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    原発問題 -The Truth is Out There-

      : 

    東電福島原発事故の真実 放射能汚染の真実 食物汚染の真実 正しい情報を求めて

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    アメリカの除染の専門家が明らかにする、本当の汚染状況【 人の手によって作られ、人の手により悪化していく福島の危機 】 

    極度の汚染に恐れおののくアメリカの派遣チーム、何も知らず普段通りの生活をしていた日本人
    アート・ケラー / フェアウィンズ 2013年6月13日
    http://kobajun.chips.jp/?p=11924より

    2011年3月11日、19,000人以上の日本人が波にのまれて、彼らの遺体が東日本の太平洋岸に散乱しました。

    カリフォルニア州アナハイムに本社があり、災害復旧について豊富な経験と技術を持つ会社パワープラス社のケヴィン・ワン氏は、日本に渡りこの惨状から人々を助け出したいと思いました。

    ありとあらゆる汚物や危険な物質によって汚染されたしまった環境を、再びよみがえらせるための機器や機械の開発に、ワン氏は何十年もの月日を費やしてきました。
    大規模な原油流出、放射能汚染、そして大量の遺体の捜索や収容など…

    東日本大震災の発生を見て、ワン氏はロサンジェルスにある日本総領事館を訪れ、地震、津波、そして福島第一原発の事故により深刻な状況に陥ってしまった人々を救出するため、彼の会社の技術を活用するよう働きかけました。

    しかし日本の総領事の返事に、ワン氏はわが目と耳を疑いました。
    「まったく必要ありません。」

    ワン氏による申し入れは日本に対する侮辱と受け取られたに違いない、ワン氏がそう感じる程日本総領事の返答は無愛想で冷たいものでした。

    ワン氏がまず体験させられた日本総領事の対応は、国際社会が福島第一原発の事故に関わろうとすることに対し、日本政府が極力それを排除しようとする態度の、その先駆けとなるものだったのです。


    ワン氏のこの最初の体験こそは、原子炉のメルトダウンというものがどれ程広範囲の環境を汚染するものなのか、その対応を誤ったという事実、そして放射性物質の拡散状況に対する不十分な検証、さらには迅速な対応を怠ったために一層状況を困難にしてしまった、日本の度重なる過失を象徴するものでした。

    日本の当事者たちは政治的な影響を気にするあまり、技術的能力という要素を軽視し、当時現場で必要不可欠であった事故収束のための技術を移入することを頑なに拒否し続けたことに対し、今だに多くの批判が集中しています。

    その時日本では津波により福島第一原発の冷却装置が機能しなくなり、大量の放射性物質が環境中に、そして海洋中に放出されました。

    その様子を見たワン氏は日本領事の冷たいあしらいにひるむことなく、直ちに行動を起こしました。

    ワン氏は独立して働いていた放射能汚染の除染技術者でチームを編成する一方、放射能汚染の除染のための機器を荷造りし、日本に向け発送しました。

    そしてワン氏とそのチームは除染について実地にでもストレーションを行うべく、早くも2011年6月には日本に到着していました。

    効果的な除染作業を開始するための取り組みとして、ワン氏とそのチームはその除染能力のデモンストレーションを数多くの見学者の前で実演するため、日本への渡航を繰り返しました。
    2011年6月、同10月、2012年2月、そして最後は2013年1月です。


    彼らの実演にはテレビ局の取材陣、県市町村や政府職員、防衛省や環境省の幹部、そして多くの民間企業の関係者などが集まりました。

    その中には福島第一原発を運営していた東京電力の幹部社員も含まれていました。

    ワン氏とそのチームは福島第一原発の周囲に設けられた立ち入り禁止区域から牽引されてきた自動車の除染を行い、目覚ましい成功をおさめ、その除染能力の高さを証明して見せました。
    彼らは放射能汚染の99%を除去してしまったのです。

    しかし凹凸の多い材料でできた物質の除染については、必然的にその成功率も低いものとなりました。
    また寒冷な条件下、一度ならず除染機器が故障したこともありました。

    しかし全体を通して見れば、ワン氏とそのチームは高い除染能力を有していることを明らかにしました。
    その能力は、通常除染することは不可能だと思われる動植物を、自生あるいは通常に生活している状態で除染してしまう程高いものだったのです。

    その場所にある泥や草、そして水も除染可能であり、生きている桜の木の放射性物質を70%取り除いて見せることにも成功しました。

    寒冷な気象条件の下、機材の故障に苦しめられた日々、凍りつく地面から20~40%の放射性物質を取り除くことにも成功しました。

    公認放射線防護科学技術者であり、長年除染についての経験を積んできたサム・エンゲルハートは、独立したコンサルタントとして4度とも、ワン氏とそのチームの訪日に同行しました。

    もうひとり、ウェイン・ショフィールドは数十年間放射線保健物理学者として放射能除染問題に取り組んできました。
    彼はスリーマイル島とチェルノブイリ事故の現場も経験しており、2012年2月のワン氏の訪日に同行しました。

    日本に到着してすぐ、彼らは福島第一原発の南西にある福島県白河市に向かいました。
    エンゲルハートは荷物の中から放射線の測定機器を取り出し、測定を始めました。
    彼の顔が凍りつきました。

    この場所は福島第一原発から約80キロ離れているはずであり、原子炉建屋が爆発した当時はその風上にあったはずでした。
    しかし線量計は現実にけたたましい警告音を発していました。

    「我々が確認した放射線濃度は、通常の1,000倍というものでした。そして、それよりもさらに高い場所すらあったのです。」
    エンゲルハートが当時を振り返りました。


    「この場所がもしアメリカ国内だったら、私たちはあわてて放射線防護スーツ、手袋そして防護マスクを着用し、完全防備の態勢を取ったでしょう。しかしこの場所と周辺のすべての物がどれ程汚染されてしまっているか、何も知らない日本の人々は普段と変わらない様子でその辺を歩き回り、そして仕事をしていました。」

    ワン氏とそのチームが最初に除染のデモンストレーションを行ったのは、福島県内で通常の授業が行われていた学校でした。

    汚染は広範囲に及び、中でも構内の植物にまで汚染が及んでしまっていることが悩みの種でした。
    アスファルトの舗道も汚染されていましたが、その脇に生えている雑草の放射線量は舗道の4倍に達していました。

    最も汚染されていたのは、野球場の屋外観覧席のコンクリート製の椅子に生えていたカビでした。
    カビはアスファルトの舗装面の70倍の放射線を含んでいたのです。

    椅子の表面に生えたカビが、放射性物質を吸い上げるスポンジと化してしまった恐ろしい事態について、エンゲルハート氏がこう表現しました。
    「生物が放射性物質による被害を拡大した、注目すべき事例」と。

    これに対し、ワン氏はもっと直接的な表現をしました。
    「この場所に座って野球観戦をしていた少年は、その体の男性生殖腺に深刻なダメージを受けてしまったに違いありません。」

    そして2011年6月、アメリカの除染の専門家が遭遇した、驚きあきれた日本の現実がありました。

    彼らが現地で出会った政府が災害を受けて派遣した「専門家」たちは、放射線が人体にもたらす被害についてほとんどどんな知識も持っていなかったのです。


    ワン氏とそのチームは日本の「専門家」たちが、持参した線量計を操作する様子をじっと観察した後、こう結論せざるを得ませんでした。

    「彼らはその線量計が何を測定しているのか、そして正しい操作方法すら理解していない、そうとしか思えませんでした。」

    アメリカ産業界の保健衛生技師でもあるエンゲルハート氏が、こう証言しました。

    日本政府の各部署から派遣されてきた3人の職員に対し、ワン氏とそのチームは野球場の屋外観覧席のコンクリート製の椅子が汚染されていることを指摘しましたが、驚いたことにその3人はまさにそのベンチに腰を下ろしたのです。

    「信じられませんでした。」

    ワン氏がこう語りました。

    「警告を受けたにもかかわらず、彼ら政府が派遣した『専門家』たちは、不見識にも高濃度に汚染されたベンチに座るという事をして、しなくても良い被ばくをしてしまったのです。私は後々のため、写真を撮らなければなりませんでした。」

    しかしその後訪日を繰り返す中で、エンゲルハート氏は彼が出会った日本の放射線技術者の専門知識は非常に高いものであることを知ることになりました。

    「私たちは最初の訪日で各地を巡っていく間に、『第一線』の専門家たちが、福島第一原発周辺の最も放射線量の高い場所に集中していたことを知りました。私たちの対応をしていたのは『三流』の専門家たちだったのです。」


    「しかし最初に出会った『専門家』たちの知識の無さには、面食らわざるを得なかったというのが正直な感想でした。」
    エンゲルハート氏がこう語りました。


    エンゲルハート氏は、福島第一原発の約60キロ北西にある福島市内で、別の深刻な問題が起きていることを表す、ある事実に遭遇することになりました。

    福島市内では住民たちのために毎日測定された放射線量が、メディアなどを通じ公開していました。

    しかしエンゲルハート氏は念のため持参した測定器具を取り出し、福島市内の放射線量を測定しましたが、その数値は公表されている放射線量よりも50パーセントも高いものだったのです。

    「日本の当局が使っていた測定機器に問題があったのか、それとも本当の放射線量を故意に隠蔽しようとしたのか、私には解りません。しかし福島市の人々に対して提供されていた放射線量の数値、それが間違っていたことだけは確かなことです。」


    ワン氏が初めて福島県を訪れた際のことでした。

    彼は福島県庁からやって来た当局者に、放射線の線量計による測定結果について、通常用いられる報告様式の中のどれを採用すべきか尋ねたところ、帰ってきたのは叱責でした。
    「馬鹿言っちゃいけない。公表するのは平均値などではなく、測定した中で、最も低い数値だけだ!」


    ワン氏はその不正確・不誠実なやり方に従うよう求められ、結果彼自身不本意ながらも、放射線量の過小報告に加担する結果となりました。

    福島市の放射線量について正しい情報が提供されなかったこと、そして放射線量の過小報告については、エンゲルハート氏とワン氏が直接目撃・遭遇したものに留まらないことは明らかです。

    最初の訪日の際、エンゲルハート氏とワン氏は自分たちが持ち込んだアメリカ製の測定機器、そして日本の測定機器、その両方の測定結果を比較・検証しました。

    その結果、なぜか日本の調査班が持参した機器の測定結果はアメリカ製に比べ、常に30%から50%低いことが解りました。



    ワン氏と彼のチームは、予め放射線量が特定の値に固定されたテスト用の機器を取り出し、測定機器を調整し直しました。

    その結果、アメリカ側の調査結果は間違っていないことが解ったのです。

    翌日になって、日本の調査班は使っていた測定器を調整し直して現場に現れました。
    そして日本側の測定結果に問題があった原因は、『ケーブルの不具合』にあったと弁解しました。

    しかし、エンゲルハート氏はその答えを疑いました。
    「私の経験から言うと、ケーブルに不具合があれば、測定結果はゼロになるか、測定不能を示すか、あるいはでたらめな測定値が表示されるか、そのいずれかなのです。」

    「ケーブルに問題がある場合のあり得ない『故障』、それは常に一定の割合で低い数値を表示することです。」

    エンゲルハート氏は日本が行っている放射線量の測定と除染について、もう一つの問題点を指摘しました。
    日本が行っている除染は、セシウム134と137にばかり集中しているというのです。

    「確かにセシウムは汚染物質中、最も量が多いものです。そして放射線の中でも透過力の高いガンマ線を放出することで知られており、標準的な線量計で測定が可能です。」

    「しかし環境中に放出された放射性物質の中で、セシウムだけが毒性を持っているわけではありません。検出が容易だからと言って、セシウムだけが問題だというのはおかしな話なのです。」

    エンゲルハート氏はこの点を強調しました。

    この問題に対する懸念を表明するのは、エンゲルハート氏だけではありません。

    チームのメンバーであり、経験豊かな放射線保健物理学者であるウェイン・ショフィールドがこう語りました。
    「私の考えでは、汚染が深刻な場所では高線量のセシウムの存在が確認できます。しかしこうした場所では、ストロンチウム-90、プルトニウム、コバルト、その他の汚染物質もまた、非常に危険な存在である可能性が高いのです。

    ストロンチウム-90の半減期は約30年です。そして、ストロンチウム-90は『ベータ線崩壊物質』です。
    放射線の中でベータ線は携行タイプの線量計での検出は非常に難しく、わずかな量の汚泥や落ち葉などによって簡単にさえぎられてしまうものなのです。」



    一般論として言えば、放射線の中でアルファ線やベータ線は、人間の体外に存在する場合はほとんど問題がありませんが、いったん体内に取り込まれてしまうと、非常に危険な存在になる可能性があります。

    「ストロンチウムが体内に入ると、人間の体はそれをカルシウムとして認識します。そして人体で免疫を司る骨髄と隣り合わせるようにして、背骨の中に取り込んでしまうのです。そうなってしまうと、その後どのような悪影響が現れるか、予測がつかないことになってしまうのです。」

    保健物理学者であるウェイン・ショフィールドは、他の汚染物質を考慮せず、検出と除染の対象をセシウムにのみ絞り込むことが誤りであるという指摘に同意しました。

    「汚染がひどい地点の特定と除染を行う際、対象をセシウムに限定してしまうと、他の放射性物質による汚染を見逃してしまう可能性があります。」

    2012年3月に日本の厚生労働省が公表した、食品に含まれる放射性物質に関するガイドライン( http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/20130417-1.pdf )の中では、ストロンチウム-90については「半減期1年以上のすべての核種を考慮」するとして言及しています。

    しかし脚注部分にある曖昧な表現を読むと、果たして日本政府は真剣にストロンチウム-90、プルトニウムと他の汚染物質の検出に取り組んでいるのか、それとも単に一般的に推定されるレベルを参照しているに過ぎないのか、疑問に思えてくることは確かです。


    「実際にその場所に存在するセシウム以外の放射性物質全てが、人体に影響を及ぼすわけですが、このガイドラインの数値はセシウムの値を基に『推定』されたものに過ぎません。」

    こうした対応について、エンゲルハート氏は以下のように考えています。
    「セシウム以外の放射性物質の存在については、彼らは適当に数値合わせをすることにした、私にはそう見えます。」

    「現在の原子力産業では、ガンマ線の照射量によってベータ線の放射量を推定するという手法が用いられています。これによって正常に機能している原子炉内部で何が起きているかを把握できる、これは産業界の人間なら誰でも知っている事実です。」

    「しかし事故となれば話は全く別なのです。環境中に放出されてしまったそれぞれの放射性物質が、互いにどのような作用を及ぼし合うか、それは未知の分野なのです。
    環境中のアルファ線やベータ線の放射量を特定するためには、実地に測定する以外の方法は無いのです。」

    「しかしその測定のためには、さらに多くの機材と人員を投入しなければなりません。」

    ARSインターナショナルの放射線学研究サービスの副社長であるヴァージーン・マリガン氏は、ストロンチウム-90を検出することの難しさ、費用が高額になる点について説明してくれました。

    「ストロンチウム-90の存在を特定するためには、14日~20日間、化学反応の結果を待たなければならないのです。そしてその費用は高額になります。」


    しかしその事と、日本の当局がセシウム以外の放射性物質の検出検査を行わないという事とは、また別の問題であるはずです。

    検査をさらに難しくしているのが、水の存在です。
    水はアルファ線、ベータ線、そしてガンマ線に対してもそれを遮る作用があります。

    液体、あるいは水分を多く含む食品の放射線量を測定する場合、専用の非常に感度の高い機械、普段研究室に設置されているような精巧な機器で測定しないと、正しい検査結果が得られない可能性があります。

    保健物理学者のウェイン・ショフィールド氏は、福島の汚染状況の推移を見ながら、ちょっと聞くとこう推論しました。

    『事故発生直後はひどかった福島の汚染は、時間の経過とともにずいぶんと下がったものと考えられます。数値が下がった原因は雨、そして風の存在です。時間の経過とともに、80%の放射性物質が洗い流され、あるいは吹き飛ばされて行ったものと考えられます。』

    事故の発生からちょうど一年後、ワン氏とそのチームが発見した『ホットスポット』のひとつ、それは道路にたまった雨水を集める側溝の上に置かれた、格子状の金属製のフタでした。

    その放射線量は、アメリカ国内の原子力発電所で職員がその場所に行かないように制限を加えるかどうか、検討を始めなければならない値の5倍という値でした。検出されたのは、ガンマ線、そしてベータ線の双方です。


    この極度に汚染された側溝のふたが意味するものは何でしょうか。

    それは雨などによってその場所から洗い流された放射性物質は、その後消滅するのではなく、人間や動植物の生存権に残り続けるという事実です。

    2010年、ドイツで捕獲された1,000匹以上のイノシシから、政府が定めた基準量を超える放射性物質が検出されました。原因となったのは1986年のチェルノブイリ原発事故です。

    最も近いところでも、ドイツの国土からチェルノブイリまでは1,000キロ以上あるにもかかわらず…

    エンゲルハート氏は、さらにこう説明しました。

    「子細に観察すれば、これらの場所にあった放射性物質のうち、こびりついたり隙間に這い込んでいなかったものが雨で洗い流されたり、風で吹き飛ばされたり、あるいは除染で取り除かれ、現在までに80%程が取り除かれたというこことが解るでしょう。」
    しかし残った20%の放射性物質については、状況は同じではありません。

    「放射性物質、すなわち汚染物質は、彼らが時間の経過とともに付着していた物質に固着してしまっています。
    かつて簡単に拭き取ることができた数種類の汚染物質、現在は化学的結合、または分子的結合によって、そこに固着してしまっているのです。こうなってしまうと、除染によってこれらの放射性物質を取り除くことはきわめて困難になります。」

    ロサンゼルスの日本領事との対面の際、ワン氏が当惑したのと同様、エンゲルハート氏は彼が接触した日本政府の関係者の態度の変化に戸惑いました。
    「私たちが初めて日本を訪れたとき、これらの関係者は非常に落胆した様子でした。ところが2度目の訪問の際には、彼らは明らかに高揚した様子だったのです。最初の落胆と次の高揚、この対照はあまりにも不自然でした。」

    「最初の訪問の際、福島第一原発の3基の原子炉で発生したメルトダウンは、『国の恥』とも言うべき、日本そのものに対する打撃でした。ところが2度目の訪問の際、実際には事故現場の深刻な状況が隠されるか報道されなかったというだけであったにもかかわらず、福島第一原発の状況は落ち着いているという誤った認識が、日本全体に広がっていました。」

    「恥ずべき状況、それこそは人間が何としても避けたい、あるいはできるだけ小さなものに見せたいと思うものです。」

    「しかしこと福島第一原発の事故に関する限り、それこそは最も危険な考え方なのです。」

    「福島第一原発の事故程のものになれば、その被害を最小限のものにするためには、考え得る限りあらゆる手段を検討しなければなりません。差し伸べられた援助の手は、すべて受け入れるという態度が必要です。そうしなければ長期間の人間に対する悪影響を、最少のものに留めることは出来ないのです。」
    エンゲルハート氏がこの点を特に強調しました。

    ワン氏は福島第一原発の事故による汚染の広がりは、平均的な日本人が考えるよりずっと広い範囲に及んでいると考えています。


    「私が日本を訪問した際、一つ覚えのように繰り返し聞かされた言葉がありました。『これは日本の危機であり、日本人自身の手で解決されなければならないのだ。』というものです。しかし私が実際に見聞きした日本政府の対応は、本当の意味で事故を収束させる取り組みには程遠いものでした。」

    「代わりに私が目撃したものは、政府関係者が傷ついた自らの立場を修復するための努力、そして現在の事態が如何に緊急性の高いものであるかという事に対する理解の欠如、それらが本当に必要な対策を実施する妨げになっているという事実だったのです。」


    * *          * *          * *

    4回の訪日のすべてにおいて、ワン氏とそのチームは、日本の民間企業や民間団体の人々から熱烈な歓迎を受けました。

    ワン氏の会社の技術と機材を日本に輸入したいと申し出る日本企業が何社も現れ、彼はこれらの企業が日本政府の頑なな態度を改めさせることになるだろう事を疑いませんでした。

    しかし福島第一原発の事故から2年が過ぎ、ワン氏のパワープラス社の機器はただの1台も導入されることは無く、同社が除染の契約を獲得できた場所は1か所もありませんでした。

    しかしこの日本政府の冷たい反応は、ワン氏のパワープラス社に限ってのことでは無かったのです。

    日本の企業も、アメリカの企業も、除染についての専門的技術・知識を提供できる企業に限って、何十という会社が福島の現場に入ることが出来ませんでした。


    しかし保健物理学者のウェイン・ショフィールド氏はこの結果について、さほど驚きはしませんでした。
    ワン氏の会社を上回る規模を持ち、原子力事業や核実験の後始末について数多くの実績を持ち、ショフィールド氏が顧問を務める、アメリカを代表する会社が、より大規模なデモンストレーションを行い、より多額の経費をかけたにもかかわらず、ほとんど結果らしいものを手に入れることが出来なかったからです。

    ショフィールド氏によると、アメリカで除染や放射能測定に関わる企業が得た情報によれば、日本政府による他国では考えられないような。馬鹿げた理由による締め出しが、ほとんどすべての会社に対して行われたのです。

    「日本とアメリカでは、土壌そのものが異なります。」

    海外企業の専門知識を福島で活用しようとしないことについて、環境省福島除染推進チーム次長(経済産業事務官と併任)の西山英彦氏が語った理由もその一つです。」

    「もし県内を多数の外国人が行き来するようになれば、福島の高齢のおじいちゃん、おばあちゃんが皆怯えてしまうでしょう。」


    しかし日本国内の専門知識を有する企業も、海外企業と似たような成果しか得ることはできなかったのです。

    では除染の契約はどこへ行ったのでしょうか?

    契約したのは除染に関する専門知識を持たない代わり、政治的な力を持つ日本の大手建設会社でした。

    大手建設会社による福島県内のずさんな除染作業にあきれ果て、福島県のリフォーム会社の社長である志賀正文氏がニューヨークタイムズの取材に対し、こう語りました。

    「今、福島で起きていることこそがまさに、日本人にとって不名誉な出来事なのです。」

    自然災害も、人間がおこす事故も、打ち寄せる波のように防ぎきることは不可能です。

    いつの日か歴史が審判を下す日が来るでしょう。


    福島第一原発の事故は、単に災害として片づけられるものでは無かった。
    恥ずべき日本の官僚主義によって、あってはならない対応が繰り返され、事態はさらに悪い方向へと進んで行った。

    そして後手に回る対応が繰り返されて現場は機能せず、でたらめの放射線測定値が公表され、国内外の専門知識と専門技術を持つ企業が、除染や事故収束作業から締め出された。

    「我々には、いかなる援助の手も必要ありません。」

    日本政府はありもしない国のプライドを優先し、市民の命を危険にさらす道を選択したのです。

    〈 完 〉

    http://fairewinds.org/demystifying/cleanup-from-fukushima-daiichi-technological-disaster-or-crisis-in-governance


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