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    原発問題 -The Truth is Out There-

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    放射線誘発甲状腺癌の遺伝子マーカーの話 

    先日記事にした放射線誘発甲状腺癌の遺伝子マーカーの話のオリジナル論文について、見解を述べられているブログを見つけましたのでご紹介します。

    放射線誘発甲状腺癌の遺伝子マーカーの話
    2011年06月01日 六号通り診療所所長のブログ


    こんにちは。
    六号通り診療所の石原です。

    今日は水曜日なので、
    診療は午前中で終わり、
    午後は終日レセプトのチェックの予定です。

    それでは今日の話題です。

    今日はこちら。

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    オリジナル論文抜粋

    先月に発表された、
    ドイツの研究者の論文ですが、
    これは要するにチェルノブイリの低線量の被曝により生じた、
    甲状腺乳頭癌の組織を検査したところ、
    被曝によらない同じ乳頭癌には見られない遺伝子異常が、
    被曝による癌の組織には高率に認められた、
    という内容です。

    今日はこの論文の内容と、
    その意味合いについて考えます。

    チェルノブイリの被曝により、
    特に被曝時に乳幼児であったお子さんにおいて、
    高率に甲状腺乳頭癌が発症したことは、
    皆さんもご存じの通りです。

    この小児の甲状腺癌は、
    比較的被曝から短い期間で発症していて、
    通常の成人の甲状腺乳頭癌とは、
    異なる性質を持っているのでは、
    と当初から考えらえていました。

    そのため、
    被曝による放射線誘発性の甲状腺癌と、
    それ以外の甲状腺癌とを、
    見分けるためのマーカーのようなものがないのか、
    という点が、
    以前から議論になっていたのです。

    皮肉なことに、
    その甲状腺癌の発癌メカニズムについて、
    多くの論文を書かれているのは、
    今御用学者の代表のように言われ(実際にその通りだと思いますが)、
    原発事故の当初から、
    「放射線は安全だ」と繰り返し語っている、
    放射線安全教の大幹部の先生と、
    その子分の方々です。
    便宜的にこの先生のことを(勿論失礼な意味ではなく)
    「安全大魔王」とお呼びします。

    さて、当初甲状腺発癌との関係が指摘されたのが、
    ret/PTCと呼ばれる遺伝子の再配列の異常です。
    本来は発現していない細胞分裂に係わる遺伝子が、
    過剰に発現することにより、
    甲状腺の発癌を促すのではないか、
    と指摘されました。
    特にret/PTC3と呼ばれる再配列が、
    乳幼児期の被曝後早い時期の発癌の事例に、
    特徴的とされました。

    しかし、その後検討が進んでみると、
    実際にはその年齢ではそうした再配列異常の検出が多く、
    必ずしもそれが放射線の影響により、
    誘発されるものとは言えない、
    ということが分かって来ました。

    この結果を受けて「安全大魔王」は、
    そうした再配列異常を持つ個体が、
    放射線の影響を受けると、
    甲状腺の幹細胞に変異が起こり易くなり、
    癌化の進行に繋がり易いのでは、
    という仮説を論文で発表しています。

    一方でBrafという遺伝子の突然変異が、
    成人の甲状腺乳頭癌ではよくみられることが分かっていますが、
    これは低線量放射線の乳幼児の被曝による発癌とは、
    無関係の可能性が高いのです。

    今回上記の論文の研究者は、
    CGH法という技法を用いて、
    放射線に誘発された可能性の高い、
    チェルノブイリの被曝後の小児甲状腺癌の患者さんの、
    提供された癌の組織を用いて、
    その染色体のどの部分に、
    正常細胞とは異なる遺伝子異常が見られるのかを、
    複数例解析しました。

    CGH法というのは、
    一度の検査で染色体の全領域を、
    検索出来るという優れた方法です。

    特定の染色体の特定の部分に、
    発癌に結び付く遺伝子があったとしましょう。
    その部分の遺伝子コピー数は、
    正常より多くなっているので、
    その部分のみが緑の蛍光で表示される、
    という仕掛けです。

    ただ、それで分かるのは、
    特定の場所の遺伝子が、
    正常より増加しているかそれとも欠損しているか、
    という違いだけです。

    これは要するに染色体のどの場所に異常があるのかを、
    指し示す地図を作るような検査です。

    異常が検出されれば、
    今度は正常の染色体のその場所には、
    どういう遺伝子が存在しているかを、
    ゲノム地図から確認し、
    その遺伝子個々が実際に変異しているのか、
    異常な蛋白を作っているのか、
    といったことを、
    検討する必要があるのです。

    今回の論文では、
    同様の検討を2回別箇の集団で行なっています。

    まず最初の集団は、
    チェルノブイリの放射線誘発癌の可能性の高い33例の、
    甲状腺癌の組織と、
    放射線の被曝はしていない、
    同じ年齢層の甲状腺癌の19例とを比較し、
    その染色体の差を検証しています。

    2番目の集団も、
    同じ組み合わせで、
    被曝後の誘発癌の可能性の高い16例の組織と、
    被曝をしていない12例の癌の組織とを、
    同様に比較しています。

    チェルノブイリの被曝は、
    概ねお子さんが生後数か月から、
    4歳くらいまでの間に起こっています。
    被曝の事例の平均の甲状腺被曝量(甲状腺の等価線量)は、
    概ね150mSvと計算されています。
    これは実効線量では6~7.5mSvに相当します。

    ここで放射線誘発癌の可能性が高いとされた事例は、
    疫学的にはその被曝量から考えて、
    85%が誘発癌と推測されます。

    勿論、その甲状腺乳頭癌が、
    放射線の影響によるものか、
    それ以外の原因によるものかを、
    現時点で明確に示すようなマーカーは存在しないのです。
    従って、この実験の区分も多分に便宜的なもので、
    実際には放射線誘発癌とされた事例の中にも、
    そうでない事例が含まれている訳です。

    この研究ではそのために、
    なるべく放射線の被曝以外には、
    差のない患者さんの癌の組織を複数選択し、
    しかもそれを独立して2回行なうことによって、
    その精度を高めています。

    2回の検討のどちらにおいても、
    放射線被曝後の甲状腺癌の組織と、
    被曝と無関係な甲状腺癌の組織との間に、
    同じ遺伝子領域の差が存在すれば、
    その差は放射線の被曝により起こった、
    という可能性を強く示唆するものになるからです。

    その結果は…

    表題にもあるように、
    第7染色体の長腕という場所に、
    1回目の検討では33例中13例に(39.4%)、
    2回目の検討では16例中6例に(37.5%)、
    いずれも放射線被曝のない事例では、
    1例も認められなかった、
    その部分の遺伝子コピー数の増加が認められました。

    4割弱という数字は、
    ちょっと物足りなく感じられるかも知れません。

    ただ、被曝のない事例では1例も、
    そうした異常は見つかっていないのですから、
    この異常は放射線被曝と関連した、
    何らかの事象を見ていることは、
    間違いがないと思います。

    その後実際にその部位の遺伝子について、
    その過剰発現の有無なども検討されていますが、
    今の所複数の遺伝子の異常が見つかっていて、
    その意味合いはまだ現時点ではクリアな結論にはなっていません。

    この文献の意味合いを、
    現時点であまり過剰に捉えてはいけないと思います。

    あるマーカーを使用すれば、
    たちどころに放射線の被曝による癌か、
    そうでないかが分かる、
    というようなものではないですし、
    実際には半数異常は異常を指摘されていないのです。

    この遺伝子地図の異常のある事例だけが、
    放射線誘発癌でそれが見付からなければそうではない、
    というような判断に使われれば、
    却って被害を少なく見積もる道具にもされそうです。

    ただ、これまで明確に放射線の影響による甲状腺の発癌と、
    そうでない発癌とを区別する手段はなかったので、
    その方法の確立への1つの前進である、
    という見方は出来るのではないかと思うのです。

    今後の研究の成果を待ちたいと思います。

    それでは今日はこのくらいで。

    今日が皆さんにとっていい日でありますように。

    石原がお送りしました。

    http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/archive/20110601

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