11« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»01

    原発問題 -The Truth is Out There-

      : 

    東電福島原発事故の真実 放射能汚染の真実 食物汚染の真実 正しい情報を求めて

    スポンサーサイト 

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    スポンサー広告  /  tb: --  /  cm: --  /  △top

    放射線放出量は約20倍 福島はチェルノブイリを超えている  

    佐藤優 緊急インタビュー 第2回
    福島はチェルノブイリを超えた!
    2011.06.02 web dacapo


    放射線放出量は約20倍
    福島はチェルノブイリを超えている!
     
    足並みの揃わない原発の事故処理

    ――佐藤さんが独自に入手された、クレムリン上層部が作成したと見られるレポート(インタビュー第1回参照)は、チェルノブイリ原発事故の教訓がまとめられていました。同時に日本政府の対応について、「もう黙ってはいられない」というメッセージが強く出ていましたね。

    おっしゃる通りです。とにかく事故処理に対して、または国民の安全確保についてなっていないと。ロシア側が考えている福島第一原発事故の「人災論」のポイントは、問題解決のための『司令塔がない』ということです。東京電力、地方自治体、政府、自衛隊、原子力専門家といったものがバラバラで、それらの組織をまとめる統合本部というがない。これが大失敗であると。

    チェルノブイリの時は、すぐ共産党中央委員会に司令塔ができて、政府を指揮した。その時、ソ連政府の副首相が本部長になってオペレーション全体の責任を持ちました。具体的な目的は、原子炉の状態を安定させることと、住民の避難。この両方を統括して対応にあたりました。いまの日本にはその司令塔が欠如している。それどころか、情報の隠蔽をはじめ、政府は不適切な対応ばかりを繰り返し国民を不安に陥れました。

    4つの「大きなミス」

    ――ただ一方で、歴史上稀に見る大地震、大津波が発生したという事実もあり、「こうなったのも仕方がなかったのでは」という見方もできると思いますが。

    このレポートでは、福島原発事故の被害拡大は、地震も津波も主因ではないといっています。「福島第二原発だって、地震にも津波にも襲われている。しかし致命的な問題は生じなかった」という論理ですね。ということは何が問題かというと、事故後の不適切な対応が主因であると。さらには、政府による情報の隠蔽が問題解決を遅くしているのではとの指摘です。いまになって「メルトダウンは地震が発生して、約4時間後には起きていた」ということが発覚していることからも、この指摘は間違いではないですね。東電はベストを尽くそうと復旧作業に当たっていたんだろうけど、状況が混乱して動きが鈍かったと。

    では、具体的にどのようなミスがあったかということについて、このレポートでは4点挙げています。要約すると、1番目は、原子炉の圧力が上昇したところで、発電所のオペレーターたちが現場から避難してしまったこと。そのため約2日間に渡って何もできず、電力の復旧作業を始めた頃にはすでに手遅れになっていた。

    2番目は、原発事故の被害を抑える重要な時に、送電が止まってしまったこと。東電は、電気はいつでもあるものだという認識の上でマニュアルやシステムをつくっていて、電気関係のインフラが壊れるというプランを想定していなかった。しかも、政府や自衛隊にどのように連絡をするかというラインがきちんと整えられておらず、緊急事態にも関わらず、電話は通じず、連絡はファックスしか使用できなかったじゃないかというのです。

    3番目に事故処理に関わる人間があまりにも少ないこと。4月初旬の時点で、事故処理に当たっていたのは数百人程度。これでは解決できるはずがないと。被爆量の制限の観点からも、経験と情報の共有の観点からも、これは全く不十分な数だった。

    4番目に、チェルノブイリでは住民の安全確保のため、当局は軍まで使って住民を強制退去させた。それ以外に住民の安全を確保する方法はなかったからである。ところが日本は、危険地域の勧告だけして、毅然たる姿勢をとっていない。4月上旬になっても、国際原子力機関(IAEA)にきちんと情報を出していない。以上の4点が主な問題点だといっています。

    福島の放射線放出量はチェルノブイリの約20倍

    ――政府からは、原発から溢れ出した汚染水を特殊船に貯水する案や、放射線物質の飛散防止のために特殊な布で建屋を覆う案が当初出ましたが、そのあたりは評価していないのでしょうか。

    レポートにもその部分について言及されています。「使用済み核燃料を特別な貯蔵庫に入れることなく、発電所内のタンクに入れていたことについて、ロシア人専門家は驚いている。ロシア人専門家によれば、保管されている使用済み核燃料は、原子力爆弾40個分を作る量である。この使用済み核燃料の管理に異常が起きれば、水、土壌、そして大気が、ウラニウム、ストロンチウム、プルトニウムで汚染される可能性がある。国際的慣例では、使用済み核燃料は、核燃料供給者がすべて活用処理することになっている。福島原発の燃料供給者はアメリカ。アメリカは責任を持たないのかと、なぜ日本もそこを追及しないのか」としています。

    それから、特殊なフードで損壊した発電ユニットを覆うという緊急措置が計画されましたが、「なに馬鹿なことをやっているんだ」とロシア人専門家は猛烈に反対しています。フードは熱で簡単に壊され、無駄であるというのです。これは見せかけだけで日本国民を安心させることが目的だと指摘しています。確かに汚染された塵の拡散を防ぐものだろうけど、危険なのは塵ではなく、汚染された水が土壌と海に漏れ出ること。日本政府は、汚染水を特別な船に集める計画を進めているけれども、その後、その水はどうするのでしょうか。全く無謀な計画だとレポートでも否定しています。

    そうしたことから、今回の福島原発事故もチェルノブイリ同様、人災なのだと締めている。ロシア人専門家の一部は、「福島の影響はチェルノブイリよりも大きい」と主張しています。チェルノブイリでは1基の黒鉛炉が爆発を起こしました。しかし、日本の場合は、3つの原子炉と4つの使用済み燃料プールが損壊している。放射線の放出量はチェルノブイリの約20倍に上ると計算していて、その状況が1ヶ月以上続いている、と。それだからこんなものは、国際管理する必要があるのではないかというのです。国際的な形で、安全基準をつくらなくてはいけないというわけです。

    イノゼムツェフの論評

    ――では、日本政府は今後どのように問題の収束を図るべきなのでしょうか。

    私は、いまの日本がチェルノブイリという過去の遺産をどうやって活かすかということが重要だと思うのです。それについて、興味深い記事が、ロシアの日刊紙『イズベスチア』(3月29日付)にあるのでご紹介します。原発事故発生時の日本の政治体制と、原子炉の管理に関してイノゼムツェフという評論家の論評です。

    「チェルノブイリに関しては、事故発生後3週間で4万5000人が動員され、原発の復旧にあたった。そのうち3500人が原子力技術の専門家。そして7日間の間に、半径10キロ以内の地域から住民1万1000人が強制移住になっている。全体のオペレーションの中で4000人~5000人が死んでいる。それに対して、日本の場合は3基の原子炉が損壊してしまったのに、3週間で170人しか動員されていなかった。そして100ミリシーベルト以上を被爆したのは17人に過ぎず、もちろん死者はいない。こんな状況では解決できない。チェルノブイリと福島を比べてわかることは、原発を運営するには民主的な市場経済が行われている国よりも、権威主義的でイデオロギー的な体制の国のほうが問題解決しやすい」。だから今後、原発大国になるのは中国だけれども、中国でもし原発事故が発生した場合は、チェルノブイリ型の処理、つまり特攻隊か何かを出して国家が中心にやらないと解決しないのだというのです。民主主義的な原則をしていると、原発事故は処理ができずに被害がどんどん広がっていくだけなんだということですね。

    チェルノブイリと比べて、我々が学ぶべきことはなにかというと、いまロシアから発信されることを虚心坦懐に受け止めて、そしてその情報を咀嚼するということ。彼らの発する情報の中には相当使えるものがあると思うのです。

    「ヒューマニズムに反する対応」をした政府

    ――チェルノブイリ原発事故研究の第一人である工学者・小佐古敏荘氏は、原発事故対策にあたるため内閣官房参与に就任しました。しかし、4月末に突如辞任を発表。まだ政府内は、混乱している状況なのでしょうか。

    小佐古さんは、今までの経緯からいうと保守的な人なんです。これまで国側の証人として、広島の被爆者の問題等に当たっていましたので、反原発の人にとっては目の敵にされていた。その小佐古さんですら、「こんなことは自分の良心として許すことができない」と国側の立場に立ち続けられなくなり、辞めてしまった。彼が辞めるときに撒いた紙には「政府は、法と正義に従って原発事故問題の解決を行うべき」「国際基準とヒューマニズムに従って行え」と書かれています。つまり、今の政府は法と正義に従って処置を行っておらず、国際基準を無視して、ヒューマニズムに反するような対応をしているということです。

    一方で、今の与党は司令塔として機能していないのではないかという話がありますが、私はそういう見方をしません。仮に与党が自民党でも、同じような結果かもっとひどい状態になったと思うからです。もし自民党政権だったら、民主党は「そもそも原発がいけないんだ」と反原発の動きを前面に出し、さらに国会は混乱したでしょう。自民党は強く原発推進を進めてきたわけですから、「今の政権の原発政策がおかしい、脱原発だ」とはいえない。結果として民主党政権だったから、「オールジャパン」の潮流ができたんです。

    その中心にいるのが菅直人総理。彼が指導力不足だといわれますが、海江田万里経産大臣にしてもなぜ指導不足なのかを考えなければいけないですね。菅さんは、大きな組織で働いたことがない。それゆえ、大きな組織で人をどう動かすかという知識が乏しい。海江田さんも同様です。つまり大きな組織で仕事をしたことがない人が、合同本部の本部長と副本部長。そう考えると、危機の時、どのように人間をコントロールして問題を改善するかというと、彼らは、「現場に出て行く」「大きな声で怒鳴る」ことで指導してきたわけです。それによって市民運動という小さい場では成功を収めてきた。しかし、この成功はいまの官僚や東電に対しては通用しません。自分のやり方が間違いだと気が付くのは、菅さんが総理大臣のポストを失った時でしょう。

    バッシングだけでは何も解決しない!

    ――政府の危機管理能力は低いのでしょうか。

    菅さんは、だらしない上に気合だけが空回りしていると国民の目には映っています。しかし、程度の差はあれ、私を含め、いまの日本人が持っているだらしなさの表れなんだと思いますよ。攻めには強いけど守りに弱い。会社の上司にだってよくいるじゃないですか。東電や政府に対して「あいつらけしらからん」「いい給料もらってエリート面しやがって」と怒鳴り散らす人もいますが、ではそれで問題解決するかというと、そうではない。だから東電を免罪しろというのではないんです。程度の差はあれ、いまの原発による大量電力消費という世の中に生きる我々にも、責任があるのです。そういう考えを持たないと、第二次世界大戦の時みたいに「あれは軍閥が悪かったんだ」と責任をすべてなすりつけて、国民の責任を完全に免罪するという形となる。

    しかし、それはよくない。エネルギー問題というのは戦争と違って、生きている間、ずっとついてまわりますから。なので我々自身も何ができるのだろうか、長期的に考える必要がある。もし脱原発という考えをお持ちの方がいるのなら、スローガンを叫ぶだけではなく、現実的な脱原発はどのようにすればできるのか考えるべきです。

    今回、ロシアはレポートを通じて厳しいことをいっていますが、日本が歴史上稀に見る大地震に見舞われたことは事実です。1999年に発生した東海村JCO臨海事故のような、純然たる人災ともまた違う。そこを国民もフェアに見ないといけない。現在、世論では「東京電力は役員報酬をなくせ」「社員の給料を落とせ」という声があがっていますが、実際に履行されたら、東電からは有能な人材が逃げるでしょう。東電にいる能力が高い人たちは世界でも活躍できる人材です。バッシングありきで「あー、きもちよかった」と、東電の人たちの給与を下げると、日本のために役に立つ人がどんどん流出してしまう。つまり、綺麗ごとばかりでは駄目なのです。「性悪説」にたって、こんな事態になったら人はどう動くのか、我々国民も考えておくべきなのです。

    ■佐藤優 プロフィール
    作家、元外務省分析官。1960年東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。ロシア情報収集・分析のエキスパートとして活躍し、「外務省のラスプーチン」「戦後最強の外交官」等の異名をとった。著書に『3・11クライシス!』(マガジンハウス)、『国家の危機』(KKベストセラーズ)、『自壊する帝国』(新潮社、第38回大宅壮一ノンフィクション賞、第5回新潮ドキュメント賞受賞作)、『国家の罠』(新潮社、59回毎日出版文化賞特別賞受賞作)等、多数。

    web dacapo

    原発 放射能 水道 食品汚染

    関連記事
    スポンサーサイト

    テーマ: 許されない出来事

    ジャンル: ニュース

    真実の追求  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

    コメントの投稿

    Secret

    △top

    この記事に対するコメント

    △top

    トラックバック

    トラックバックURL
    →http://george743.blog39.fc2.com/tb.php/456-6689be6d
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

    △top

    原発 放射能 食品汚染 by freeseo1
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。