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    原発問題 -The Truth is Out There-

      : 

    東電福島原発事故の真実 放射能汚染の真実 食物汚染の真実 正しい情報を求めて

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    IWJ特報第144号「能川元一氏インタビュー 第2部〜従軍慰安婦編(その2)」 

    第144号
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                岩上安身のIWJ特報
             歴史修正主義者の詭弁を徹底論破!
          能川元一氏インタビュー 第2部〜従軍慰安婦編(その2)
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    (IWJより転載許可済み)

    ===================================
    ◆強制連行の事実を示した紙智子議員への日本政府の回答◆
    ===================================

    能川「これは、共産党の紙智子議員の質問主意書(※10)です。これも、ざっ
    と肝心の部分だけ申し上げます。まず、政府の慰安婦関係調査は不十分な点も
    多く、関係省庁が保有する資料のすべてが集められたものではない、というこ
    とですね」

    岩上「そもそも、政府の調査は不十分なものだということですね」

    能川「1996年とありますので、河野談話のあとですよ。その7月24日、『いわ
    ゆる従軍慰安婦問題に関連する資料等について』というのを通知して、その後
    も資料収集を行なったと。

     それから、その次ですね。歴史研究者や市民団体なども、ということで、要
    するに、民間での資料調査もあると言っているわけです。まさにさきほどの答
    弁書にあった留保の部分、河野談話以降に政府が集めた資料と、民間で集めた
    資料もあるではないか、という指摘をしています。

     そのなかで、具体的に例が挙げられているのは、これは戦犯裁判関係の資料
    ですが、そのなかにいわゆる強制連行を示す記述がある、と言っています。質
    問主意書には、次のようにあります。

     『その中で、一九九九年度に法務省から国立公文書館に移管された東京裁判
    (極東国際軍事裁判)関係文書「A級極東国際軍事裁判記録(和文)(NO.
    一六)、(NO.五三)、(NO.五四)」の文書綴りに、軍や官憲が「慰安
    婦」被害女性を強制的に連行した証拠書類が残されていることが判明している。
    書証番号三五三の「桂林市民控訴 其ノ一」、書証番号一七二五の「訊問調
    書」、書証番号一七九四の「日本陸軍中尉ノ陳述書」である。
     ・ 書証番号三五三の文書には、中国桂林での事案として、「工場ノ設立ヲ
    宣伝シ四方ヨリ女工ヲ招致シ、麗澤門外ニ連レ行キ強迫シテ妓女トシテ獣ノ如
    キ軍隊ノ淫楽ニ供シタ。」との記述がある。
     ・ 書証番号一七二五の文書には、被害女性の証言として「私ヲ他ノ六人ノ
    婦人ヤ少女等ト一緒ニ連レテ収容所ノ外側ニアッタ警察署ヘ連レテ行ッタ。
    (中略)私等ヲ日本軍俘虜収容所事務所ヘ連レテ行キマシタ。此処デ私等ハ三
    人ノ日本人ニ引渡サレテ三台ノ私有自動車デ「マゲラン」ヘ輸送サレ、(中
    略)私達ハ再ビ日本人医師ニ依ッテ健康診断ヲ受ケマシタ。此囘ハ少女等モ含
    ンデ居マシタ。其処デ私達ハ日本人向キ娼楼ニ向ケラレルモノデアルト聞カサ
    レマシタ。(中略)私ハ一憲兵将校ガ入ッテ来ルマデ反抗シマシタ。其憲兵ハ
    私達ハ日本人ヲ接待シナケレバナラナイ。何故カト云ヘバ若シ吾々ガ進ンデ応
    ジナイナラバ、居所ガ判ッテヰル吾々ノ夫ガ責任ヲ問ハレルト私ニ語リマシ
    タ。」と記録されている。
     ・ 書証番号一七九四は日本陸軍中尉の宣誓陳述書であるが、次の一問一答
    が記録されている。
     問「或ル証人ハ貴方ガ婦女達ヲ強姦シソノ婦人達ハ兵営ヘ連レテ行カレ日本
    人達ノ用ニ供セラレタト言ヒマシタガソレハ本当デスカ」
     答「私ハ兵隊達ノ為ニ娼家ヲ一軒設ケ私自身モ之ヲ利用シマシタ」
     問「婦女達ハソノ娼家ニ行クコトヲ快諾シマシタカ」
     答「或者ハ快諾シ或ル者ハ快諾シマセンデシタ」
     問「幾人女ガソコニ居リマシタカ」
     答「六人デス」
     問「ソノ女達ノ中幾人ガ娼家ニ入ル様ニ強ヒラレマシタカ」
     答「五人デス」
     (中略)
     問「如何程ノ期間ソノ女達ハ娼家ニ入レラレテヰマシタカ」
     答「八ヶ月間デス」』

     少し読んでみますが、『工場ノ設立ヲ宣伝シ四方ヨリ女工ヲ招致シ、麗澤門
    外ニ連レテ行キ脅迫シテ賎女トシテ獣ノ如キ軍隊ノ淫楽ニ供シタ」との記述が
    ある、と。そういう文章だということですね。

     これはもちろん証書ですから、それを鵜呑みにしていいのかどうかという問
    題はありますが、少なくともこういう証書が証言としてある、ということです。

     それから被害女性の証言として、『私ヲ他ノ六人ノ婦人ヤ少女等ト一緒ニ連
    レテ収容所ノ外側ニアッタ警察署ヘ連レテ行ッタ。(中略)私等ヲ日本軍俘虜
    収容所事務所ヘ連レテ行キマシタ。此処デ私等ハ三人ノ日本人ニ引渡サレテ三
    台ノ私有自動車デ「マゲラン」へ輸送サレ』と。健康診断を受けて『其処デ私
    達ハ日本人向キ娼楼ニ向ケラレルモノデアルト聞カサレマシタ』と」

    岩上「少女も含んでいました、とありますね」

    能川「『私ハ一憲兵将校ガ入ッテ来ルマデ反抗シマシタ』うんぬんと。『其憲
    兵ハ私達ハ日本人ヲ接待シナケレバナラナイ。何故カト云へバ若シ吾々ガ進ン
    デ応ジナイナラバ、居所ガ判ッテイル夫ガ責任ヲ問ハレルト私ニ語リマシタ』
    と。

     つまり、お前が言うことを聞かなければ夫が責任を取ることになるぞと脅し
    て、売春をさせたという証言です。他にもいくつか無理やり連れて行ったとい
    うたぐいの証言や、そういう記述を含む文章があるではないかと、そう言って
    いるわけです。

     質問主意書は、以下のように続きます。

    『1 政府は、これらの文書の存在を河野官房長官談話発表までに承知してい
    たか。
    2 河野官房長官談話の発表後も、政府は「慰安婦」問題の調査を継続してい
    るが、今日まで政府はこれらの文書を内閣官房に保管しているか。
    3 これらの文書は、安倍首相の答弁内容である「軍や官憲の強制連行」「人
    さらいのように、人の家に入っていってさらってきて、いわば慰安婦にしてし
    まったということ」を示す文書とみなせるのではないか』

     質問としては、それらの文書の存在を河野談話発表までに知っていたのか、
    と。これは大事なポイントです。知っていたとしたら、2007年の閣議決定で、
    ウソをついたということになりますから。

     さらに、その河野談話の発表後も調査継続をしているが、それについてはき
    ちんと政府が保管しているのか、ということも質問しています。

     それから三つ目。これは先ほどの辻元議員の質問と同じような内容ですが、
    こういう証書、こういう証言をもって強制連行の証拠だと認めるのか、と。

     その三つの認識を問うているわけです。これが、その質問主意書のほうです。
    それにたいしての政府の回答、これがひどいのですよ」

    ---------------------------------------------------------------------
    (※9)平成19年3月8日提出 安倍首相の「慰安婦」問題への認識に関する質問
    主意書(【URL】http://bit.ly/1eSqONp)

    (※10)平成25年6月10日「日本軍『慰安婦』問題の強制連行を示す文書及び
    政府認識に関する質問主意書」(【URL】http://bit.ly/1tnpE0g)

    ===================================
    ◆はぐらかしに終始する政府の答弁書◆
    ===================================

    岩上「ひどいんですか」

    藤川「人をバカにするのにも程があります。以下、見てみます。

    『一の1について

     御指摘の文書つづりについては、法務省において保管されていたものであ
    るが、当該文書つづりにつづられた個々の文書を取得した時期等が不明である
    ため、お尋ねにお答えすることは困難である。

    一の2について

     御指摘の各文書については、内閣官房において保管はしていない。なお、
    いわゆる従軍慰安婦問題の調査については、政府としては、これまで、平成四
    年七月六日と平成五年八月四日の二度にわたり、その結果を発表し、同日の調
    査結果の発表は、政府として全力を挙げて誠実に調査した結果を全体的に取り
    まとめたものであり、一つの区切りをなすものであるが、事柄の性質上、その
    後も新しい資料が発見される可能性はあることから、そのような場合には、関
    係省庁等に対して内閣官房に報告をするよう求めているところである。

    一の3及び二について

     お尋ねについては、一の2についてで述べた平成五年八月四日の調査結果
    の発表までに政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行
    を直接示すような記述は見当たらなかったものである。
     なお、同日の内閣官房長官談話は、政府において、平成三年十二月から平
    成五年八月まで関係資料の調査及び関係者からの聞き取りを行い、これらを全
    体として判断した結果、当該談話の内容となったものである』

     まず、一の1についてですが、これは、要するに知らんということです。一つ
    目の、河野談話までに知っていたのか、という問いに対しては、分からん、と。
    『お尋ねにお答えすることは困難である』と、木で鼻をくくったような返事で
    すね。

     ですが、これはまだマシなほうで、二番目の、保存していたのか、という問
    いに対しては、内閣官房においては保管してない、と回答しています。

     次に、一の3ですね。これがポイントなのですが、さきほどここでご紹介し
    たような戦犯裁判関係の資料、ああいうものは強制連行を示すものではないの
    か、と聞かれて政府はどう答えたか。その答えが、一の3です。

     『お尋ねについては、一の2についてで述べた平成5年8月4日の調査結果の発表
    までに政府が発見した資料のなかには、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直
    接示すような記述は見当たらなかったものである』。こう言っています」

    岩上「回答になってはいないですね」

    能川「そうなんです。2007年の答弁書をそのまま繰り返しているだけなので
    す」

    岩上「紙智子議員は、その後に見つかった証言の例として、文書自体もきちん
    と添えて、『ここにきちんと書いてあるのだからそれをお読みなさい』と示し
    て、こうした事例は強制性連行じゃないんですか、と聞いたわけですよね。

     しかし、その当該の文書についてはいっさい触れずに、文書とは関わりのな
    い調査結果を持ちだしてきて、その調査以前の資料のなかには見当たらなかっ
    た、と言っています。トンチンカンとしか言いようがありません」

    ===================================
    ◆河野談話発表までに発見されていた強制連行の証拠◆
    ===================================

    能川「ところが、話はこれで終わらないのです。共産党は別の日に、赤嶺政賢
    議員さんが別の日に、衆議院でさらに追及しています。『強制連行の裏付けが
    なかったとする2007年答弁書に関する質問主意書』(※11)という質問主意書
    を出しているんですね。

     まず赤嶺議員は、安倍総理は2007年の閣議決定を引き合いに出して強制連行
    はなかったのだと言っているが、その答弁書というのは、さきほどの2007年の
    もので間違いないかということを、確認しています。

     『一 安倍晋三内閣総理大臣は、二月七日の衆議院予算委員会で、「さきの第
    一次安倍内閣のときにおいて、質問主意書に対して答弁書を出しています。こ
    れは安倍内閣として閣議決定したものですね。つまりそれは、強制連行を示す
    証拠はなかったということです。つまり、人さらいのように、人の家に入って
    いってさらってきて、いわば慰安婦にしてしまったということは、それを示す
    ものはなかったということを明らかにしたわけであります。」と答弁している。
    この「答弁書」とは、二〇〇七年三月八日衆議院議員辻元清美君提出「安倍首
    相の「慰安婦」問題への認識に関する質問主意書」に対する答弁書(以下、
    「答弁書」という。)であり、「強制連行を示す証拠はなかった」ということ
    を明らかにした部分は、「同日の調査結果の発表までに政府が発見した資料の
    中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらな
    かったところである。」という部分であると考えてよいか。間違いがある場合
    は、答弁の該当部分を示していただきたい』

     それから二では、その同日の調査結果の発表までに発見した資料とはいった
    いどういう資料を指すのか、そうしたことを特定せよと、要求しています。

    『三 一九九三年八月四日の「いわゆる従軍慰安婦問題の調査結果について」
    には、〔法務省関係〕(バタビア臨時軍法会議の記録)がある。それは、1
    「ジャワ島セラマン所在の慰安所関係事件」、2「ジャワ島バタビア所在の慰
    安所関係の事件」についての「被告人」「判決事実の概要」などを記したもの
    である。この事実に間違いないか』

     三は、これも非常に重要なポイントです。1993年8月4日というのは、河野
    談話の発表の日です。「いわゆる従軍慰安婦問題の調査結果について」の調査
    結果とは、河野談話とともに発表された調査結果のことです。

     そこには法務省関連の資料として、オランダが行った戦犯裁判である、バダ
    ビア軍事臨時軍法会議の記録などが含まれています。その中に、ということは
    つまり、河野談話の発表までに政府が見つけていた文書のなかに、“セマラン
    他の抑留所に収容中であったオランダ人女性らを慰安婦として使う計画の立案
    と、実現に協力したものであるがうんぬん”と書かれていますが、それが含ま
    れているか、と聞いています。これは、有名なスマラン事件(※12)のことを
    指しています。これは、まさに絵にかいたような強制連行の事例です。その裁
    判資料が入っていたではないかと、そういう指摘なのです」

    岩上「なるほど。あったわけですね」

    能川「さきほど、答弁書がもうひとつウソをついていると言ったのは、実はこ
    の点なんですね」

    岩上「彼らは、この期間内に集めたものにはなかったと言ってきたけれど、期
    間内に集めたもののなかに入っていたじゃないか、ということですね」

    能川「そうです。次の四にありますね。『上記慰安所に連行し、宿泊させ、脅
    すなどして売春を強要するなどとした』うんぬん、というわけです。

     『四 この〔法務省関係〕(バタビア臨時軍法会議の記録)は、1「ジャワ島
    セラマン所在の慰安所関係事件」について、「判決事実の概要」を記している
    が、そこには、「ジャワ島セラマンほかの抑留所に収容中であったオランダ人
    女性らを慰安婦として使う計画の立案と実現に協力したものであるが、慰安所
    開設後(一九四四年二月末ころ)、「一九四四年二月末ころから同年四月まで
    の間、部下の軍人や民間人が上記女性らに対し、売春をさせる目的で上記慰安
    所に連行し、宿泊させ、脅すなどして売春を強要するなどしたような戦争犯罪
    行為を知り又は知り得たにもかかわらずこれを黙認した」などの記述がある。
    間違いないか』

     つまり、河野談話の発表までに、こういう証拠が見つかっていたではないかと
    いう突っ込みなのです。至極当然の追及ですね。そして質問の五と六は、『オ
    ランダの裁判記録にあるのは、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すよ
    うな記述』ではないのか、という趣旨のものです。それから、もしそうだとす
    れば07年の答弁書は誤りではないのか、という質問ですね。

     では、これに対して、答弁書がどう答えたか。これはすごいですよ。読んだら
    愕然としますよ。

    ---------------------------------------------------------------------
    (※11)平成25年6月10日「強制連行の裏付けがなかったとする二〇〇七年答
    弁書に関する質問主意書」(【URL】http://bit.ly/1nA0SWE)

    (※12)スマラン事件:別名、白馬事件。日本軍占領中のインドネシアで、日
    本軍人によりオランダ人女性に対して行われた監禁・強姦事件のこと。1944年
    2月、南方軍管轄の第16軍幹部候補生隊が、オランダ人女性35人を、民間人抑
    留所からスマランにあった慰安所に強制連行し、強制売春させたうえで強姦し
    たとされる。戦後、国際軍事裁判において、軍人や軍属の請負業者に対して有
    罪が宣告されている。(参照:Wikipedia【URL】http://bit.ly/1fyb0ui)

    ===================================
    ◆ウソをウソと認められず、追及に逃げ回る政府◆
    ===================================

    能川「『一について
     お尋ねの「答弁書」とは、衆議院議員辻元清美君提出安倍首相の「慰安
    婦」問題への認識に関する質問に対する答弁書(平成十九年三月十六日内閣衆
    質一六六第一一〇号。以下「答弁書」という。)を指しており、政府の認識は、
    答弁書一の1から3までについてでお答えしたものと同じである。
    二について
     お尋ねの「同日の調査結果の発表までに政府が発見した資料」とは、内閣
    官房内閣外政審議室(当時。以下同じ。)が平成四年七月六日及び平成五年八
    月四日にそれぞれ発表した「いわゆる従軍慰安婦問題の調査結果について」に
    おいて、その記述の概要が記載されている資料を指している。
    三及び四について
     内閣官房内閣外政審議室が平成五年八月四日に発表した「いわゆる従軍慰
    安婦問題の調査結果について」において、御指摘のような記述がされている。

    五及び六について
     政府の認識は、答弁書一の1から3までについてでお答えしたものと同じ
    である。

     まず「一」は『強制連行を示す史料はなかった、という閣議決定とはどれの
    ことか』の確認ですね」

    岩上「辻元さんへの答弁書と同じものであると」

    能川「また木で鼻を括ったような答弁です」

    岩上「そして二。『お尋ねの同日の調査結果の発表までに政府が発見した資料
    とは』とは、内閣官房内閣外政審議室が平成4年7月6日および8月8日にそれぞ
    れ発表した『いわゆる従軍慰安婦問題の調査結果について』において、その記
    述の概要が記載されている資料を指している』、と」

    能川「つまり、河野談話発表の時点で政府が発見していた資料とは、赤嶺議員
    が指摘した、スマラン事件の裁判記録を含む文書だということを、この二で認
    めているわけです。

     「三及び四について」では、さきほどの肝心な問題、つまり、そこに含まれ
    ていたのはオランダによる戦犯裁判の資料であり、資料には売春強要の犯罪が
    記録されているのではないかと言う質問に対して答えています。これについて
    は、ご指摘のような記述はありますよ、ということを、サラッと言っています。

     ところが、最後の「五及び六について」では、政府の認識は答弁書一から三ま
    でについてお答えしたものと同じである、というふうに言っています。つまり、
    河野談話の発表までには強制性を示す記述を含む資料はありませんでしたとい
    う見解を、また繰り返しているのです。

     要するには、この共産党の二度にわたる追及によって、第一に、河野談話の
    発表以降に強制性を示す資料が見つかっている、と。また、民間で調べた資料
    のなかにもそういう資料がある、と。さらには、河野談話の発表以前にその強
    制連行を示す資料が見つかっていた、政府は見つけていたではないかと、そう
    言われているわけです。普通の神経であれば当然、これを認めなければいけな
    いわけですよ。

     ところがこれを認めると、例の07年の答弁書はバラバラになってしまう。ま
    ったくのウソだったという話になってしまうのです」

    岩上「つまり政府は、ある限定した資料についてであれ、そこのなかに強制性
    を示す証拠はなかったのかと問われて、いや、ありましたよと、それを認めて
    いるわけですね。我々の資料の中にもそうした証拠は含まれていますよ、と。
    だが、強制性があったのか否かについては答えないのですね」

    能川「そうなんです。五および六では、要するに、あれは強制連行だったので
    はないのか、と問うているわけです。答弁書は誤りであり訂正するべきと考え
    るが、安倍内閣の見解は、とあります。

     これに対して、政府は訂正せずにどう答えたのかというと、答弁書一の1から3
    までについてお答えしたものと同じだと、言っています。これが何を意味して
    いるかというと、『政府の認識は答弁書一の一から三までについてお答えした
    もの』である、と。この答弁書とは、辻元議員への答弁書のことです。つまり、
    河野談話の発表までには見つからなかったという見解を、臆面もなく繰り返し
    ているんですね。

     これはちょっと信じがたい話です。それなのに、いまだに、07年の答弁書が河
    野談話を見直すべしとする主張の根拠の一つにされてしまっているのです。

     これは非常にゆゆしき問題だと思います。マスコミもなぜそこのところをき
    ちんと追及しないのか、非常に不思議でなりませんが。

     これはどう考えても、追及によってウソがバレバレになっている、と。バレ
    バレになっているけれど、ウソをウソと認められないので、逃げているという
    図式です」

    ===================================
    ◆河野談話見直しを狙う安倍総理の二枚舌◆
    ===================================

    岩上「そうですよね。これは当たり前ですが、こうしたやり取りは当然英訳さ
    れて、世界中が見ているでしょう」

    能川「実際に、紙議員の質問と答弁に関しては、英語での報道(注13)が出ま
    した。やはり安倍総理に対して、否定的な報道がなされていますね」

    岩上「米国政府、あるいは米国の主要メディアも、慰安婦問題や歴史認識問題
    について厳しく言ってきています。日本政府がこうした詭弁の回答を繰り返し
    ていることは、もはや、海外にも明らかになっているのではないのでしょうか。

     総理のまわりの作家だの、それから閣僚だのの妄言、失言ということを追及し
    ていってもきりがないので、政府そのものが詭弁を弄し続けながら言っている
    ということを、世界に示す必要があるかもしれないですね」

    能川「しかも、安倍総理は非常に危険な二枚舌を使っています。一方で、安倍
    内閣としては河野談話を見直すつもりはないと言いながら、『山田さんが質問
    をしてくれたおかげだ』、ナイスアシストだったと、こうも言っているわけで
    すから。これでは、河野談話を見直したいという本音がダダ漏れだと、言わざ
    るをえません」

    岩上「しかし、河野談話を見直すということは、もう一度焦点を当てて自分た
    ちが検証し、その結果、この河野談話を撤回すべきと結論付ける、ということ
    ですよね。

     ということは、彼らが目をつむろうとしている資料にもスポットがあたるとい
    うことで、かえってヤブヘビになりませんか?」

    能川「それはそうですが、なにしろ野党がアシストしてくれていますから。国
    会の場で野党がきちんと追及できればいいですが、そういう状態にはないので
    す。民主党の国対委員長が、さきほどから名前が出ている松原仁氏ですからね。
    きちんと追及してくれるのかどうか、非常に心許ないと言えます」

    岩上「そうですね。ただ、ネットウヨクのような権力なき人々の声で、という
    のではなく、権力の座にあるトップの人たちがこぞって今、歴史の修正を図ろ
    うとしている。これは、考えようによってはものすごいことですよ。おそろし
    いことです」

    能川「ここに、強制連行に関する資料というのはどういうものがあるのかとい
    うことに興味をお持ちの方のために、いくつかリストアップしておきました。
    ここに挙げているもののなかで、下の三つは、いわゆる戦犯裁判関係の資料で
    す」

    ・『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』全五巻(龍溪書舎出版、1997年)
    ・吉見義明編、『従軍慰安婦資料集』(大月書店、1992年)
    ・吉見義明監修、内海愛子・宇田川幸大・高橋茂人・土野瑞穂編、『東京裁判
    ─性暴力関係資料』(現代史料出版、2011年)
    ・戦地性暴力を調査する会編『資料集 日本軍にみる性管理と性暴力─フィリ
    ピン一九四一─一九四五年』(梨の木舎、2008年)
    ・梶村太一郎・村岡崇光・糟谷廣一郎『「慰安婦」強制連行』(金曜日、2008
    年)

    岩上「これらは、手に入れられたのですね。お高いんのでしょうか」

    能川「結構高いですね。一番下がオランダの事例。下から二つ目がフィリピン
    の事例。それから、上から三つが、主に中国関連ですね。あと、最初の『政府
    調査「従軍慰安婦」関係資料集成』という資料は、本になって出たのですが、
    今はPDFファイルの形で閲覧することができます(※14)。全部、ネットにあ
    がっています」

    岩上「あがっているのですか? そうするとタダで読めるということじゃない
    ですか」

    能川「そうです。タダで読めるんです」

    ・政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成(【URL】http://bit.ly/1nIEwE2)

    岩上「これは重要ですよ。ここのなかには、先ほどあげた新しい資料とか、あ
    るいは、談話を出すまでという限定された期間内であってもすでに見つかって
    いた資料、というのもはいっているわけですね」

    能川「ええ、入っています。もちろん、1997年以降に見つかった分は入ってな
    いですけども」

    岩上「なるほど。少なくとも河野談話の元になった資料は全部入っている」

    能川「すべて入っています」

    ----------------------------------------------------------------------
    (※13)Japan pulls back on denials of WWII sex slavery(CNS NEWS、
    2015.05.08【URL】http://bit.ly/1farWXg)

    (※14)『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』(【URL】http://bit.ly/
    QoeLw4)

    ===================================
    ◆NHK籾井会長「オランダの飾り窓を見ろ」発言の問題◆
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    岩上「『東京裁判─性暴力関係資料』、こちらも必須の資料なのですね。吉見
    義明さんの監修で、内海愛子、宇田川幸大さん高橋茂人さん、それから土野瑞
    穂さんが編集されていると」

    能川「これは非常に新しいですね。これは実は、新たに最近の研究でわかって
    きたこと、つまり、河野談話以降に分かってきたことなのですが、東京裁判で
    は、裁判の証拠として、公式の慰安所というよりも、兵隊たちが勝手に作った
    私設の慰安所での暴力についての証言、証拠というのが、かなり提出されてい
    たのです。

     ご存じのように、裁判においてはすべての証拠、証書が読み上げられるわけ
    ではありません。それから、速記録に残されていないため、あまり注目を浴び
    ていなかった資料が結構眠っていることが、最近の研究で分かってきました。
    そう言った資料で、新たに発掘されたのが、この本ということなのです」

    岩上「なるほど、まだまだあるわけですね。次に、戦地性暴力を調査する会編
    『資料集 日本軍にみる性管理と性暴力─フィリピン一九四一─一九四五年』、
    これはどのような資料なのでしょうか」

    能川「これは、市民団体によって作られた資料集で、フィリピンに焦点をあて
    ています。中国、フィリピンに共通しているのが、植民地ではなくて占領地だ
    ったという点です。

     占領地では、植民地に比べて、かなり荒っぽい女性の集め方をしています。こ
    れは、そのフィリピンに関連した資料を集めたものということになります。多
    少、他の資料と重複している部分もあるようですが、とにかくフィリピンに特
    化して集めたものです」

    岩上「私は、フィリピンで従軍慰安婦にされた女性で、生存されている方に直
    接対面して、インタビューを行いました(※15)。その方は、当時、少女だっ
    たのですが、家族と一緒に市場でものを売ったり買ったりしていたところへ、
    突然日本軍がやってきて、暴力的にいろいろなものを簒奪していくわけですが、
    その時に逃げ遅れて、引きずりあげられてトラックに乗せられ、力づくで誘拐
    されたのです。そしてそのまま収容所に入れられて、問答無用で強姦され、慰
    安婦にされた、と」

    能川「もしそれを強制連行と言わないとしたら、この世に強制連行なんてない
    ですよね」

    岩上「ないです。この方はまちがいなく、日本軍が銃剣を突きつけながら強制
    的に拉致したという当事者も当事者、ということですよね。次に、『「慰安
    婦」強制連行』(金曜日、2008年)とあります。これは『週刊金曜日』のこと
    でしょうか」

    能川「そうですね。これは、オランダ軍の裁判資料を集めたものです。従来は
    英語訳から重訳されていたものが多かったのですが、これは、オランダ語の原
    資料にあたって、それを翻訳したものです」

    岩上「先ほどから出ているこのオランダの事件というのが、そもそも河野談話
    を出すときすでに、集めた資料のなかにあったのではないのか、ということで
    すね。このオランダの事件というのも、強制性を示す資料で、かつオランダの
    方が実名で、自分自身が告発したものです。これはもう、もう世界が知ってい
    る話ですね。

     余談になりますが、NHKの籾井会長が、就任早々に、従軍慰安婦はなかった
    という発言をしました。そしてその発言のなかで、オランダの飾り窓を見ろ、
    と言っているわけです。

     オランダの飾り窓を見ろ、どこにでもあったものだと言った。つまり、世界
    中どこにでもある、オランダにもあるだろというように、事例としてオランダ
    に言及したわけですが、これは最悪ですよ。公共放送の報道機関のトップが、
    こともあろうこういう言い方で、一番焦点になっているオランダの事件に触れ
    ているわけです。とんでもない発言ですよ」

    能川「別にオランダ軍は飾り窓と業務提携して、自分の兵士たちを通わせてい
    るわけではないですからね」

    岩上「ないですし、またその飾り窓といった施設のところに、占領地の女性を
    連行して強姦して、ということではなかったわけですから。そう考えると、彼
    は今、あらゆる国の神経を逆なでしつつ、日本のメディアのトップエリートの
    地位にいるという事になりますよね。非常におそろしいことです」

    能川「ちなみに、このオランダ軍の戦犯裁判についても、東京裁判と同じよう
    に、そんなものは勝者の裁きで信用できるかというように思っている人が、右
    派のなかには多いと思います。しかし、実は面白いことに、日本政府は、戦後
    しばらくして、そのオランダ軍の戦犯裁判にかかわった人々に聞き取り調査を
    しています。

     これについては、長らく表沙汰になっていなかったのですが、それが最近公
    開されました。日本経済新聞の井上亮という記者の方が、その問題について熱
    心に調査されていて、本にもなっています(※16)。実は、このオランダの戦
    犯裁判で弁護人を務めた方への聞き取り調査というのがあって、その方が、起
    訴状にあったようなことはほとんど本当だと思うと証言しているのです。

     さきほどのスマラン事件をはじめとして、強制売春事件、強姦事件が裁かれ
    ているのですが、起訴状にあったぐらいのことはほとんどすべて真実だろう、
    というのです。むしろ、起訴されていない事件がまだいっぱいあるというよう
    に、弁護人を務めた日本人の方が、後になって回想しているのです。

     つまり被告人の弁護人の立場から見て、『この起訴状に書いてあることについ
    ては、これはもうとても否定できない。まして、これはまだ氷山の一角で、起
    訴されてない事件がいっぱいあったに違いないと実感した』、というように証
    言されているのです」

    岩上「なるほど。先ほどの南京大虐殺のときと同様に、隠れている暗数があま
    りにも大多すぎるという事ですね。南京大虐殺の、婦女の暴行等々のくだりの
    ところですよね。とてもあげられない、と。いちいちあげたら、そのあげた人
    間というのは、たまたま発覚した人間だから不公平になるとまで言っていまし
    たが、それを裏付けるような話ですね」

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    (※15)2013/08/12 岩上安身によるフィリピン人元従軍慰安婦のエステリー
    タ・デイさんインタビュー:エステリータ・デイさんはインタビューの中で、
    当時を振り返って次のように語っている。
    「10月か11月のある日、ライフル銃を携えた日本兵が、ゲリラ容疑で捕まえた
    フィリピン男性たちを市場の近くにある広場に連行してきた。日本兵は、捕ま
    えた人たちの首をはねたり、ライフルで撃ったりした。居合わせた市民は一斉
    に逃げたが、私は足をすべらせ逃げ遅れてしまった。そして、1人の日本兵に
    腕をつかまれた。彼らが駆ってきたトラックに強引に乗せられ、連れて行かれ
    た」
    「すぐに一角にある小屋に押し込められ、1人の日本兵が入ってきて私を押さ
    えつけてレイプした。そのあと2人の日本兵、その後も数人にレイプされた。
    さらに別の日本兵がレイプしようとしたので抵抗すると、壁に頭を打ちつけら
    れ意識を失った」(【URL】http://bit.ly/1cmGM0Z)

    (※16)半藤一利・秦郁彦・保阪正康・井上亮『「BC級裁判」を読む』(日本
    経済新聞出版社、2010年)出版社による紹介文:「国家(上官)の命令だっ
    た」で戦争下の残虐行為が免罪されるのか? 人間が組織の枠に押し込められ、
    生死の極限状態に置かれたとき、何が行われるか? 戦争犯罪の裁判記録を通
    して見えてくるのは日本人の実像である。
    (【URL】http://amzn.to/1kO6m07)

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    ◆「国会意思」にこだわる橋下徹・大阪市長◆
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    能川「今度は、橋下市長です。河野談話を見直す動きがあることについて、橋
    下市長もさっそく、元気になっていますよね」

    ・橋下徹氏の2014年2月26日のツイート(【URL】http://bit.ly/1nz4Wun)

    岩上「読んでおきましょう。『産経新聞は河野談話の検証について世論調査で
    賛否を問う質問をする際に、河野談話の何が問題点なのかを丁寧に説明してい
    る。あの説明をすれば、おそらく常識的な国民は皆検証賛成となるだろう。僕
    の慰安婦問題の発言の世論調査の際は、丁寧な説明なく、賛否を問うていた。
    これは産経新聞に限らず』」

    能川「ちょっと最後は恨みがましいですね。ここで、『説明すれば、常識的な
    国民は皆検証賛成となるだろう』と言っていますが、さきほどの例の答弁書に
    ついては、まったく河野談話に対する反論になっていないのだということがお
    分かりだと思います。

     河野談話の発表以前にも強制連行を示す資料は存在していました。しかもそ
    の河野談話というのは、強制連行だけを問題にしているわけでもなく、また、
    河野談話以降、さらに強制連行を示す資料も出てきています。

     つまり、河野談話を見直す理由はまったくないわけです。ところが、マスコ
    ミでは、2007年の答弁書では強制連行を示す記述がないとされたとか、あるい
    は慰安婦の証言に裏付けがないとか、そういうところだけがピックアップされ
    ていて、検証への流れが作られていってしまっています」

    ・橋下徹氏の2013年7月27日のツイート(【URL】http://bit.ly/1hDWxO7)

    岩上「次のツイートも読んでおきましょう。『世界各国も戦時、戦地において
    女性を性の対象として利用していた』。彼は、懲りていませんね。あのとき、
    自分で自分の発言を修正したというのに。この発言も、さきほどのNHKの籾井
    さんの言っているのと同じようなことですが。

     『にも関わらず、日本特有の問題として慰安婦像が設置されるのは、河野談
    話で、国家の意思として女性を拉致・人身売買したことを認めた表現となって
    いるから』」

    能川「これも実は、ゴールポストを下げる戦略の一例です。『国家の意思』と
    いうところに注目して頂きたいのですが、橋下市長はこれを、かなり後になっ
    てから言い出しています。最初は、『国家の意思』うんぬんということは言っ
    ていなかったのです。批判を浴びて、その後、急にこの『国家の意思』という
    ことを言い出しました。問題は、『国家の意思』として強制連行したかどうか
    だと、こう言い出したわけです。

     それで、河野談話にそう書いてあるというのですが、さきほどご覧になって
    いただいたように、河野談話のなかに、『国家の意思』などという言葉はあり
    ましたか?」

    岩上「ありません」

    能川「ありませんでしたよね。国家の意思として女性を拉致した、などという
    ことは書かれていません」

    岩上「軍が直接あるいは間接的に関与したとか、さまざまな関与のパターンが
    あったが、とにかく軍が関与した、というようなことが書かれているわけです
    よね」

    能川「ええ。意思などという言葉は関係ないわけです。そもそも、彼は弁護士
    なのに、組織としての国家の意思というものについて、これをどのように認定
    するのかという点で、いかにもナイーブなことを言っています」

    岩上「そうですね。定義がありませんね、国家の意思とはなんぞやという。政
    府のことなのか、行政府のことなのか。ただ、行政府といってもたくさんあり
    ますから。軍も行政機関です。それなのに軍の意思は国家の意思にはならない
    のか、ということですね」

    能川「意思と言っても、公文書に記述が残るような意思とか、当事者たちの暗
    黙の了解で成立したような意思とか、いろいろあるわけですからね。非常にナ
    イーブなことを言っています」

    岩上「これは、例えば枢密院で決めたからとか、御前会議で決めたからとか、
    どんどんハードルが…」

    能川「ええ、あがっていくわけですよ。最後はけっきょく、御名御璽の入った
    命令書がないと国家の意思とはならない、というようなことを言い出すわけで
    す」

    岩上「国際条約でもあるまいし」

    ・橋下徹氏の2013年7月27日のツイート(【URL】http://bit.ly/1tsylU8)

    能川「ここでもやはり、『国家の意思』ということを言っています。要するに、
    この、『国家の意思』うんぬんと思われているから日本だけが非難されるのだ、
    という論法に落ち着いているわけです」

    岩上「これも読みましょう。『国家の意思として拉致・人身売買かどうかの事
    実は非常に重要。世界各国も戦時、戦地において女性を性の対象として利用し
    たにもかかわらず、世界各国からすると、これが日本特有の事情とされている。
    人権問題なら、日本特有の問題ではない』と。なるほどね」

    能川「では、本当に世界各国が『国家の意思』がどうこうと言って日本を責め
    ているのか、ということになります。「アクティブ・ミュージアム 女たちの
    戦争と平和資料館」(WAM)というサイトが、2007年前後に、各国あるいは各
    機関で採択された慰安婦決議を翻訳して、載せてくれています(※17)

     結論だけ先に言いますと、例えば、米下院、オランダ下院、カナダ下院、EU
    議会の四つの決議ではいずれも、『国家の意思』という言葉は出てきませんし、
    そもそも強制連行という言葉がでてきていません。

     集団強姦とか、強制中絶とか、こういう言葉はありますが、しかし強制連行
    という言葉は出てきません。『20世紀でも最大の人身取引事件』とはされてい
    ますが、『強制連行』ではない。人身取引というのは強制、いわゆる銃剣突き
    つけての誘拐という形をとるとは限りませんから」

    岩上「やたら連行にこだわりますね」

    能川「そうなのです。強制連行にこだわるのです」

    ---------------------------------------------------------------------
    (※17)WAM(アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館)【URL
    】http://bit.ly/1eCWoMG

    (その3に続く)

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