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    原発問題 -The Truth is Out There-

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    IWJ特報!第32号「属国的な、あまりに属国的な」奇観(前編) 

    IWJ特報!第32号「属国的な、あまりに属国的な」奇観(前編)

    第32号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                岩上安身のIWJ特報
    「属国的な、あまりに属国的な」奇観
    〜CIA情報提供者ジェラルド・カーティス氏、小沢一郎を散々になじるの図〜
    4月26日英語講演翻訳全記録 前編
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    (IWJより転載許可済み)

    小沢一郎氏に無罪判決が言い渡された4月26日、その同日、13時30分より外国特派員協会にて「小沢裁判、判決結果とその衝撃」と題する講演が開かれた。判決が出る前から手回しよく用意されていた、講演である。

     講師はジェラルド・カーティス氏。彼は、日本の選挙・政治の研究者であり、自民党政権時代より、「歴代首相の指南役」などとして知られる人物である(なぜ外国人の学者に、日本の首相が「指南」されなくてはならないのか、そもそもその点からしておかしな話なのだが)。

    同時に彼は、アメリカで日本の官僚や政治家の留学生を受入れる際の、水先案内人、つなぎ役として世話をしてきたといわれ、小泉進次郎衆議院議員(自民党)をコロンビア大学で教えたのもカーティス氏である。次世代の「総理候補」が、米国の懐で育てられてきたわけである。

    長年、日本の政界に深く食い込んできたこの人物は、もうひとつの顔を持つ。
    CIAの上級オフィサーだったロバート・クロウリーが残した「クロウリー・ファイル」に、船橋洋一氏(元朝日新聞主筆)と共に、CIAの情報提供者(インフォーマント)として名を連ねているのだ。【クロウリー・ファイル
    http://cryptome.org/cia-2619.htm 】

    CIAとの関わりが噂される人物が、外国の首都において、一国の与党元代表の裁判について堂々と講演を行う、というのは、実に奇観と言うべきだろう。外務省元国際情報局長の孫崎享氏は、4月24日および4月25日のツイートで、この「奇観」を手厳しく批判している。

    (4月24日:孫崎享氏ツイートより引用)
    小沢問題:これは一体何だ。26日有罪なら、日本司法含め完全に米国支配を示す。カーティスはCIA要員との噂。ここまで日本は馬鹿にされてる。天木真人のブログ「日本外国特派員協会。小沢判決が下された直後の26日の午後にカーティスの”小沢裁判、判決結果とその衝撃”と題する講演予定」。
    posted at 23:08:57

    (4月25日:孫崎享氏ツイートより引用)
    CIA:米国ではCIA工作員を暴露することは罪。何故なら工作対象国では時により殺害される。不思議な国日本はCIAとつながるとされるカーティスは日本国内闊歩。総理等の有力者の間を渡り歩く。米国情報機関と特別関係ありそうな日本人は政、官、財、マスコミ、学の分野で各々偉くなる
    posted at 13:45:48


    「属国的な、あまりに属国的な」というべき「奇観」を、私は以前にも目撃したことがある。2010年12月8日に開かれた民主党のBBL(ブラウン・バック・ランチ=軽食を持ちこんでの昼食時の勉強会)に、ジェラルド・カーティス氏が招かれた時のことだ。この回は、民主党議員だけでなくメディアにも公開されたので(ただし、記録も、報道も禁じられていた)、私も参加することができたのだが、その時の居心地の悪さを、今でもよく覚えている。
    以下は、その時にリアルタイムで打ったツイートである。

    (2010年12月8日:岩上安身のツイートより引用)
    1.第二議員会館多目的会議室。民主党のBBL。ブラウンバッグランチ。軽食を持ち込みながらの勉強会。第二回はジェラルド・カーティス氏。報道,記録を禁じているということで、どこまでお伝えできるか。ちなみに、一回目は朝日の船橋洋一氏。この流れ、気になりますが。。。
    posted at 12:08:00

    2.昼間の民主党BBL。カーティス教授が日米の新聞記事を比較し、日本のマスコミが内向きだと批判。それに対し、司会者から発言を求められた朝日新聞の星氏。「外交官から新聞の中の週刊誌の広告について言われる。私は週刊誌の記事の8割が嘘と答えている」と、新聞批判を見事に週刊誌にすりかえ。
    posted at 20:05:26

    3.カーティス氏の話の続き。よくある日本政治への通俗的な「お説教」の印象。ひとつひとつはごもっとも。しかし結局は「米国のオバマ政権は問題ない。問題なのは日本。特に日本の政治」との結論。よくある責任の押しつけ。日本の官僚、マスコミへの批判と違い、日本政治批判はどこからも反撃されない。
    posted at 20:52:40

    4.続き。カーティス氏の話は、「辺野古以外のオプション」というくだりを除いて、どうもあまり身を入れて聞けなかった。「日本政治よ、もっとしっかりしろ」、「安全保障の議論を真剣にすべきだ」と、しきりにハッパをかけるのだが、本当に日本の政治が主体性を持つことを、想定しているとは思えない。
    posted at 21:06:34

    5.続き。ここで再び、カーティス教授の「お説教」に戻る。教授は、「失望させた民主党、期待されない自民党」と、両党の現状を皮肉ったが、唯一、小泉元首相のことは、ほめちぎっていた。もともと彼は小泉政権の後ろ盾。「コイズミのようであれ」というメッセージは、民主党議員たちに届いただろうか。
    posted at 22:42:34


    カーティス氏は、なめらかな日本語で、自民党と民主党をともにこきおろし、笑い者にしながら、唯一人、最も米国の利益にかなった政策を遂行した小泉純一郎元首相を持ち上げた。さらに、「日本は問題だらけだが、アメリカは何も問題ない」とまで言いきっていた。「悪いのは日本なのだ、日本こそが変わるべきなのだ」、というわけである。
    この弁舌巧みな、しかし非常に露骨な誘導的スピーチに対し、満場の民主党議員、関係者らが大真面目な顔で聞き入っているのには、正直辟易させられた。まるで催眠商法に引っかかっている客の眼である。サクラよろしく発言した朝日新聞の星氏のお追従は論外であったが。

    ということで、CIAインフォーマントと疑われる人物による、白昼堂々の日本政治「指南」という「奇観」を目のあたりにするのは、今回が2度目となる。

     この講演会は、相手役の中野晃一教授(上智大学・国際教養学部)含め、すべて英語で行われた。IWJで中継をし、その後、アルルの男ヒロシこと中田安彦氏に解説をしていただいたが、全文の内容を詳細に知りたいという読者の声を受け、翻訳をここに公開する。誤訳等があるかもしれないが、その場合は読者の皆様にご指摘をお願いしたい。文責はすべて岩上安身にある。ただ、恣意的に我々が内容を変えたということはないことを、ここに注記しておく。


    〈以下、全文翻訳〉


    講演者:ジェラルド・カーティス氏(コロンビア大学教授)
        中野 晃一 氏(上智大学教授)


    司会「これは、小沢一郎氏についての、本日の読売新聞の朝刊の見出しです。多くの人達は、キツネがまた逃げたという感想を持つかもしれません。きつねよりももっと酷い言葉を使う人もいるかもしれませんが。ご存知の通り、小沢さんは、3年余り検察に追われてきましたが、本日無罪判決が言い渡されました。先ほど、控え室で小沢さんについて議論していたのですが、はたして小沢さんは、古き時代の詐欺師なのか、
    それとも、検察とメディアによって引きずり下ろされた革命家なのか、という点で意見が割れました。この点については、この会でも相違が浮き彫りになることでしょう」


    ===================================
    ◆無罪判決後も、小沢氏の苦悩は続く
    ===================================

     中野晃一氏(以下、中野氏)「この判決については、知ったばかりなので、まだ考えがまとまっていませんがお話をしていく過程で、まとめられればと思います。

    小沢さんは、ご存知の通り、昔から物議をかもす存在であり、彼が最初に注目を集めたのは、自民党政権下80年代後半に、最年少で党の幹事長になった時でした。その後、新党結成などを経て今に至っています。彼は、未だ頂点には、上り詰めてはいませんが、政治家としては何十年もの長い間、政治の表舞台に君臨してきた方です。それは、彼のカリスマといっていいのか分かりませんが、能力の証であると言えるかもしれません。

    ただ、彼は、複雑な存在であり、正直、私は個人的には、小沢さんのことは、あまり好きではありません。でも、だからといって、彼を詐欺師とは、思っていません。悪徳かもしれませんが、メディアが描く程、悪徳ではなく、標準よりも、ものすごく酷い悪徳ではないと思います(笑)。でも今回の裁判は彼にとっても、日本の民主主義にとっても不公平な事だったと思っています。

     彼の複雑な存在をひも解いていくには、まず、80年代後半から90年代、小沢さんの名がよく知られるようになった時です。90年代後半には、政治改革という事が掲げられられるようになりました。その時から色々な改革が新聞の見出しに踊るようになり、中でも政治改革が、一番重要視されるようになりました。

     日本の政治家の汚職や金権政治に対し、批判が盛んになり、お金の流れを厳しく監視し、政治の不正を一掃させようという動きがありました。財界/経団連からも政治に金がかかりすぎるという声が出始め、英国式の二大政党制を目指そうという話が出始めたのです。小沢さんは、これらの改正に一番力を注ぐ存在になったのです。当時の日本の個別化された政治(personalized
    politics)や、派閥、合意政治(consensus
    politics)などを、英国式の政治にすれば、人気のある政党が政策を99%通せるようになるという考えです。

     1983年、宮沢さんの不信任案が可決された時、小沢さんが自民党を離党した際、彼はすでに、大物政治家であり、一部からは、改革を実現できる存在として、ヒーローのような存在と思われていた一方で、一部の人達からは、彼は悪徳政治家で、乗り移る新たな党を探していたと思われていました。

    彼は、ただの詐欺師、あるいは革命家と簡単には片付けられないと思います。このように両極端のイメージが彼には常にあります。今でも、重要な存在ですが、90年代の頃の小沢さんと比べたら、現在の存在感は薄いかもしれません。当時は、政治の中心人物のような存在で、彼を好きか嫌いかということが重要なことだったのです。

     今は、歳を取っていますし、彼は、色々な人達や自民党とも手を組み、最終的に民主党と組んだ後でも、重要人物であり続けましたが、検察の出現によって一時的に彼の終止符が打たれてしまいます。

     唯一揺るがない彼の姿勢は、民主主義には、政治主導が不可欠であるという考えを持ち続けている事です。民主主義とは、色々な解釈があると思いますが、最も典型的な解釈の一つに、国民の参加、国民主導、というのがあります。彼にとっての民主主義とは、選挙や国民から投票で選ばれた政治家が政策を命じるといった政治主導型なのです。いわゆる、国民との契約です。

    ですので、彼は、戦後から牛耳ってきた官僚に権限をこれ以上保持させたくないし、官僚の基盤を広げる事には、興味がないのです。民主党に入る前の昔の管さんや鳩山さんの官僚に対する考え方と違い、小沢さんは、政治の中で誰が権力をとるかということを重視してきて、言い換えれば、政治家対官僚という立場だったのです。

     個人的な考えですが、小沢さんが、最初に検察に追求され始めたのは、野党の党首として政権交代へと導いていた時です。当初は、「金権政治」という言葉が使われていましたが、今では、「政治と金」にすり替えられ、うやむやになっています。自民党の長い政権を考えれば、彼等の方に疑問視されそうなお金は、もっとあった可能性は高いのに、そちらの追及はなされていません。

     小沢さんの支持者は、反撃を考えていて、彼に再びリーダーになって欲しいと思っていますし、検察と検察審査会に対する不満もあります。政権交代をする寸前に小沢さんは、検察のせいで、党首の座を退かなければならなくなり、その後も邪魔をされてきました。
    独立系のメディアや彼の支持者は、検察を批判し、検察審査会という新たなシステムの信用性を追及しています。検察の記録を見ると、疑わしい点が実際にあるので、今後、論議されていくと思います。

     どちらにしても、小沢さんを詐欺師だと思って嫌う人達は、この無罪判決が出たからといって急に彼のことを潔白だと考えを変える事はないと思います。無罪判決によって、何も変わる事はなく、同じ苦悩は続くと思います。小沢さんは悪者扱いされているし、国民にもポピュラーではありませんし、メディアからも、これは、彼自身のせいでもありますが、好かれていなので、戦いは、これからも続くと思います。

     問題は、政策にも関係しています。増税、TPPなどが挙げられますが、小沢さんは個人的には、これらを反対しているとは思えません。実際に、細川政権時代を見ても判るように、彼は当時7%の増税案の黒幕でした。でもそれは、彼の個人的な考えであって、現在は、党の利益を優先して、他の党との関係重視のために考えを変え、今では、反増税、反TPPのリーダー的存在になっています。

     CIAが日本にプレッシャーを与えるため、掘り返した話もあるようですが、カーティス氏は、増税とTPPを推進するためにいらしたのですよね、(笑)。それでは、この判決についてお話をお願いします」

    ジェラルド・カーティス氏(以下、カーティス氏)「なんか、すごいバトンタッチだな〜(笑)」


    ===================================
    ◆「野田首相は、動じることなく増税法案を提出するだろう」
    ===================================

    カーティス氏「私は、この判決が何を意味するかについて話したいと思います。小沢さんは、田中政権時代には、貴公子的な存在で、田中角栄のロッキード裁判では、裁判所に毎回通っていました。小沢さん本人から聞いた話ですが、彼が一番尊敬している政治家は、金丸信さんだと言っていました。これが、小沢さんという人なのです。

    彼は、日本の昔の保守派の政治家の中で、最も優秀な政治家で、昔のやり方で政治をします。現在は、そのような政治ができる人は少なく、彼ほどうまくできる人もいないですし、もう昔の政治のやり方は、国民だけでなく、他の政治家やメディアからも、受け入れられなくなっているのです。昔は、汚職に目をつぶっていたメディアですが、今は違います。小沢さんは、過去の人なのですが、未だに身を引こうとしないのです。

     検察が2回起訴しようとしても、証拠不十分でできず、次に検察審査会によって起訴されて、最終的に無罪となったからといって、彼が初雪のように白だとは、国民は納得せず、きっと彼は、逃れただけだと思うに過ぎないでしょう。今後は反小沢の人達が、彼の証人喚問を強要してくるでしょう。

    以前は、同じ要求に小沢さんは、裁判中だったため司法に任せるといって回避してきましたが、裁判が終わった今、同じ口実は使えません。もちろん政府が控訴したら、また、逃れられるかもしれませんが、政府が控訴するかしないかわかりません(注:控訴するとしたら、政府でも検察でもなく、指定弁護士。間違いだが、カーティス氏の言った通りに記しておく)。

     今回の判決のすでに1時間後には、民主党の幹事長(輿石東幹事長)が、小沢さんは、党に戻ってくると言っていたのです。幹事長は、党首に許可なく、5月7日の党首会談の時に戻ってくると言ったようです。ですので小沢さんは、すごい勢いで復讐を目的に戻ってくることは、間違いないと思います。それは、野田首相にとっては、相当な問題になるでしょう。
    でも野田さんは、瞬きすらせず、動じることなく、増税法案を提出するでしょう。動じるとすれば、それは、小沢さんの方になると思います。なぜなら、この法案が衆議院で投票された時、小沢さんのグループが反対票を出しても反対票の数が少なすぎて法案を否決させる事ができなければ、小沢さんは、30数名の人達を引き連れて、党を出なければならなくなるからです。もちろん彼と共に反対票を出す人が100人もいたら別の話ですが、そうなる確率は低いと思います」


    このくだりは、身構えていてもなお、強い違和感を覚えた。カーティスには、小沢氏を「すごい勢いで復讐に戻る」などと、ビン・ラディンかサダム・フセイン並みの「悪」に戯画化して表現する一方、野田総理を「瞬きすらせず、動じることなく」と「大人物」であるかのように描写し、必ずや増税法案を出すだろうと力を込める。予測というより願望、あるいは要求ともとれるような表現である。他国の増税政策に、なぜ外国人がこんなにムキになるのか。自身の、あるいは自国の利害がよほど絡んでいなければ、このように力を込めることはないのではないか。


    カーティス氏「そして、この問題をさらに複雑にするものは. . .
    FCCJ(外国特派員協会)の記者の皆様には、同情します。だって、このような日本の政治の駆け引きについて、あまり興味や知識のない外国の人達に、現状を巧みに教えなければいけないのですから。でもそれがあなた達の仕事で、私の仕事は、あなた達の仕事を難しくすることなのでしょう(笑)。

     この問題をさらに複雑にするものは. . .
    それは、小沢さんが法案の反対を押し進めれば、民主党にとっては、彼を締め出し、法案に賛成する言い訳にすることができてしまうことです。この場合、色々な展開が考えられます。例えば民主党が分裂して、自民党が民主党の勢力と共に法案に賛成して、小沢さんを孤立させるといいう展開です。

    もちろん、ぎりぎりの所で、小沢さんは、破棄の選択をとるかもしれません。法案は、衆議院で可決されると思います。問題は、その後、参議院でどうなるかです。すでに、法案可決に向けて民主党に対し、自民党はどうやってこの法案を可決させ、選挙にもっていくかといった妥協策を練っているのは明らかです。

     両党の抵抗の理由は、野田さんとしては、民主党政権の敗北につながる可能性のある選挙は避けたいし、自民党の谷垣さんは、今年9月の任期満了後、自身が再選できない可能性が高いので、それまでに選挙をしたいと考えているのでしょう。すべては、単なる権力闘争にすぎず、国益は、優先順位の下の方にあり、今の日本の政治では、必要なことは全くなされていないのです。

     そのような中、小沢さんが全力で権力を取り返すために戻ってきたら、今まで以上に政治は混乱すると思います。今回戻ってきても、党首、首相にはなれないと思います。そのチャンスは、とうの昔になくなっています。私の推測は、小沢さん本人は9月の代表選には出ずに、代わりに自分が操れる人を選んで野田さんの対抗馬として出してくるということです。そうする事が彼にとって唯一の権力を得る手段なのです。

    その人物が十分な支持を得られれば、それは上手くいく可能性はあります。国民は、野田さんの政策を支持しない人もいれば、増税を理解している人もいます。野田さんは、この時点で、増税案を差し戻したら、野田さんの政治生命は、終わってしまうので、何が何でも、増税を押し進めるはずです。

     問題は、この増税案にすべてを注ぎ込んでいるため、他の重要な事が議題から消え去ってしまっている事です。来週、野田首相はワシントンに行く予定がありますが、民主党内でも割れるTPP問題は、党内で対処ができないため、後回しになっていて、持っていかないのです。そして、増税よりも難しい問題でもある原発の再稼働問題で、どうやって暑い夏の前に再稼働を実現するかという事もあります。

    福島原発事故がもたらした被害の一つは、国民の政府に対する不信を凄まじいものにしたことです。もはや国民は、放射能問題にとどまらず全てにおいて、現政権だけでなく、政府全体をもう信頼しなくなってしまったのです。それは、原発事故がもたらした大きな損失です。

     橋下さんの人気は、これに起因すると思います。彼は関西以外でも、とても人気があります。橋下さんの口調はストレートで気さくに話します。小泉さんもそうだったように、人々は話し上手な政治家を望んでいるのです。昔の政治とは全く違うのです。

    反対に小沢さんは、才能はあるのですが、話す事が嫌いで、彼は、黒幕としては、すごく力を発揮できる人なのです。昔、彼と会うたびに、彼が「私は首相になるには、革命的過ぎる」と言っていたように、闇将軍として君臨し続けていれば成功したのですが、全面に出て、首相になろうとした事が間違いだったと思います。

     橋下さんは、とても人気があります。彼のカリスマも理由の一つですが、彼は自身の考えをズバリ言います。たまに、破天荒な発言もしますが、人々は、彼の言う事すべてに同意をしている訳ではなく、ハッキリ言うところがよいと感じるのだと思います。彼の掲げる改革の地方分権、中心を弱く、地方を強く、という構想は、東北に行けばその必要性に共鳴できると思います。

     永田町の政治家が飲みにいっている間、霞ヶ関の官僚は、政治家のために翌日の会議の質問に対する答えを書き上げたりと、夜遅くまで、忙しく働いているのは分かりますが、縦割行政、連携不足、地方への権力移譲拒否、信じられないほど膨大な数の書類事務の必要性が妨げになり、地方自治体や被災者の方々にとって、重要な事が滞ってしまっているのです。記載するのに弁護士が必要な、東電の被災者賠償請求の大量の書類がよい例です。

    だから、橋下さんの言っている構想が、多くの人達に受け入れられているのだと思います。もし、今年、選挙があったら橋下さんは、相当な議席を勝ち取る可能性が高いと思います。もしかしたら、議席権を得られる程かもしれません。

     ただ、心配は、日本では、小沢さんが昔、中心になって通した小選挙区制があるのですが、全く違った政策を掲げる党が存在し、競合的な政治がある英国や米国と違って、同じような方針の党が存在する日本では、個人の性格や好き嫌いが選択の基準になり、投票率を左右してしまう点です。

    そのため、橋下さんを押したいがために、よく知らないのに維新の会からの候補者に投票してしまい、結果、橋下さんは、議席を獲得することになるわけです。このような事は今までにも2度おこっています。

     1度目は、小泉さんが解散をして、小泉チルドレンが誕生し、今度は、民主党の時、小沢チルドレンが誕生した時です。そして、今年、選挙があれば今度は、橋下チルドレンが誕生するでしょう。これが今の日本の政治の悲しい縮図です。言い換えれば日本の政府には、多くのチルドレン、いわゆる子供達がいて、彼等を仕切る大人があまりいないということです。

    日本の政治を何十年も知っていますが、昔は、国を治められる政治家が多く、お金の収集や分配方法、人集めや派閥の指揮などなど、政治ができる政治家がいたのですが、今は、小沢さん以外もういないのです。彼は、政治のオールドスクールのラストサムライ的な存在です。

     民主党に力をつけたのは、小沢さんで、彼にはそういう才能があるのです。今は、国会にはアマチュアが多くなっているのです。橋下さんのグループによってもっと増えるでしょう。政治には、プロが必要なのにプロがいないため、行政はもっと難しくなってしまいます。

     これらの点を踏まえ、今回の判決は、現在の日本の政治の根本、そして野田さんの増税案への決意、さらには小沢さんの希望なき首相への道に対しては、何一つ変化をもたらすことはないと思います。一つだけあるとしたら、メディアが、裁判をネタに紙面に無意味な事を書き続けられるということぐらいでしょう」


     両名の講演が終了し、続いて質疑応答タイムへ─。会場の参加者の中には日本人記者の姿もあったが、挙手して質問したのはすべて外国人記者。質疑応答は全部英語で行われた。


    ===================================
    ◆検察審査会を操って小沢氏を陥れたのは検察か?
    ===================================

    記者Aの質問「この判決は、日本の外交と沖縄の問題、普天間基地に対し影響はあるでしょうか?」

    カーティス氏「あまりないと思います。もしかしたらTPPが少し難しくなるかもしれませんが、でも、影響ないと思います。沖縄問題にも、影響はほぼないでしょう。辺野古は無理だし、グアムへの移設は、徐々に進むはずなので、影響はないと思います」


    記者Bの質問「先ほど、チルドレンが沢山いて、その子供達を監督できるような人は、小沢さんだということですが、それでは、そのチルドレン達を束ねられれば、ある意味チャンスなのではないでしょうか?

     また、検察審査会についてですが、それは、どのような存在で、どのようにできたのでしょうか?」

    カーティス氏「小沢さんは、唯一チルドレンを統治できる人だということについてですが、彼は、以前、選挙の後、小沢塾のようなものを開き、昔の古い政治スタイルで、若手の政治家を育てようとしました。

    教えの一つは確か、自分達の当選挙区にもどって毎日、50人の人と会ってこいということでした。人と会って、握手して、『よろしくお願いします』といって、より多くの人達に自分達のことを知ってもらうのです。これは、投票を得るには、いいのかもしれませんが、政策には全く関係ありません。

     今の新しい民主党のメンバーのうち、どれだけの人が、現に誰も近寄りたくない小沢さんのもとに行くでしょうか。小沢さんは、現時点で、どう考えても、自民党、みんなの党、橋下さんや他の人達と一緒になることは、あり得ないと思います。彼のおかげで当選した40〜60人の人達と出て行ったとしても、他の若手の人達を彼に引きつける程の力を与えるまでには至らない数なのです。彼等の多くは、次の選挙で落選するでしょうし。
    今の日本の政治の問題は、昔のように政治ができる人が少な過ぎるということです。どう考えても、この判決によって小沢さんが国のトップを狙えるようになれるとは、考えられないのです。

     検察審査会についての質問には、中野氏が回答した─。

    中野氏「検察審査会がどのようにできたかは、判りません。日本では、検察が起訴の決定権をにぎっていること、日本の99%という検挙率(※有罪率の間違いだが、中野氏の発言通りに記しておく)や、検察は勝つと思わなければ進める事はないということ等を考慮し、このような審査会のような組織ができたのだと思います。でもできたばかりなので、あまりちゃんと機能していないようなのです。

     ただ今回の問題は、この検察審査会は、2回行われたのですが、疑問点の一つに、無作為に選ばれたとされる1回目の審査会のメンバーの平均年齢が34.55歳だっだということです。高齢社会のこの日本で無作為に選んで、この平均年齢になりうるのかという点と、さらに不可思議な事に、2回目の会での無作為に選ばれたはずのメンバーの平均年齢もまた、34.55歳だったということです。

     小沢さんのサポーターは、この点を疑わしいと考えたのです。そして、その後、週刊誌などが明らかにした内容の一つに、この検察審査会に提供されていた書類は、実は、検察や高裁が作った物だったということです。これは、日本の議会と似ていて、官僚がすべての書類をまとめて、有識者に提出して、有識者は、ただ単に官僚がすでに決めた内容を出すだけといった仕組みと同じです。なので今回の検察審査会も検察が操れた可能性があったのです。

     小沢さんのサポーターは、当然、さらに追求していくでしょう。今回の事件は、実際に不正があったか否かは別として、政権交代を直前に、党首である名の通った政治家が検察によって(逮捕され?)、このように妨害され得たことは、日本の民主主義にとって危惧される出来事なのです。

    司会の質問「検察審査会の裏には、検察がいたという事ですか?」

    中野氏「検察が、検察審査会を指揮していた可能性はあります。日本の議会のシステムを考えると、ありうると思います。検察は、証拠不十分でも、どうしても小沢さんを起訴したかったのだと思います」


    「検察が、検察審査会を指揮していた可能性」があるという中野氏の説明は、必ずしも正しいとは思われない。検察審査会事務局を直接、操っていたのは最高裁事務総局の可能性が高い。検察の幹部が気脈を通じていたとしたら、最高裁との間である。この点はとても重要である。検察審査会事務局と最高裁事務総局との関係については、また稿を改めてレポートすることにする。ただここで一点、最高裁のトップと、本日の主人公であるカーティス氏との関係に触れておきたい。

    先に引用した孫崎氏は、4月25日のツイートで、こう指摘している。

    (4月25日:孫崎享氏ツイートより引用)
    裁判所:経歴見るとおや。竹崎 博允最高裁長官。48年ぶり最高裁判事経験せず最高裁長官。最高裁事務総長経験。70年
    コロンビア大学ロー留学。俗称CIA協力者カーチス69年コロンビア大助教授。両者の接点必然。88年矢口最高裁長官の命で特別研究員としてアメリカへ派遣。
    posted at 11:29:41

    かくて奇妙なことに、最高裁長官の竹崎氏とカーティス氏との間のラインが浮かび上がってくるのだ。これは何を意味するのか。本メルマガで、次号以降改めて論及することにする。(続く)

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