作品を持って質の高い質問をしたかったのです。

    国連では福島の事故を受けて急遽上映することができました。その後、ヨーロッパのブリュッセルでも観せたいということになりました。はじめ消息筋の話で、国連はどんな映画も上映することは慎重であると聞いていました。ある政治的立場を擁護するような作品を嫌がるからです。しかし、この『100,000年後の安全』にはまったく政治的は背景がありません。

    ──監督はこの映画は大きな質問を投げかけているといっています。監督として現実を変えるためメッセージはありますか。
    福島みずほさんにお会いしましたが、それも福島さんがどう思うかという質問を投げかけたかったからです。フィンランドの議会でこの映画を上映したときに、各政党のリーダーが言ったのは「100,000年もの年月がかかるとは知らなかった」という意見がほとんどでした。しかし私はこのような意思決定機関にいる人たちにこそ、この映画を観て知ってもらいたいと思ったのです。ほんとうに成熟した社会では、あらゆる情報はきちんとオープンにされるべきだと思います。そうしてはじめて、みなさんが決断を下すことができるのです。

    しかし、今回の原発の事故のことを考えますと、実は日本では何年も前から、メンタル・メルトダウンを起こしていたのだと言わずにはいられなせん。十分な情報を与えられないということに疑問も持たず、本当は何が起きているかも知らず、しょうがないと原発を受け入れてしまっていたのです。福島の原発の事故の際に西側は連日「なぜ日本政府は全てを明らかにしないのか、情報が開示されないのか」と報道しました。福島の原発事故は決して自然災害ではなく、人間の過ちが起こした人災です。リヒタースケールは最高値がわからないところまで地震は起こりうるということを表しますが、人も同じようにスケールで計り切れない、限りなく大きな間違いを冒すのです。



    ──今作で選んだ映像スタイルについて教えてください。
    オンカロの中心にある考え方は100,000年持つということ、それはある意味文明を超えて、いま私たちがある文明が存在しているかどうかさえも考え、それ自身で存在しうる、人類後(ポスト・ヒューマン)も残る施設なんです。これを表現しようとするとき、あたかもSF映画のような世界観を持ちたいと思いました。カメラマンには「自分が未来から今の時代に来たけれど、なにが重要だかわからない、という感覚で撮ってほしい」と頼みました。カメラは未来人の目なのです。

    さらに、ルネッサンスの絵画で生まれた手法を映像で取り入れたかったので、遠近法を用いています。ルネッサンスはそれまですべて神の御手によるものであるという考え方から、科学が人間のあらゆるものを解明するものだという考え方に変わっていった時代です。たとえ今は解らなくても、ひとつひとつ研究して知識を増やしていけば人間はどんなことも理解できるという発想のはじまりです。科学者は、もっと学問を通じていけば、すべての問題を解明できるというスタンスで、その最たるものが原子力エネルギーなのです。しかし、原子力の世界は科学の粋の最高峰と捉えられていますが、私たちはそれをすべて理解したでしょうか。解らない部分、そこには大きな闇が広がっていて、その闇からなにかが生じたときの大きな責任が私たちにかかっている。そうしたものをこの映画で知ってもらいたかった。例えば未来の人が偶然この映画を観ることになったとき、昔こうだったのだと。いま私たちが生きている世界を未来の世界の人が理解できるような映像にしたいとも思いました。

    放射線は目に見えませんし、触ることもできなければ、匂いも味もありません。しかし人間の感情も同様で、見ることも触ることもできません。映画のなかでトンネルを掘る作業員が水に濡れる姿を描いていますが、これは放射線と人の感情、そのふたつにこめたレクイエムであると思っています。

    ──この作品を100,000年後の人に観てもらうために、残すことはできないのでしょうか。
    未来の人がソニー製のテレビやDVDプレーヤーを持っていることを願って、トンネルの途中にこのDVDを置くというアイディアもあったのです。もしくは、石にこの映画の一コマ一コマを写して、ドミノ倒しのようにして見ることができるように作れたらいいのかもしれないのですが、なにせ100,000年ですからね。

    人間の好奇心のおかげで科学の発展は進んできましたが、原子力が、誰もが利用するレントゲンという命を助ける使い方もされているように、表裏一体なんです。そこで最終的に必要なのは、モラル、そして道徳心。そこが最後の分かれ目になるのではないかと思います。

    (インタビュー・文:駒井憲嗣)



    マイケル・マドセン プロフィール
    1971年生まれ。映画監督、コンセプチュアル・アーティスト。ストリンドベリの「ダマスカスへ」をベースに、都市と景観を上空から撮影した映像作品「To Damascus」(2005)のほか、何本かのドキュメンタリー作品を監督。また、コペンハーゲンのタウンホール広場の地下にある、面積900平方メートルのサウンド・ディフージョン・システムを備えたギャラリー「Sound/Gallery」の創始者及び、芸術監督を務める(1996-2001)。ニューミュージック&サウンドアート・フェスティバルSPOR 2007のデザインやデンマークのオーデンセの音楽図書館のコンセプトを考案。また、ゲストスピーカーとして、デンマーク王立芸術学校、デンマーク映画学校、デンマークデザイン学校で講演している。




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