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    原発問題 -The Truth is Out There-

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    IWJ特報!第35号「小沢無罪を確信していた。有罪であれば『政治裁判』」〜郷原信郎弁護士インタビュー〜 

    IWJ特報!第35号「小沢無罪を確信していた。有罪であれば『政治裁判』」〜郷原信郎弁護士インタビュー〜

    第35号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
               岩上安身のIWJ特報
    「小沢無罪を確信していた。有罪であれば『政治裁判』」
    〜郷原信郎弁護士インタビュー〜
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    (IWJより転載許可済み)


    2012年4月26日、小沢一郎氏に無罪判決が出されたことを受け、その翌日(4月27日)、郷原信郎弁護士にインタビューを行い、無罪判決に至るまでの経緯や、検察の問題点などについて、郷原氏に話を聞いた。


    岩上「本日は午後4時から郷原さんの事務所にお邪魔して、郷原弁護士と共に昨日の陸山会事件、小沢一郎被告無罪判決と、その判決の理由ついて、郷原さんの見解をお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします」

    郷原信郎弁護士(以下、郷原)「お願いします」

    岩上「昨日、もうすでに判決要旨(【URL】http://bit.ly/JBmv4k)などをお読みになったということなんですが、おおかたの印象として、『捜査上の瑕疵もあったので、デュープロセスに則って、検察は泣く泣く無罪にせざるを得なかった。しかし心象としては、小沢被告は限りなくクロに近い』と、こういう印象を与えるような判決であり、判決要旨であったのではないかと。またそれに則ったような形での、マスコミの横並び報道だったという気がするんですが、いかがでしょうか?」


    郷原「まず、前から言っているようにこの事件は、基本的に有罪はあり得ない」

    岩上「常識でいったらあり得ない…」

    郷原「刑事司法の常識からいって、有罪はあり得ないという事をいってきたんですが、その通りの結果だったと思いますよね。まずその結論です。結論は当然の無罪判決。

     なぜ、この無罪判決が当然かというと、前から言っているように、現行の政治資金規正法上(【URL】http://bit.ly/8w0eyN)、政治資金収支報告書に真実を記載する義務は、会計責任者、ないしその職務補佐者に課されているんです。そこのところに責任が集中しているわけですね。

    政治団体の代表者というのは、虚偽記入の犯罪を仮に犯したとした場合に、その選任、その人を選ぶとき、それと監督、両方に過失があったときに、罰金刑に処せられるという規定 (※注1) になっているわけです。

    (※注1) 政治資金規正法第二十五条より「2  前項の場合(第十七条の規定に係る違反の場合を除く。)において、政治団体の代表者が当該政治団体の会計責任者の選任及び監督について相当の注意を怠つたときは、五十万円以下の罰金に処する。」


    そういう法律の立て付けから考えて、会計責任者等の虚偽記入について、政治団体の代表者が共謀の責任を負わされるというのは、やはり例外的な場合。そうじゃなければ、極めて量刑を限定して、選任及び監督の過失が認められた時にだけ、罰金刑という事をしている意味がないじゃないですか」

    岩上「全くないですね」

    郷原「だから基本的に具体的な指示をしたとか、具体的な事情を認識して、具体的なその虚偽の中身を分かったうえで、虚偽記入について何らかの相談をしたとか、謀議をしたとかいうようなことがあったという場合に限られると思うんです。

     少なくとも今回の小沢氏の事件に関しては、そういった事情は、検察が無理に無理を重ねて取った供述調書、石川氏などの供述調書や池田氏を含む秘書の供述調書でも出てきてない。だから元々無理なんですよ」

    岩上「これは、今日、証拠採用されなかったものの中にも出てこない・・・」

    郷原「出てこない。だから、そういう証拠を全部踏まえて、それでもダメだと。とても起訴は出来ないというのが検察の判断だったと。これは当然の判断です。それを一般の犯罪の共謀のように、共謀の概念を拡張して考えて、起訴できると騒いだ一部の特捜検察官がいて、そっちがおかしいんですよ。

    それはそんな無茶な理屈が通るわけがないので、はじめから不起訴が当然だったし、その後、検察審査会を騙すような捜査報告書 (※注2) が出されたり、色んなことがあって、検察審査会での二度にわたる『起訴すべき』という議決を経て、結局、(小沢氏は)起訴されるということになったわけですけれども、その結果が『無罪』という結論になるのは、まともな裁判である限り、これ当然のことであって、その結論は動かない。

    (※注2)5月2日、八木啓代氏が代表を務める「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」に、何者かから、田代政弘検事が2010年に石川元秘書を取り調べた際の(実際にはないやり取りを記載した)捜査報告書、当時の特捜部副部長ら上司が作成した捜査報告書、石川元秘書が聴取を隠しどりした録音記録の内容を記した「反訳書」とみられる文書など、計7点をダウンロードできるURLが、ロシア語のサイトを経由して送られてきた。八木氏は、このURLをブログに掲載。現在は誰でも閲覧・ダウンロードできる状態になっている。

    ・以下はGoogleDocsにアップロードされたもの。
    【田代・斎藤・木村報告書】https://docs.google.com/file/d/0ByWdni-HzzdgV0RMV0o5WWNiTlk/edit
    【石川録音文字起こし】https://docs.google.com/file/d/0ByWdni-HzzdgQkl3Z0w2cTdiNXM/edit?pli=1#


    もし、これが無罪じゃなかったら、無罪でないということがありうるとしたら、これはもう、裁判は政治そのものになってしまう。あるいは魔女裁判のようなものになってしまうということしかあり得ない。だから今回、東京地裁の大善裁判長以下が、まともな裁判官だったということ。だから無罪という判断が出されたと。ここは当然なんですよ」

    岩上「判決は当然であると」

    郷原「はい。結果はね。無罪という結果は。問題はそこに至るまでの判決書きの理由。その認定が、あたかも有罪に近い人知恵が行われたと。だからクロに近いグレーのような認定で、それでも、不自然に結果だけ無罪にしたというような見方をする人がいるんですが、私は必ずしもそうは思わないですね。

     今回の事件は検察官が起訴した事件じゃないんですよ。検察審査会という市民の代表というか、市民から無作為に選ばれた人達が起訴すべきとした。素人の人たちが議決をして、その議決にもとづいて、起訴が行われた。そして、そういう市民の『起訴すべきだ』という議決にもとづいて、指定弁護士が選ばれ、指定弁護士が公判では立証活動を行なってきた。だから普通の検察官の起訴の強制とは違うんですよ。

     なぜ裁判をやっているかと言ったら、そういう市民の『起訴すべきだ』という判断がベースにあるわけだから、その議決書でどういうことが書いてあるかということと、それを指定弁護士がどういう立証をしたかということに対しても、こたえる必要があると考えたんでしょうね。

     それで、抽象的に報告了承があったとか、なかったとか、指定弁護士が言っているような、曖昧な推認にもとづく事実認定が出てるのであれば、それは認定できなくはないでしょう。

    だからその範囲においては、別にそういう事実認定はできますよと。検察審査会の議決でいわれているようなことは、一応は認定できなくもない。推認できなくもない。指定弁護士の立証も、一応それは認められる。そういう意味では、私も指定弁護士の論告は、比較的よく書けていると思った。

     しかし、それでも全然ダメなんですよ、という判断なんです。そういうレベルではなくて、元々この事件は、政治団体の代表者に共謀の責任を問えるような事件じゃないんです、という事を、先に判断しているんですよ。

    だから、私は判断に至るプロセスにあまりこだわるべきではないと思うし、それはこの事件の、この裁判の検察審査会の起訴議決にもとづく裁判だという事情を考慮して、裁判所が、最も落ち着きのいい形の判決内容書きにしたんだと見るべきであって、私は基本的には結論が全てだと思うんです」

    岩上「結論、判決が全て」

    郷原「そうです。あの判決の主文。無罪という結論が全てだと。それがまず裁判官の側では、(無罪という)結論は動かないという判断がまずあり、それをいかにしてこの事件の経過に応じたものとして、世の中的にも受け入れやすいものにしたのか、ということだと思うんです」

    岩上「なるほど。ちょっと順に聞きたいんですが、被告の側は公訴棄却というものも求めていましたね。これは認められませんでした。公訴棄却にならなかった。無罪と公訴棄却では大きな違いになると思うんですけど、これをちょっと説明して下さい」

    郷原「公訴棄却を求めていた理由は、二つあったんですね。一つは、今回の検察審査会の起訴議決で、起訴すべきとされた事実が、元々の告発事実とか、一回目の起訴相当とされた事実の範囲を超えていたと。4億円の収入の部分というのは、そこに含まれてなかったから、それは本来起訴議決の対象に含まれない事実じゃないかと。これはおかしいんじゃないかと」

    岩上「そうですね」

    郷原「これは相当問題があるという事は、私は言ってきました。私は、問題があると今でも思っていますけれども、ただ今回は、この点は一応、最初の段階で『有効』と認めて、市民の判断として起訴議決が行われたんだから、実体審理をやろうということで、やってしまった以上、今になって公訴棄却というわけにはいかないでしょう。

    ですからその判断が正しいかどうかは別として、その点について起訴議決がおかしかったから、本来起訴議決できる範囲を超えていたから、だから公訴棄却になるとはちょっと思っていなかった。今回については。現時点においては、あまり大きな争点にはなっていなかったということです」

    岩上「なるほど」

    郷原「それから、もう一つは、今まさに大問題になっている田代検事の捜査報告書などによって、検察、まあ検察組織全体ではなく一部の検察官だと思いますが、検察審査会を騙すような画策をしたんじゃないかと。

    その騙しによって、検察審査会の判断が影響されて、起訴議決に至ったとしたら、もうそれ自体が、起訴議決の手続きがおかしかったから無効じゃないかと。こういう主張がされたわけです」

    岩上「この無効というのは、やっぱり公訴の棄却と同じですか?」

    郷原「公訴棄却の主張を。この点も公訴棄却。だから手続きがおかしい。手続きが歪められたというか、騙された形、騙されて行なわれた起訴議決だから」

    岩上「そもそも起訴はなかったものと」

    郷原「起訴議決自体が無効なんだという主張も、弁護側から行われたんですが」

    岩上「ある意味、一理あることですよね」

    郷原「結局、この点について問題なのは、検察審査会でどういう審議が行われたのかというところが、そもそも審査が行われたのかどうか、というところが、公表されていないし、立証されていないんですよ。

    だから検察審査会の審議の、起訴議決に至るプロセスが、虚偽の報告書によって、どういう影響を受けたのかというところが、立証されていないので、この証拠関係で公訴棄却にするというのは、無理だろうなと思っていました。

    そこをもし立証するとすれば、例えば起訴議決の時の補助弁護士の吉田弁護士を証人で呼ぶとか、そういうことでもしなければ、その点の立証はできなかったと思います。でも弁護人はそこまでやらなかったので、恐らく弁護人もこの公訴棄却の主張を中心に考えていたのではなくて、やはり実体判決としての無罪判決を、主たる目標にしてたんだと思いますね」

    岩上「一応(公訴棄却の主張を)やってみると。一応はそれを言っておくと。しかし無罪を取ると」

    郷原「そうですね。それとそうすることによって、実際に裁判所側が判断したように、虚偽公文書作成、事実に反する捜査報告書の作成が、いかにとんでもないことなのか、ということを主張したわけですよ。

    そこを強く弁護側も主張したわけですし、そして裁判所は公訴棄却という判断はしなかったけれども、その公訴棄却の主張に関連して、この検察の捜査を厳しく批判しているわけですね。そういう意味では、弁護側から、この検察の捜査上の問題を理由とする、公訴棄却の主張をしたことは非常に意味があるわけです。

    特に、この判決の中でこういう事を言ってますよね。『本件においては、事実に反する内容の捜査報告書が作成された理由、経緯等の詳細な原因の究明等においては検察庁等において十分調査等のうえで対応がなされることが相当である』と。

     これは非常に注目すべき判断だし、なぜこういうことを裁判所が言ったかといえば、そもそもこの公訴棄却の主張に関して、こういうような事を許しておいたんでは、今後もこういう違法な不当な捜査とか、捜査報告書の作成が行われるということを防止できないじゃないかと。再発防止の観点からも、これは公訴棄却にすべきじゃないか、という趣旨も含まれているんじゃないか、ということを前提に判断しているわけです。

     じゃあ、そういうような観点からどうなのかと。こういう違法な不当な捜査報告書を作るということに対して、『絶対こんなことがあってはならないから、今回については公訴棄却にすべきだ』というのではなくて、『この問題に対しては検察庁が、自分でしっかり調査しなさい』『自分で解明しなさい』と、『そうすることが再発防止に繋がるんだ』と、こういう事を言ってるわけです」

    岩上「なるほど。ということは、これは現在、田代検事、それから今名前が挙がっているその他の複数の検事、そういう検事が捜査報告書を捏造し、そして検察審査会に影響を与えた、上司もそうした事実を知っていた、ということに関して、刑事告発が出てますね。 (※注3) それは(起訴をして、捜査を)やるべきだというなんですか?」

    (※注3)4月25日、八木啓代氏が代表を務める「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」(【URL】http://shiminnokai.net/)が、佐久間達哉元特捜部長、大鶴基成元次席、木村匡良元主任検事、斎藤隆博特捜副部長、吉田正喜元副部長を偽計業務妨害、田代政弘検事を偽証、堺徹特捜部長、斎藤隆博特捜副部長を犯人隠避で、検察庁に告発状を提出した。IWJは、提出前のぶら下がり、提出後の記者会見を取材し、さらに八木氏へインタビュー取材を行った。市民の会が提出した告発状と、取材の動画記事のリンク先を以下に掲載する。

    【告発状】http://shiminnokai.net/doc/kokuhatsujo_20120425.pdf
    【取材の動画記事】http://iwj.co.jp/wj/open/archives/13051


    郷原「当然、そういったことも含めて、捜査、調査、あらゆる観点、あらゆる手段を使って、きちんと事実を究明して、原因を究明して、そして再発防止に繋げなさいという事を言ってるわけです。

    その前でこういってるんですね。『もっとも、弁護人は本件起訴議決は検察官の重大な職務犯罪を伴う偽計行為によるものであって、その瑕疵は重大であると主張しており、今後の違法捜査等、抑制の見地をも考慮すべきであるとの趣旨も主張しているとうかがわれる』と。わざわざ裁判所が解釈をしたわけですよ。

    違法捜査抑制の見地から考えたとき、ここでいっているのは、『検察官が任意性に疑いのある方法で取り調べを行なって供述調書を作成し、また、事実に反する内容の捜査報告書を作成し、これらを送付して、検察審査会の判断を誤らせるようなことは決して許されないことである』と、はっきり言ってるんですね。

    そしてそういったやり方、その背景には『特捜部で、事件の見立てを立て、取調べ担当検察官は、その見立てに沿う供述を獲得することに力を注いでいた状況をうかがうことができ、このような捜査状況が背景になっていると考えることができる』、そのあとにさっきいったように、調査して明らかにすべきだということで、再発防止、違法捜査抑制を図るべきだといっているわけですよね。

     ということは、これは公訴棄却を求めてきている趣旨に照らして考えても、これを検察庁がちゃんとやってくれなければ、違法捜査の抑制もできないし、公訴棄却の主張だって、それを直ちに認めなくていいということにはなりませんよ、というような文脈でいってるんです」

    岩上「なるほど。つまりこれをちゃんとやらないくらいだったら公訴棄却だよと」

    郷原「そうです。その可能性だってあるよ、ということをいっているわけです」

    岩上「今回はしないけれども」

    郷原「そうです」

    岩上「これで改まることがなかったら、次は公訴棄却だよと」

    郷原「こんなでたらめをやられたのでは、こんな制度は持ちませんよという事を言ってるわけですよ。そのぐらい厳しい判断なんです」

    岩上「刑事司法制度自体が…・」

    郷原「検察審査会制度自体が、本当にとんでもない状況になってしまうという事をいっているわけです。

    そういう意味で、公訴棄却のうちの検察官の違法捜査、虚偽の報告書を作成したという問題に関する、公訴棄却の申し立てというのは、裁判所が最終的にそれを採用したわけじゃないんですけれども、非常に大きな意味があったということです」

    岩上「そうしますと、今現在出ている刑事告発は、不起訴にしてしまっておしまいにしてしまうという事はないというふうにお考えですか?」

    郷原「それは分からないです」

    岩上「もし検察が、ここまで裁判所から厳しい批判をされていながら、仲間を守るため、検察という組織を防衛するために、誰も起訴しないとなれば、これは前田元検事の時とは著しく対照的になりますし、西はあれだけ捜査をしたのに、東のこの事件に関してはしないということに」

    郷原「あれだけしたんじゃないです。あれは、前田元検事、フロッピーディスクを改竄した前田個人、それとその上司の大坪、佐賀両氏、ここだけに限局したんですよ。それで、組織全体の問題をほとんど解明しなかった、という事件なんです。

    ただ、少なくともあの事件では、犯人隠避というようなことまで持ち出して、大坪、佐賀両氏を起訴したわけですから、それなら今回も、この東の東京地検特捜部がやった、田代検事がやった虚偽報告書作成の問題についてきちんと事実を、捜査をしなくてもいいのかと。

     それは、大阪のこの間の判決の理屈からすると、犯人隠避になるんじゃないかと。虚偽公文書作成の犯罪者と言えるんじゃないか、というような話になりかねないので、西の事件、大阪のフロッピーディスクの改竄とか犯人隠避の事件と、今回の問題は非常に密接に関わっていると言っていいと思いますね」

    岩上「そうですね。また、前田さんがその後、法廷で証言するその証言の内容 (※注4) が今回の小沢事件にも…」

    (※注4)小沢一郎氏の第10回公判で、前田恒彦元検事は「裏献金で小沢先生を立件しようと積極的なのは、特捜部長や主任検事など一部で、現場は厭戦ムードだった」「もっと小沢先生周辺や奥様の資金周りを調べるべきだと思ったが、できていなかった。4億円が企業からの献金と『妄想』する人もいたが、正直ついて行けなかった」などと証言、捜査の見立てに合わない供述は調書にせず、メモとして捜査員同士で共有していたことを暴露し、検察の「証拠隠し」を指摘した。
    (出典:2011.12.31 産経新聞【URL】http://bit.ly/t5FuRU)


    郷原「非常に大きな影響を・・・」

    岩上「与えましたよね」

    郷原「それは間違ないです」

    岩上「つまり、彼は何か変わってしまったんですよね、我々から見ると変わってしまった」

    郷原「変わったんじゃなくて」

    岩上「本当のことを言い始めたということですか?」

    郷原「それはだって、彼は失うものが何もないわけです、今は。実際、あんな検察の組織に、言ってみれば使われたわけですよね。そのフロッピーの改竄が明らかになってから、『悪いようにはしない』というようなことを、たぶん言われたんでしょう。

    それで結局、上司に不利な証言までして、上司が起訴されるところまで追い込まれた。で、どうなったかというと、自分は刑務所に入ったわけですよ。

     じゃあ、同じようなことがなかったのかと言ったら、それは東京だってとんでもないことをやっているわけですから。それはかばう理由、ないですよ。彼がそれをそのまま赤裸々に証言した、ということになるんじゃないですか。東京の特捜部の問題について」

    岩上「前田検事の変貌、というよりは、素顔を見せたというか、着ていたものを脱いだということですね。本当の真実を語ってしまえ、という気持ちになった。こうした『前田化』を東京の特捜部は、田代検事、その他の検事がしてしまうという恐れがあるんじゃないですか?」

    郷原「だから元々、私はだいぶ前に言っていたと思うんですよ。前田証人というのが一番嫌なはずだと。だから、検察は、自分達の事件(石川氏たち3人の事件)では、大久保氏の取り調べをしたのが前田検事なのに、調書をそもそも請求しなかったですね。 (※注5) そのぐらい検察は、前田検事が法廷に出ることを嫌がっていたわけです。

    (※注5)2011年1月21日 読売新聞 「陸山会事件、前田元検事の調書証拠申請取り下げ」【URL】http://bit.ly/i47J89


    そしたら今度は、小沢さんの公判で指定弁護士が、もうそんなこと全然気にしないですから、前田氏を証人に、前田氏が取った調書を請求したので、前田氏は結局引っ張りださざるを得なくなって、そういうことになった。検察としては最悪でしたよね」

    岩上「これは指定弁護士のミスですか?」

    郷原「ミスじゃなくて、指定弁護士は検察のことを気を使う必要ないじゃないですか。自分達の起訴した事実の立証のことで精一杯ですから、それは当然ですよ」

    岩上「そうですか。この指定弁護士というのは検察に気を使い、気を使い、検察の意を汲みながら仕事をしている人なのかなと。そういううがった見方をしていましたが。そうではないと」

    郷原「それは、検察審査会の起訴議決にもとづく公訴を維持するためにやっているわけだから。検察に気を使ってやっているわけじゃないですよ」

    岩上「なるほど。この『健全な法治国家のために声をあげる市民の会』が出した告発状。全部ご覧になってないかもしれませんが、一部でもご覧になったでしょうか? ご覧になったうえで、色々な見方が出来ると思うんですけど。もしご覧になっていたらどのように評価されますか?」

    郷原「ざっとしか見てないですけれども、その前に、私、江川詔子さんと一緒に、法務大臣と検事総長に対して、『田代検事による事実に反する捜査報告書作成等の問題について、第三者も交えたしっかりとした検証を行うべきだ』という要請書を出してきました。 (※注6)

    (※注6)郷原氏は4月23日、江川紹子氏とともに、小川敏夫法務相と笠間治雄検事総長あてに、真相究明を求める要請書を提出した。要請書では計19人の連名で、「陸山会事件」と、大阪地検特捜部の前田恒彦元主任検事による証拠改ざん事件について、検察以外の第三者を交えて検証することを求めている。提出した要請書と賛同者一覧のリンク先を以下に掲載する。

    【要請書(法務大臣あて)】http://www.gohara-compliance.com/information/2012.4.23/MOJ/
    【要請書(検事総長あて)】http://www.gohara-compliance.com/information/2012.4.23/PPG/
    【賛同者一覧】http://www.gohara-compliance.com/information/2012.4.23/menber/



    いったいどういう問題なのかということを、改めて田代検事の報告書とか、それ以外の田代検事の上司が作成していた報告書も含めて、じっくり検討したので、その告発された事実に関する証拠関係というか、報告書の問題なども私なりには把握しているつもりです」

    やはり、最大の問題は、田代検事の報告書の中身をみると、一部分が記憶の混同によって、実際にはなかったやり取りが書かれている、なんていうような問題ではなくて、全部がウソです。全部がウソ。もうウソであることに関しては、もう全く弁解の余地はないですね。

    (石川氏が)こういうことを言われたから答えたんです、だから小沢さんへの報告了承を認めたんです、というような部分だけじゃなくて、実際のやり取り、つまりボイスレコーダーによる録音記録と比較してみると、実際のやり取りでは、田代検事の調べはもうなんとかして、それまでの逮捕拘留中の調書の内容通りの供述を維持させようと思って、汲々としているわけですよ。

    色々、脅しネタみたいなのがあるわけです。田代検事の上司である吉田副部長 (※注7) の話が出てくるわけです。『吉田さんを怒らせると怖いからね』というような話が出てきて、サイドストーリーだとかいう、別件の贈収賄ネタみたいなのがあるけれども、あんまりふざけたことを言ってると、吉田副部長が怒るからね、とかいうようなことも言っているわけですよ。

    (※注7)田代検事の上司である吉田正喜副部長は、石川氏を取り調べた際、「(検察は)小沢は起訴できないけれど、検察審査会で必ずやられるんだ」と脅したという。また、吉田副部長は石川氏に対し、建設会社からの献金受領の事実を中心に取り調べた上で、これを認める供述を得られず、取調べメモを石川氏の目前で破るという行動に出たことが認められる。
    【URL】http://bit.ly/IH5Rk1


    そういうのを出されたら、また別件で逮捕されるんじゃないか、というようなことをチラチラ言って、だから、今までの供述を維持した方がいいんじゃないかという事を、説得しているわけですよ。

    そして、裁判所にも問題にされた、ここで供述を引っくり返すと、小沢さんに命令されて、つまりヤクザの親分に命令されて、今まで認めていた、小沢さんへの報告了承を、命令によって引っくり返したように思われるから、それでやっぱり小沢さんは絶対権力者だと。だから小沢さんが共謀が認められるんだと。

    小沢さんに対する報告了承があったはずだという認定を、検察審査会の審査員はするよ、というふうに言って、要するに供述を引っくり返さないほうが、かえって小沢さんが検審で起訴議決を受けないで済む、というようなことを言って、騙しているんですよ。

    全然本当は逆のことを考えているはずなんですよ。逆のことを考えて、供述を維持させて、その維持した供述がいかに信用できるのかという事を、捜査報告書まで作ってやっているんです。

     ところが実際の取調べの状況では、反対の事を言っているんですよ。あたかも今までの維持しているほうが検察審査会が起訴議決しないよ、というようなことを言って、相当石川氏に対して」

    岩上「揺さぶるんですね」

    郷原「揺さぶって、とにかく供述を後退させないようにしている。そういう状況で、5時間もかけてようやく最後、やっとの思いで署名させているだけなんですよ。

    ところが、あの田代検事の報告書を見ると、石川氏のほうが『これまで色々申し上げて来たことは全部事実で間違いないので、そのまままた調書にしていただいて結構です』と言って、自分の方から望んで調書を取ってもらったような内容になっているんですよ。全くウソです。ウソそのもの。

     だからこれは、記憶の混同とかいうようなものでは全くないんです。それは、あそこの部分だけ取り出せば拘留中にも似たようなことがあったとか、なかったとかいうような話にもなるけれども、全体がウソですから。もう全く記憶の混同なんていう事が出てくる余地はないです。

     それからもう一つの問題は、その田代検事の報告書を受けて、上司の副部長が報告書を作ってるんです。その副部長の報告書の中に、田代検事の今の問題の部分も含めて、供述がダーッと引用されているんです。石川氏の供述が。調書ではこう言ってる、こう言ってる、こう言ってる。そしてここのところに『以下、捜査報告書』と書かれていて、またその捜査報告書に書かれている石川氏の供述がダーッと引用されているんですよ。

    そのなかに、アンダーラインが引いてあって、こういうふうに言って、小沢氏に対する報告了承を認めている。こう認めている。その『以下、捜査報告書』と書いてるところ以降でもアンダーラインを引いて、同じようにあたかもその石川氏の供述が、捜査報告書に書いているものであっても、石川氏が小沢氏に報告了承したことの有力な証拠であるような体裁になっているんです。 (※注8)

    (※注8)以下、(※注2)で掲載した、斉藤副部長の捜査報告書より、アンダーラインを引いて検察審査会の審査員向けに強調している箇所を、一部抜粋する。以下のやり取りは、すべて田代検事の捏造であり、石川氏の供述にはない。

    「次期代表選前に今年の収支報告書が公表される可能性があります。このままですと、3億4000万円の土地購入や先生からの借入金が出てしまい、またマスコミが騒ぎます。登記をずらして、土地の取得を来年に回した方がよろしいのではないでしょうか。先生に用立てていただいた4億円が表に出ないように、土地代金を銀行からの借入れで決済したという外形を整えたいので、陸山会が先生経由でりそなから4億円の借入れをしたいのですが。陸山会名義で定期預金を組み、それを担保として融資を受けたいと思います」
    「そうか。それじゃあ、そうしておいてくれ」

    「私が小沢先生に無断で収支報告書の不記載などを決めたり、小沢先生を債務者とする借入れをすることを決めることなどできるはずはありませんでしたので、これらの点について、私が小沢先生に対し、報告や相談をして、その了承を得たことは間違いありません」



    この報告書を見ると。こんなものは検察庁の内部で上司や上級庁に向けて報告する内容ではあり得ません。そんな素人みたいな捜査報告書を作ったら、『お前はアホか』と言われます。『バカにしてるのか』と。『なんだ、その調書にもなっていない捜査報告書に書いてある供述を、こんなものを一緒にしてくる。ふざけるな』って、怒られますよ。

    ということは、この報告書は、絶対に上司や上級庁向けじゃないんですよ。検審向けです。検察審査会の審査員の人たちは、供述調書という、ちゃんと本人が署名している証拠と、捜査報告書のように検事が勝手に書いているものと区別がつかないじゃないですか。

    だから、わざわざ一緒にして、同じようなレベルの供述みたいにしてアンダーラインを引っ張って、これが捜査結果ですよといって検察審査会の審査員に見せたわけなんですよ。騙されますよ。完全に騙されますよ」

    岩上「それは詐欺っていうんじゃないですかね。こういうの」

    郷原「これはね、プロとして絶対やっちゃいけないことですね。やはり、どの世界でもプロにはプロの誇りと、プロにはプロの矜持があって、そしてプロは絶対にやってはいけないことは、そのプロの技を、素人の人を貶めたり、傷つけたり、そういうことの目的には絶対使っちゃいけない。これはプロの絶対守らなくちゃいけないルールですよ。

     ですから、例えば刑事事件、傷害とか暴行の刑事事件で、プロボクサーが自分のパンチを一般の人に浴びせた。そして大怪我をさせた」

    岩上「凶器になります」

    郷原「これはもう完全に刃物で刺したと同じ扱いになりますよ」

    岩上「同じ扱いになりますね」

    郷原「それは、まさにプロとして健全にその目的に従って使うために、社会がボクシングという技を許しているわけですよ、そのプロに。それを検察官の場合で言えば、まさにそういう証拠の見方、評価。それをプロとして裁判に使っていくべき立場なんですよ。それを素人を騙すために使うということは、絶対に許されない行為だし、プロとしてあってはならない。

    今回の問題というのは、ただ単に虚偽報告書の作成にあたるとか、虚偽公文書作成にあたるとか、あたらないとかいう問題ではなくて、検察官がプロとしてやってはいけないことをやってしまった。それによって素人さん、アマを騙してしまった。これは絶対に検察の組織として許してはいけないことなんです」

    岩上「これは、罪としては何に問われる罪ですか?」

    郷原「今、告発で問題になっているのは、偽計業務妨害ということですけど。ただ、この偽計業務妨害についても、さきほど公訴棄却の主張に関して言ったのと同じような問題があるわけですよ。

    やはり検察審査会の内部での審査の手続きとか、偽計という手続きが全く公表されていないじゃないですか。だから、騙す意図でそういうものを出しただろうということは推認されるし、結果的には相当影響を受けただろうということは推測はできるんだけども、そこの具体的な経過と理由が分からない。だから、誰がどういうふうに騙されたかが分からないじゃないですか、だからそこのところの立証が、なかなかちょっと難しいですね」

    岩上「これは、明らかにさせるべきじゃないんですか?」

    郷原「後はだから、もしこれ、検察が不起訴にしたら、検察審査会に行くじゃないですか。そこで検察審査会が、自分達をやっているわけですよ、検察審査会の審査を。それに照らして考えてもらうしかないんじゃないですかね」

    岩上「検察がこの告発に関して不起訴にした際、それを持って」

    郷原「それを持っていったら、検察審査会がどう判断するかですよ。検察審査会の審査手続きが分からないからダメということなのか。それは非常に重要なことで、検察審査会制度そのものにも関わる問題だから、その検察審査会の内部にある資料を取り寄せて、その実情を調べてみようじゃないかということになるのか、ならないのか、ということも含めて、やはり色んな問題を、色んな観点から調べる必要があるんじゃないかと思いますよ」

    岩上「なるほど。さきほど、江川さんと一緒に、検証が必要であると、要請書を検事総長と法務大臣に出したとおっしゃいましたね。第三者を交えたということは、村木事件のあと、そうした第三者委員会のようなものが作られたわけですけれども、こういうものをイメージしているわけですか。検証委員会のようなものを」

    郷原「あれは第三者が入ったと言っても、検察がやった、最高検がやった調査に対して、意見を言っているだけなんですよ。あのときの、検察の在り方検討会議 (※注9) でも言ったんですけども、その調査自体に関わらないといけないんですよ、第三者が。

    (※注9)大阪地方検察庁特別捜査部の3検事、前田恒彦・大坪弘道・佐賀元明らによる大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件を受けて、国民の検察に対する信頼を回復するため、法務大臣の私的な諮問機関として設立された。メンバーの構成は、弁護士が8名を占め、検察官出身者2名、裁判官出身者2名、警察官出身者1名、法学者2名、の計15名。
    【URL】http://www.moj.go.jp/kentou/jimu/kentou01_00001.html


    だから、早い段階で第三者も含めた、そういう調査体制を作るべきじゃないかということを言ってるんですね。もう、とにかく今の検察審査会の騙し、プロがアマに対して、プロの技を使って騙したということであれば、本当に検察の組織の根幹にかかわる重大な問題ですからね。

    そういうやり方で、検察が組織として決定した不起訴を、そういう素人さんの検察審査会を使って、検察審査会の素人さんを騙くらかして覆そうとしたという反逆行為ですからね。これは検察の組織としては、絶対に容認してはならない。

     もちろんそれ以外にも、色々明らかにしないといけないことがあるし、今回裁判所で厳しく捜査の問題を指摘された。だから今回の虚偽報告書作成の問題だけじゃなくて、色んな観点からこの特捜捜査の問題を、徹底的に洗い直してみないとダメだということですよ。その趣旨のことを新聞でも、今日はいっせいに書いてますね、各紙。検察も猛省せよ、だとか。問題があるとか」

    岩上「一応」

    郷原「まあしかし、新聞もよく言うよと」

    岩上「よく言うよ、ですよ。(散々リーク報道を書いてきた)新聞こそ、猛省しろって言いたいですよ」

    郷原「それに、そこで言ってることって、私が3年前からずっと言ってきたことばっかりじゃないですか。今回も、この陸山会の問題も、非常に難しい。事件自体も。小沢さんをこれで有罪にするなんていうことは、ほとんど不可能だというようなことも含めて、検察の捜査に重大な問題があるということも、特捜捜査に問題があるということも、ずっと言い続けてきた。それとメディアとの関係についての問題も指摘してきた」

    岩上「小説まで書いて (※注10) 」

    (※注10)小説「司法記者」。郷原氏が「由良秀之」名義で発表した、特捜部捜査をテーマにした推理小説。


    郷原「もうそれをやっぱり今になって。それをまた、メディアがそういうメディアと検察との関係を切り離して、他人事みたいに検察のことをよく批判するな、というのが率直なところですね」

    岩上「そうですね。ものすごい呆れた厚かましさですよ。メディアはメディアで別の罪を問われなければならない。メディアは本当に瀕死の状態だと思います。まともではないと思います」

    郷原「そうですね」

    岩上「まだ控訴まで時間があるわけですけれども、これは二審に行くことになると思いますか? どんなふうに」

    郷原「私は控訴はできないと思いますよ」

    岩上「控訴はできない?」

    郷原「ええ。さっきからいってるように、これは基本的には、現行の政治資金規正法を前提にすると、無理なんですよ。それは分かっているはずですよ。指定弁護士の人たちも。分かったうえで、とにかく検審の議決があるから、なんとかその方向で精一杯の立証をしたということなんですよ。

    それで、裁判所も一応それに敬意を表して、論告に書いてあるようなことは、確かにその通りですねといって、よいじゃないですか、これでと。納得できたでしょ、というのが本音だと思いますよ。

     それで、おそらく指定弁護士も、まあ、ここまでやって裁判所も相当程度認めてくれてるし、しかしやっぱり根本的に、この事件は無理だねということが分かったわけだから、これでおしまいということで」

    岩上「これ、普通の裁判だったら、検察が控訴するじゃないですか。これは検察審査会がやっていることですから、今度、もし控訴するとしたら指定弁護士が」

    郷原「それは指定弁護士ですよね。問題は、それでも検察控訴なんですよ、弁護人控訴じゃなくて。検察控訴というのは、私が現職の時もそうだったんだけれども、一審無罪とか、著しく量刑が求刑を下回ったとかいう時に、検察が控訴する場合もある。私も長崎で6件、検事控訴しましたよ。でも、全部勝ってます。

    これは、絶対勝てるという自信がなければ、検事控訴しちゃいけないんですよ。それはやはり、被告人にいったん裁判所で無罪と言われた被告に対して、また負担をかけるわけですから。それはむやみに控訴はできないです」

    岩上「でもむやみにやるというのが、検察だというイメージを持っているんですが」

    郷原「確かに指定弁護士だから、検察官とは違うという考え方もありうるかもしれないけれども、少なくとも被告人に不利な方向の控訴ですから、検察官の場合と同じように、慎重にならざるを得ないと思います。

    慎重に判断した時に、これを本当に覆す自信があるのか、といったら、ないですよ。それは、ある意味ではよく考えられた判決だと思いますし、私は控訴はしてもまず通らないし、そんな、とりあえずやってみようなんていう安易な考え方で控訴することは許されない」

    岩上「通らないというのは、今度は控訴になったら『公訴』棄却という今度は正面から来るわけですね」

    郷原「そりゃそうです。同じことです。高裁も。ただ、『こうそ』棄却ってその『公訴』じゃないですよ。さっき言った『こうそ』棄却というのは『公』のほうじゃなくて、今言っているのは『控える』のほうの。上訴ですから」

    岩上「控えるのほうの『控訴』。上訴のこと」

    郷原「その公訴棄却というのは、公訴の理由がないということで棄却になるんだから。要するに無罪判決に不服で、有罪なんだと言って控訴したんだけれども、控訴棄却というのはやっぱり無罪だということです」

    岩上「そっちになる」

    郷原「そうなるということです」

    岩上「だから成り立たないということですね、おそらくは裁判として」

    郷原「まあ無理だろうということで。だからそれは指定弁護士も慎重に考えられる。その結果、やっぱり無理だという判断になるんじゃないかと、私は思いますよ。無茶はしないでもらいたい」

    岩上「実はこの判決が出る前日、郷原さんと電話でお話ししましたよね。その時に『明日はどうなると思いますか?』という話をしたら、『無罪だ』と。『自分が言い続けてきたとおり、無罪だと思うけれども、ただ「政治裁判」とも言われている。そうなった時には分からない。そうなる可能性もあるかもしれない』ということを言われましたよね」

    郷原「政治裁判であれば。政治裁判なんていうことになっちゃいけないとは思ったんですけど。政治裁判じゃなかったということです」

    岩上「もしこれ有罪という判決が出てたら、それはもう検察の論理を超えたようなものですよね」

    郷原「そりゃそうですよ。法律の適用としておかしいということです。そんなことあり得ない」

    岩上「検察への信頼というか、裁判への信頼が、ギリギリのところで踏みとどまったという感じですよね」

    郷原「検察への信頼は全然回復してませんけども。裁判は一応」

    岩上「司法への信頼は」

    郷原「司法の信頼は、まあ何とか維持できたということです」

    岩上「分かりました。また、色々お話を聞かせて下さい。どうも今日はありがとうございました。みなさん、ありがとうございました」

    (了)

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