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    原発問題 -The Truth is Out There-

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    チェルノブイリの被害者は100万人 ジャネット・シェルマン 

    チェルノブイリの被害者は100万人
    ジャネット・シェルマン

    ・IAEAはチェルノブイリ原発事故による死者を約4千人と発表しているが、この本では98万5千人と結論づけている。IAEAの発表した調査書は350の英文論文に基づいているが、本の執筆者であるヤブロコフ博士とネステレンコ博士たちは5千以上の論文を基にしているほか、現場にいた医師、科学者、獣医師、保健師など人々の病状を見ていた人たちの声も基にしている。4千人というのは史上最大の嘘のひとつ。ただし、このデータは1986年から2004年までのものであり、チェルノブイリの犠牲者は100万人くらいになるだろう。

    ・WHOとIAEAは、一方がもう一方の承諾を得ることなしに調査書を発表することを禁じるという協定を結んでおり、WHOはIAEAの許可なしに調査書を発表できない。

    ・死因は癌、心臓病、脳障害、甲状腺がんなどさまざま。また体内死亡、生後の先天性障害もある。体中のすべての臓器が害されて、免疫機能、肺、眼内レンズや皮膚などすべての器官が放射能の悪影響を受けた。人間だけでなく調査した全ての生きもの、生態系のすべてが例外なく変わってしまった。人とその他の動植物への影響は、DNAの損傷をもたらし遺伝メカニズムがダメージを受けるという点で同じ。細胞を破壊するのであれば癌にはならないが、細胞にダメージが与えられると癌になる、もしくは先天性障害の原因となる。

    ・病理学者のバンダジェフスキーは、まず動物実験を行ってから子供への影響を調べた。その結果、亡くなった子供たちの心臓に蓄積されたセシウムの量は、動物の場合と同様だった。これを発表した彼は、逮捕され刑務所に収監された。

    ・放射能がもっとも集中したのはベラルーシ、ウクライナ、ロシアの三国だが、50%以上は北半球全体に行きわたった。チェルノブイリでの死者は近隣の国に限らず世界中にいる。最近の研究によるとチェルノブイリ事故当時に生まれたスカンジナビアの子供は高校を卒業する割合が低く、知的能力に影響が出てきたと思われる。

    ・私が知る限りのチェルノブイリの最悪な影響は、健康といえるベラルーシの子供はわずか2割だということ。医学的に健康でないだけでなく、知的にも標準以下となっている。

    ・チェルノブイリの件で、ヤコブロフ博士はゴルバチョフとエリツィンの補佐を務めていた。事故直後の3年間、ソ連政府は情報の隠蔽を続け、一般に真実を知らせまいとデータ収集もしなかった。ヤコブロフ博士はそれを知り情報収集を始めた。出版された論文の数は15万以上だがこの本の執筆には5千点以上が使われた。これらの資料はほとんどがウクライナ語、ロシア語、ベラルーシ語の論文だった。こうした情報が西側世界の目に触れるのは初めて。

    ・妊娠中に放射性同位体が体内に入ると母体を通じて胎児に届き心臓、肺、甲状腺、脳とすべての細胞、免疫系等にもダメージを与える。こうした子供たちは未熟児で生まれつき健康状態が悪く、死産の率も非常に高い。

    ・原子炉から放出された放射性物質の量は、本が記す数値と公式発表された数値に大幅な違いがある。もし放出されたレベルが少量だったならば低いレベルの放射性物質は極めて危険ということだし、大量に放出されたのならその甚大な被害の規模をみなければならない。しかし私たちは現地で確かめることができないので、いまだに真相を知らない。

    ・チェルノブイリ事故の最大の教訓は汚染されたすべての生物に影響を与えたこと。放射性物質はチェルノブイリ周辺のすべての種を絶滅させるかもしれない可能性がある。一度遺伝子が損傷を受けると何世代も引き継がれる。

    ・技術だけに頼るのは間違い。それを設計・操作する人間にも頼るべきではない。最終的にチェルノブイリ事件のようなミスを起こすのは人間。

    ・健康への影響は大規模で、北半球全域にわたる。放射性物質の降下地点で人々は死んでいく。死ななければ、子供たちは知的・医学的障害をもって生まれてくる。これがいまだに続いておりまだ終わりではない。チェルノブイリ事故で何が起きたのか人々が真実を知ることがとても重要。

    ・私は、1952年から原子力規制委員会の前身であった原子力委員会で働いていた。当時の私の限られた教育と経験でも放射能は危険とわかっていた。放射能のもたらす害については米国民に対しても何十年間にわたり秘密と嘘が貫かれ、多少の放射能なんか大丈夫と吹聴された。米国でなくても世界のどこかで再び原発事故が起こるのは時間の問題だと信じている。






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