日本の土壌中に驚くべき高レベルの放射性物質 米サイエンス誌
2011.05.05 Thu 16:35 -edit-
Japan Soil Measurements Surprisingly High 日本の土壌中に驚くべき高レベルの放射性物質
by Jocelyn Kaiser on 25 March 2011, 6:14 PM Science
日本での放射線に関する危惧は福島第一原発を取り囲んでいる土地に広がっています。今週報告された放射線のレベルはその地域の人々に避難をうながすほど高いと専門家は述べています。しかし、より多くのデータなしでは直ちに結論を出すことは困難だとしています。
本日、日本の政府関係者は退避勧告地域を以前の20Kmから30Kmに拡大しました。しかし報道によればその処置は放射線量ではなく、地域に水と食料を供給することの困難さから行なわれたとのことです。
水曜日に日本の文部科学省は原発の周辺の土壌に含まれるセシウム137の放射線量を報告し始めました。放射線の線量は原発の北西の2地点で最も高く、3月20日に福島第一原発から北西40Kmに位置する飯館村で8690ベクレル/Kgから最高で16万3000ベクレル/Kgを測定しました。
「土壌測定は避難目的のために空中における放射能より重要です」とイリノイのアルゴンヌ国立研究所の原子力エンジニアのShih-Yew Chen氏は述べました。空中の放射線は一時的ですが、セシウムの粉末は土壌中に残存しているため、半減期の短いヨウ素131を含む原乳や野菜よりも重要であり、「土壌に含まれるセシウムのレベルは避難が必要なレベルです」と述べました。
Chen氏によれば、概算で16万3000ベクレル/kgのセシウム137を含む土壌に立つ人は1年に約150mシーベルトの被爆を受けるとのことです。これは米国環境保護局の基準で避難が必要とされる年間50mシーベルトよりかなり高い値です。1日あたり4回の胸部X線検査を受けるに等しい0.41mシーベルトを被爆していることになります。
しかし、それだけを意味するのではありません。福島第一原発の周辺のホットスポットの放射線のレベルは旧ソ連の1986年のチェルノブイリ原子炉の事故で影響を受けたいくつかの地点で見つけられたレベルと同程度です。放射性物質が深さ2cm未満に分布していると仮定して、Chen氏は、16万3000ベクレル/kgがおよそ800万ベクレル/m2と同等であると推定しています。 チェルノブイリの近くのいくつかの村で最も高い放射線量が検出されたセシウム137のレベルは500万Bq/m2でした。
原文
About Science:Founded in 1880 on $10,000 of seed money from the American inventor Thomas Edison, Science has grown to become the world's leading outlet for scientific news, commentary, and cutting-edge research, with the largest paid circulation of any peer-reviewed general-science journal. Through its print and online incarnations, Science reaches an estimated worldwide readership of more than one million. In content, too, the journal is truly international in scope; some 35 to 40 percent of the corresponding authors on its papers are based outside the United States. Its articles consistently rank among world's most cited research.
原発 放射能 水道 食品汚染
by Jocelyn Kaiser on 25 March 2011, 6:14 PM Science
日本での放射線に関する危惧は福島第一原発を取り囲んでいる土地に広がっています。今週報告された放射線のレベルはその地域の人々に避難をうながすほど高いと専門家は述べています。しかし、より多くのデータなしでは直ちに結論を出すことは困難だとしています。
本日、日本の政府関係者は退避勧告地域を以前の20Kmから30Kmに拡大しました。しかし報道によればその処置は放射線量ではなく、地域に水と食料を供給することの困難さから行なわれたとのことです。
水曜日に日本の文部科学省は原発の周辺の土壌に含まれるセシウム137の放射線量を報告し始めました。放射線の線量は原発の北西の2地点で最も高く、3月20日に福島第一原発から北西40Kmに位置する飯館村で8690ベクレル/Kgから最高で16万3000ベクレル/Kgを測定しました。
「土壌測定は避難目的のために空中における放射能より重要です」とイリノイのアルゴンヌ国立研究所の原子力エンジニアのShih-Yew Chen氏は述べました。空中の放射線は一時的ですが、セシウムの粉末は土壌中に残存しているため、半減期の短いヨウ素131を含む原乳や野菜よりも重要であり、「土壌に含まれるセシウムのレベルは避難が必要なレベルです」と述べました。
Chen氏によれば、概算で16万3000ベクレル/kgのセシウム137を含む土壌に立つ人は1年に約150mシーベルトの被爆を受けるとのことです。これは米国環境保護局の基準で避難が必要とされる年間50mシーベルトよりかなり高い値です。1日あたり4回の胸部X線検査を受けるに等しい0.41mシーベルトを被爆していることになります。
しかし、それだけを意味するのではありません。福島第一原発の周辺のホットスポットの放射線のレベルは旧ソ連の1986年のチェルノブイリ原子炉の事故で影響を受けたいくつかの地点で見つけられたレベルと同程度です。放射性物質が深さ2cm未満に分布していると仮定して、Chen氏は、16万3000ベクレル/kgがおよそ800万ベクレル/m2と同等であると推定しています。 チェルノブイリの近くのいくつかの村で最も高い放射線量が検出されたセシウム137のレベルは500万Bq/m2でした。
原文
About Science:Founded in 1880 on $10,000 of seed money from the American inventor Thomas Edison, Science has grown to become the world's leading outlet for scientific news, commentary, and cutting-edge research, with the largest paid circulation of any peer-reviewed general-science journal. Through its print and online incarnations, Science reaches an estimated worldwide readership of more than one million. In content, too, the journal is truly international in scope; some 35 to 40 percent of the corresponding authors on its papers are based outside the United States. Its articles consistently rank among world's most cited research.
原発 放射能 水道 食品汚染
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